【合格体験記】1次試験に手こずるも,2次試験は一発合格 ~mitsuさん~

新年になって半月も経っていまさらですが,私としては2014年の最初の投稿ですので,言わせてください。

みなさん明けましておめでとうございます。  はんたです。

現在,続々と合格体験記・未合格体験記が寄せられています。
本日は,mitsuさんの合格体験記をご紹介いたします。
mitsuさんは,1次試験合格まで3回かかっていますが,2次試験は一発合格されました。
私の感覚では,1次試験にはすんなり合格できたが,2次試験で苦労されている方が多いように感じているのですが,mitsuさんの場合は逆のパターンですね。
そこで,①mitsuさんが1次試験合格まで3回かかった,言い換えると,1回あるいは2回で合格できなかったのはなぜか,②2次試験に一発で合格できたのはなぜか,という問題意識を持ち考えながら読むと,読者のみなさま方にもいろいろと気づきを得ることができるのではないかと思います。

それでは,mitisuさんの合格体験記をお読み下さい。

 寄 稿 こ こ か ら 

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酒販店勤務のHN:mitsuと申します。

自己啓発の目的で診断士の学習を始めて、一次試験3回、二次試験1回の計3年でなんとか合格する事が出来ました
そもそも受験動機と致しましては、完全に自己啓発が目的でした。
正直な所、2年目でなかなか結果が出ない時は、どうして自己啓発でこんなに科目数が多い資格試験を選んじゃったかな、とも思いました(^^;;

予算の関係や、通学する事は現実的ではないという事から1~2年目は某通信教育の講座を利用して、1年目は1月から学習を開始しました。
練習問題過去問題集をなんとか1回転できたという学習量であった為、企業経営理論情報システム科目合格を合格点ギリギリで得る事が出来ました。
独学であったことにも関わらず科目合格できた事や、不合格科目も50点は取れていた事で妙な自信を持ってしまい、完全に高を括っていた私は、2年目も年明けから学習を開始しました。
過去問スピ問を何度も繰り返し、試験当日まではなんとかなるだろ的な雰囲気でいたのですが、結果は経済学中小企業政策の2科目の科目合格でした。

合格した科目も60点ギリギリの点数しかとれなかった事や、3年目に一次試験を突破しないと科目合格の権利がなくなってしまう為、3年目には単科で受験予備校に通うことを決意。
その時に気づいた事は、今までは勉強をしたつもりでいましたが、内容も時間も合格できるレベルではなかった事でした
一次試験の学習に関しては過去問題スピ問を繰り返し、選択肢の全てを説明できるまで回数をこなしました。
学習方法は2年目とさほど違いはなかったのですが、ここで気をつけた事は同じ事を違う角度から質問されても答えられるかどうかという点でした。
私の場合は運営管理が特にそうだったのですが、なまじイメージがし易い為に理解できたつもりでいた部分が多く、本試験で対応できないという状況が続いておりました。
しかしながら、この意識をした結果3年目は経営法務以外は合格点を余裕でクリアする事が出来ました。

二次試験に関しては、3年目の3月位に開始しました。
学習初期は字数を埋める事だけはできたものの全く点数が付かず、予備校の答練や模範解答では「こんな解答は絶対書けないな(^^;;」と思ってました。
実際に受けた二次試験の解答も、色々な予備校の模範解答とは程遠いデキでした(笑)
答練のデキは悪かったのですが、模試の結果だけは何故かそんなに悪くなく、理由を検討した所、皆そんなにできてないじゃんという所に落ち着きました。
事例1の模試の平均点が10点台だった時は正直な所、作問ミスじゃないかと思った位です
4月の二次試験の模試の結果を受けて、平均点を越えて得意事例で差をつけるという方法が勝てる方法なのかなぁという事に気が付けたのは大きかったと思います。

学習内容としては3月から5月までは苦手であった事例4の計算問題集毎日コツコツとこなしていた程度で、4事例を解いたのは4月の模試が初めてでした。
本格的に二次試験の学習を開始したのは8月後半で、二次試験の過去問題に手を付けたのは9月の中頃でした。
本来はもう少し早く始めたかったのですが、6月に第一子が産まれた事や、仕事の関係ででなかなか時間が確保できずにそのような形になってしまいました。

