この時期の寒さを逆手にとった「マイルストーン勉強方法」
こんにちは。ハカセです。
今年、2010-2011年の冬はとても寒いですね。先日、久しぶりにデスクトップPCをいじりに勉強部屋に入ったところ、吐く息が白かったです。我が家の勉強部屋にはエアコンがついていないのです。
この時、大きな感慨がありました。
「自分はこんなに寒い部屋で勉強していたのか・・・」と。
今思い返してみると、「寒かったな~」という感想が残っていません。でも、嫁さんに聞くと「絶対風邪をひくと思ってた」と言います。
何故、自分はこんなに寒い部屋で勉強することが出来たのでしょうか。
■ 寒さに耐えられた直接的な理由 ■
一つは、「そんなに寒くなかった」という理由が考えられます。
調べてみると、やはりそうでした。
僕が勉強していた2009年1月の東京の最低気温の平均値は3.7℃。これに対し今年2011年1月の平均値は1.6℃。実に2倍以上の差がありました。今年の冬は受験生にとって厳しい環境にあることが裏付けられた形です。
これはゆるぎない事実です。ファクトベースドコンサルタントとしては非常に有効な論拠になりますが、これでは「一発合格道場」の記事になりません(笑)。それ以外の理由を考えてみたところ、どうやら自分が実践していた勉強方法にヒントがありそうです。
■ お尻を区切った勉強方法 ■
ボクが実践していた勉強方法は「学習時間の確保&学習サイクルの確立 」という記事でも過去にご紹介していますが、もう一度おさらいすると、
1.まずとにかく危機感を持つこと
「TAC講師に騙されないで下さい 」という記事でもご紹介したように、「今は分からなくてもいいですから、本番までに・・・」という類いの講師の言葉を、「そんなの気休めだ」と頭から否定してかかっていました。
2.基礎講義期にその科目を完成させる
その「気休め」を蹴破って合格するためにはどうするべきか? それは、「復習はいつやるんですか?」 -復習と復讐の違い- の記事でお伝えしたように、「やり残しを作らない」ことです。具体的には「その科目の基礎講義終了時に、その科目の全ての学習範囲がいったん終了していること」を目指しました。これは「科目の範囲をすべて覚えている」という意味ではありません。科目の範囲に含まれる知識を一度は理解した(=基礎答練までは覚えていた)、という意味です。これが 橋げた の意味です。
3.次の講義までに今回の講義範囲を完成させる
基礎講義の間にその科目の範囲を終了させる。当たり前と言えばそれまでですが実はそれが難しい。そのためにはどうすればいいでしょう? このようにして「自分のやるべきこと」を少しずつ掘り下げていきます。ボクの結論は、「次の講義までに今回の講義の範囲を完成させる」ことでした。完成とはなんでしょうか? 色々と試行錯誤した挙句、ボクの完成とは、
- 講義前にその講義範囲の予習(通読)を完了すること
- 講義前後にその講義範囲のトレーニング小冊子で知識をチェックすること
- 講義後、次の講義まで、講義範囲のスピード問題集を完了すること
と定義しました。
トレーニング小冊子の効用は takumi さんの合格体験談でも語られていた ことですね。
そして、スピード問題集は、データで見る スピード問題集の効果 の記事でも紹介したように、飛躍的に知識の定着度が向上します。
このように、「やるべきこと」を確定し、それ以上のことに決して手を出さない ことが、資格学習で最も大事なことだと思います。
4.確保するべき睡眠時間をゼッタイに削らない
さぁ、「ストレート合格(大目標)」するために、「科目ごとのやるべきこと(中目標)」が決まり、「毎回の講義でやるべきこと、次回の講義までにやるべきこと(小目標)」も確定しました。あとはこれをひたすらやればいい! ・・・というわけでもありません。今度はこれに「時間軸」を当てはめる必要があります。
これらの「やるべきこと」を、ボクは「睡眠時間最低5時間確保」という制約条件のもとに実行することにしました。
つまり、
- 科目ごとに「お尻」を決め (完成度)
- 講義ごとに「お尻」を決め (取組対象と進捗度)
- やることに制限時間を決めた (時間軸)
ということになります。ちなみに、上記のレベルごとの目標は、
- 一年でストレート合格する
- そのために「基礎答練の成績上位10%」を確保する
ということを実現することを前提に立てた目標でもあります。(その因果関係の説明はここでの本題ではないので割愛します)
■ 寒い部屋でも耐えられるマイルストーン勉強法 ■
このように、「合格」という大きな目標 をたて、そこから少しずつ「やるべきこと」をブレークダウンしていき、それらをマイルストーンとして設定して、それを時間軸の中で実現することにしたのです。
だから、僕の場合は寒い部屋で気がついたら夜中の3時・・・なんていうことはありませんでした。だって「何をやるか」と「どこまでやるか」が決まっていて、しかも時間制限がありましたから。もうそれまでに必死でやり遂げるしかないんです。
そして、早朝勉強に「つい・・・」と寝坊したということも(ほとんど)ありませんでした。だって、次の講義までにそれを仕上げないと、次の講義でついていけないんですから。そして、それらのマイルストンを必ず達成しないと合格できない と信じていたんですから。
このようなマイルストーンを適切に設定できたことが、寒さの中で耐えられた背景だったのだと思います。
もちろん、これはボク個人のマイルストーンです。これは個人の仕事の忙しさ、家庭とのバランス、知識の吸収能力などを総合的に検討して自分用にカスタマイズしたものです。だからより優秀な方はこんなメンドクサイことしなくても十分合格圏に到達できるかもしれません。
でも、マイルストーンの内容や時間軸に個人差はあったとしても、マイルストーンを設定することそのものは、全ての受験生に共通して有意義なものではないかと思います。これは中小企業診断士試験に限らないのでしょうね。
皆さんはご自身のマイルストーンを持っていますか?
分からないところを後回しにしていませんか?
これも役に立つかもしれないと他校や他資格の勉強に手を広げ過ぎていませんか?
自分が必要だと思った予習や復習を「つい・・・」スキップしていませんか?
全員がそうとは限らないと思いますが、ボクの場合はそれらをしたら不合格になっていたと思います。皆さんはいかがでしょうか。
by ハカセ
道場への第一号リンクを設置して頂いた貴重なクライアントであるkengineerさま。その言葉、お待ちしておりました。経済と法務は難敵ではありますが、他科目との併願の検討やこの時期からの二次対策など、kengineerさまの今後の取り組みに興味津津です。いろいろと教えてください。これからも、kengineer様と道場がともに切磋琢磨して高みに登っていければと思います。頑張ってください。応援しています。そしてこれからもよろしくお願いします。
ご無沙汰しております。
今年の冬は寒いですね・・
今日も、かなり雪が降っています。
そろそろ火を灯して、もそもそと動き始めようかと考えています。
また、モチベーションをもらいに読ませていただきますので、よろしくお願いします。