ストレート合格に必要なコミュニケーションスキル・思考力

こんにちは、マイスターです。

本日は前回のストレート合格に必要なスケジューリングに続き、学習の土台となるコミュニケーションスキル思考力について触れたいと思います。

触れていく論点の殆どは仕事や日常生活でも活用されてものと思いますし、「そんなのわかってるよ」という点も多々ありますが、侮るなかれ、短期合格を目指す上で「絶対に鍛えておかなければいけないポイント」なのです。特にコミュニケーションスキルや思考力は「日常的に意識して使っていると身に付いてくるもの」でもあり、知識習得と並行して取り組むことができます。

 

■コミュニケーションスキル

・相手の質問にちゃんと答えてますか? 

まず最初に、この能力に対する評価は自分が決めるものではなく「受け手が評価する」ものだという認識が必要です。質問をしてきた相手に「きちんと自分の質問の意図をくみ取ってくれていて、正確に返答してくれている」と感じてもらうことがゴールです。とはいえ、現実的にそれを常に実現するのは結構難しく、自分ではきちんと相手の質問に正確に返答していると思っていても、しばしば相手が期待する答えと合っていないケースが多いものです。(私もしばしばそれで上司に詰められたりします)。日頃の自分のコミュニケーションを見直してみて、相手の期待する答えとのズレを見つけていく訓練をしていくと新たな発見があると思います。

 

・結論から述べることができてますか?

ビジネス会話においても要点は全く一緒ですが、診断士試験の2次試験でも「記述力」が問われます。その時にもっとも大切と言っても過言ではないのが「結論から述べる癖」です。結論から述べることは会話における相手の理解度を高めてくれます。これは「癖」と書いてることからわかる通り、これは訓練次第で誰でもできます。「~(結論)です。それは~(理由)だからで、具体的には~(詳細)です。」という会話形式を癖づけていくことが記述力の向上に繋がっていきます。

 

・「問題」と「課題」をきちんと切り分けてますか?

私がある受験校の講師の人から聞いた話では、2次の答練や模試においては「問題と課題の切り分けができていないことによる失点が非常に多い」とのことでした。問題とは一般的に「起こっていること」を指します。つまり「生産計画に遅れが出ている」とか「リピーターが獲得できていない」といった”状態”のことです。一方で課題とは「解決すべきこと(目指すべき方向性)」を指します。つまり「生産計画の精度を上げる」「リピート率を高める」というものです。問題点認識→課題提起→具体的解決策をきちんと切り分けて語ることにより、読み手・利き手にとって認識しやすいコミュニケーションとなります。2次試験におても「問題点は何か?」「課題は何か?」という設問が頻出しますので、早い段階からこれらを識別する癖をつけておきましょう。

 

■思考力

・常に「分解」を意識できてますか?

上記で述べた「問題」には必ずそれを引き起こしている「原因」があります。特にこの原因を分析するに当たり”分解”のテクニックは非常に有効になります。例えば「料理が不味い」という問題があるとします。個人的には不味い料理を食べるのはこの世でTOP3に入るぐらい残念なことですが、この問題を引き起こしている原因は少なくとも2つに分解できます。「材料の問題」か「調理の問題」です。材料の問題をさらに分解すると、仕入の問題か保存の問題となるでしょう。調理の問題であれば、レシピの問題か手順の問題となるでしょう。実際はもっと深く分析していくことも可能ですが、このように分解のテクニックを使って問題の原因を探っていくことで、ボトルネック(本当の原因)を浮き彫りにし、言語化していくことができます。

 

・5W1H、本当に使えてますか?

例えば、英語でコミュニケーションを取る時、「What」「Where」「When」「Who」「Why」「How」は非常によく使います。しかし、意外と日本語で話していると日常的な仕事などで意識して使う機会は少ないもので、なかなかこの5W1Hは頭で分かっていても、なかなかツールとして活用できるまで定着していかないものです(自分がまさにそうでした)。恐らく、日本語では5W1Hを意識しなくてもコミュニケーションが成り立ってしまっているからでしょう。この5W1Hですが、特に「Why?」の考え方を鍛えていくと診断士2次試験でとても役に立ちます。トヨタでも「5なぜの法則」が有名ですが、Why?はコミュニケーションをロジカルに変えてしまう不思議のスパイスと言っても過言ではありません。

 

 

本記事で触れたのはあくまで氷山の一角であり、その他、MECEマトリクス図の活用など、コミュニケーションスキルや思考力の観点から、診断士の知識学習と並行して身に付けていきたいものはまだまだ沢山存在するはずです。ちなみにこういった点は自分自身も昔から課題意識を持っていた点であり、今でも引き続き課題意識を持っています。

敢えてここでは紹介しませんが、もし「鍛えると言っても具体的にどうしたらいいのか?」と悩んでしまった場合は、勉強の合間に実際に本屋に行ってロジカルシンキングやクリティカルシンキング関係の本をめくってみてください。

 

スト生は学習期間が限られるため、2次試験においては知識や事例対応力の面でアドバンテージがある多年度生へのキャッチアップが難しいのが実情です。しかし、「読む」「考える」「書く」という能力を鍛えていくためのプラットフォーム(コミュニケーションスキル、思考力)があると、そのキャッチアップのスピードは格段に違ってくるでしょう。1次試験対策に繋がる「知識のInput」だけに捕らわれず、2次試験を意識し早い段階から意識して鍛えていきましょう。

 

それでは、今日も1日コツコツと。

マイスターでした。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です