【ゆるわだ】学び続ける人は若い

みなさん、こんにちは。はんたです。

筆記試験に合格された方へ

先週金曜日の筆記試験の合格者発表から1週間近く経ちますが,口述試験の準備は進んでいますか?
2分間の感覚,時間の使い方に慣れてきていますか?

前回の私の記事を含め,最近の道場記事では口述試験対策を取り上げています。
もうやっているよ, という声が聞こえてきそうですが,万が一,本日初めてこのブログを見たという方がいましたら,焦らないで下さい

口述試験は,けっして落とす試験ではありません。これから残された時間だけでもしっかりと準備できれば,合格できます。

質問にはけっして沈黙しないことです。
まずは,問われた質問の内容を,「○○という問題ですね。」などと確認します。←オウム返し
質問に対する直接の回答が浮かばなくても,事例企業の外部環境や内部環境を説明したり,あるいは逆に一般論的な知識を説明したりして,時間稼ぎをしているうちにひらめいたりします。
私は,昨年の口述試験で,A社に関連して,「機能別組織のデメリットはなんですか。」という質問を受けましたが,この質問自体は想定していたので,事業部制組織と対比しながら説明をしました。
ですが,さらに追加質問で「機能別組織ではイノベーションを起こせませんか。」という質問を受けました。
この質問は全く想定していなかったのですが,「機能別組織は規模が小さい企業に向いていて,事業部制組織はある程度規模が大きくないと向いていないから,A社の規模では現実的ではありません・・・・・」などと話している間に,イノベーションを起こすための組織とはどんなものだったかなと考えました。
すると,突然,プロジェクトチームのことを思い出したので,プロジェクトチームのことを説明しました。
正解だったのかどうかは分かりませんが,試験官は私の説明を聞きながらうなづいて,納得してくれたようで,次の質問に移りました。

私の体験のように,試験官から追加で質問されることもあります。
しかし,それは助け船です。ヒントです。けっして,みなさんを陥れようとする罠ではありません。
落ち着いて対処しましょう。
昨年の私の経験でも,「割引キャッシュフロー法の長所と短所はなんですか。」 という質問に対して,WACCまでさかのぼって延々と話しているうちに,自分でも収拾がつかなくなってしまったところ,試験官から「難しいことをいろいろ説明してくれたけど,中小企業の社長は専門的な知識を持っているとは限らないから,もっと簡潔に分かりやすく説明して下さい。」と言われて,的外れなことを言っていたと修正する方向に気づくことが出来ました。

また,先日行われた道場の模擬口述をはじめ, 模擬口述の試験官は,わざと仏頂面をして,圧迫面接をします。
まっき-の例が典型です。
しかし, 本試験では,試験官2名の方とも,フレンドリーな雰囲気で,反応も分かりやすく,とても話しやすかったので,助かりました。

今日を含めて,あと4日です。
がんばれ,とは言いません。
TAKE IT EASY

 

筆記試験に未合格な方へ  

去年の合格率が高かったので,今年も同じ傾向が続くかと期待していたのですが,残念ながら,例年なみに戻ってしまったようです。
筆記試験は競争試験である以上,合否が分かれるのが常とはいえ,みなさんの努力はゼロではありません。
来年に再挑戦するもよし違った方向に進むもよし診断士試験の学習で得た知識と経験はこれからも役に立つはずです

特に,筆記試験の学習でつちかわれた,読む,考える,伝えるというスキルは,どのような仕事をするにも必要なスキルだと思います。

再挑戦を考えている方は,来年の10月目指して,これらのスキルを伸ばしましょう。
とは言え,まだかなり先のことであり時間があります。
そこで,一度,論理の基本を学び直すのはいかがでしょうか。
○○シンキングという高尚なものではありません。日本語の論理です。
日本語の論理を学び直そうというのは,けっして,馬鹿にしたり,からかったりしているわけではありません。

私自身,論理力を身につけなければいけないと自覚しています
私が最近読んでいるのは,出口汪氏の著作です。
あえて,初歩から,「日本語論理トレーニング 小学6年」の基礎編,習熟編,応用編をやってみました。
ゆっくり解いても1冊2時間くらいで解けましたが,けっして小学生向けだからと言って馬鹿にできないなと感じました。
日頃,無意識に使っている日本語を意識できたり,言葉遣いをないがしろにしている点に気づかされました
出口汪氏は,もともと大学受験予備校で現代文を教える人気講師だった方ですが,今では,論理について,社会人向け,大学受験生向け,中学生向け,小学生向けの各種の書籍を執筆しています。
私が高校生の頃に,出口氏の参考書が出版されていたら,曖昧模糊として感覚で解いていた現代文がもっと取っつきやすく感じただろうなと思いました。
今の高校生は現代文の良い参考書が増えてうらやましいと感じます。
もちろん,出口氏だけをお勧めする趣旨ではありません。
出口氏の著作の他にも,論理についての著作が多数出版されていますので,筆者と相性の合う書籍を探すのが一番です。

最後に,アメリカの自動車王ヘンリー・フォードの言葉をおくります。

「20歳であろうが80歳であろうが,学ぶことをやめた人は老人だ。学び続ける人は若いままでいられる。人生で最も重要なことは,心を若いまま保つことだ。」

若い心を保ちたいですね。

by はんた


 

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【ゆるわだ】学び続ける人は若い”へ4件のコメント

  1. はんた より:

    ガネーシャ様
    道場記事をご愛読いただきありがとうございます。
    当方も,ガネーシャ様のブログを日頃拝見させていただいております。
    今回の記事は,未合格者の方に少しでも力になって励ますことができればと思って書いたものですが,日本語の論理を学び直すとか,小学生向けの書籍を薦めるとか,かえって反発されてしまうかも知れないと心配しておりました。
    しかし,私自身も論理力の不足を痛感しているところでして,敢えて初歩に戻って小学生向けのドリルをやってみたところ,多くの気づきを得ることができたので,その経験から記事に書くことにしたのでした。
    ガネーシャ様にも記事の趣旨を理解していただけたことは,ブログ記事の作者冥利につきます。
    ガネーシャ様は,学び続ける「若い心」をお持ちであると拝察します。
    ガネーシャ様が来年の再挑戦に成功されるよう祈念します。
    今後ともよろしくお願いします。

  2. はんた より:

    くろしお様
    コメントありがとうございます。
    おっしゃるとおり,診断士は中小企業を診断,指導・助言するのですから,経営者に理解してもらわうように話ができなければいけませんね。
    口述試験の心構えでも,「面接官を事例企業の経営者だと思って話せ。」と言われていることを思い出しました。
    また,コメントをお寄せ下さい。

  3. ガネーシャ より:

    すばらしい本をご紹介いただきありがとうございます。来年また再挑戦するにあたり、日本語の論理力醸成の大切さはひしひしと感じておりましたが、トレーニング方法に困っておりました。
    はんたさんにご紹介いただいた出口先生のこの本は良い訓練になりそうです。私のブログでもこの記事を思わず紹介させていただき、勝手にリンクを張らせていただきました。
    これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
    ガネーシャ

  4. くろしお より:

    面接官ではなく社長に理解してもらう日本語をはなさないといけない

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