模試の結果は悪くなかったとはいえ、答練では事例2以外ではほとんど結果が出ず、暗中模索の状態が二次試験の直前の答練まで続いてました。
しかし、受験予備校の模範解答がけっこうブレている事(事例4以外)に違和感を覚え、模範解答を目指す事をやめた瞬間に苦手な事例にも手応えを感じ始めました
具体的に行った施策は合格者の解答を複数集め、多くの方が記入しているポイントを書けるように練習を行いました
情報は某二次試験専門予備校のHPからダウンロードしてました。
テキストとしてはふぞろいを数年分集め、自分が解いた過去問を合格者の解答の共通部分にどれだけ近付くかという事を行いました。
合格者の解答も、細かい所は結構バラツキがあったのは新しい発見でした
過去問は6年分を1回転行いました。事例4だけは2回転しました。

よく72事例をこなすのが合格の目安になるという事をネットの情報で目にしたのですが、私はそんなにできませんでした、根性がないので(^^;;
その代わりに、プロセスを見直し、なぜ自分の解答がそうなったかというのを突き詰めていましたので、結果として少ない学習時間で合格する事が出来たのかもしれません。
特に設問分で繰り返し出てきている単語、「留意」「要因」「理由」などに関しては、方向性を間違えると大事故に陥る可能性が高い為、この方向性が間違っていた時は検証に多くの時間を割きました

解答のテクニック的な所ですと解答骨子を事前に用意して本試験に挑みました。

ex:

〜(外部要因)の影響の為、〜(同業他社の強み)に対抗できず、顧客の継続利用を得られなかった。

というような骨子を幾つか準備しておりました。これらは、先輩方の合格答案から拝借致しました。

試験全体を通して心掛けた事は、諦めたらそこで試合終了だという事だけでした。
実際、事例4の本試験問題を開いた時には笑ってしまいましたね(笑)
しかしながら、どうせ皆出来ないから条件はイーブン、むしろ事例4が苦手な私にはチャンスだ!位に思ってました。
わからない所は与件分をそのまま書いてでも白紙解答は防ごうと思ってました。

本業と何一つ科目がかぶらない中で勉強を継続出来たのは、勉強を始めた時の気持ち合格後のイメージだけは強く持っていたことが大事だったのかと思っています。
そして、9月頃の道場の勉強会で皆様にお会いし、合格後のお話を伺った際にモチベーションがあがったのは言うまでもありませんでした。
合格は致しましたが、これからは診断士として自分の目標を達成できるようにまだまだたくさん勉強していくつもりです。

少しでも参考になればと思い投稿させて頂きます。

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   寄 稿 こ こ ま で   

いかかだったでしょうか。
診断士試験の学習を始めて1,2年目までと,3年目とでは,mitsuさんの学習への取り組み方に違いがあるように感じたのですが,その辺りに,①1次試験合格まで3回かかった理由,②2次試験に一発合格できた理由がありそうです。

筆記試験の事例問題のように,mitsuさんの体験記を与件文ととらえ,それぞれ100字以内で解答すると,私なりの答えは以下のとおりです。

①に対する答え

科目合格に自信過剰となり,学習の内容・時間が合格レベルに達していないことに気づかず,問題の各選択肢の正誤の理由を説明できるまで学習しなかったので,ひねった問題に対応できる実力が身につかなかったから。

②に対する答え

合格者の答案を分析して合格レベルを把握し,解答プロセスのPDCAにより,合格答案作成能力を身につけた。また,高難度の出題に焦らず,受験生のレベルから推測し,合格点の低下を見切って冷静な対応をしたから。

これが模範解答だと言い張るつもりは毛頭ありません。読者のみなさまがそれぞれ得た気づきを大切にしていただきたいと思います。

私の①と②の答えに共通していることは,

合格レベル,合格者のレベルを知る

ということだと 感じました。最近,似たようなことを読んだような気がする人はいませんか。

なお,mitsuさんの体験記を読んで,私なりに,疑問点も生じました。

2年目までの勉強は合格レベルに達していなかったと気づくことができたきっかけは何か。
経営法務だけは合格点を取れなかったのはなぜか。
勉強を始めたときの気持ち及び合格後のイメージとは具体的にはどんなことか。

今後機会があれば,mitsuさんにうかがいたいと思っています。

貴重な体験記をお寄せいただいたmitsuさん,ありがとうございました。

by はんた

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