【財務・会計】貸借対照表・損益計算書の仕組みを理解しよう!

こんにちはイラサムです

受験生の皆様は、診断士試験の最大の山場、財務・会計の講義の途中かと思います

財務でつまずくと、のちのちの負担が大きくなるので、こぐまのこちらの記事を参考にして講義期間中にしっかりと対策を立てていきましょう。

さて、本日にお届けしますのは、貸借対照表・損益計算書の数字変化の流れについて、平成19年第1問を教材に使って進めていきます

過去問題集には載っていないかもしれない問題ですが、貸借対照表・損益計算書の関係を確かめることができるすごくいい問題なので、自分でその仕組みを覚えることができるように3回くらい解いて、しっかりと身に付けてください

では、見ていきましょう!

【平成19年 第1問】
次の表の空欄Aに入る最も適切な金額を下記の回答群から選べ

〔回答群〕
ア 560 イ600 ウ720 エ840

さてまずは、自力で一回解き方を想像してみてください

どうぞ!!!

 

 

どうでしょうか?

ではあらためて、私の解き方のプロセスと一緒に、収益・費用による貸借対照表の変化についても見ていきましょう

まず問題にあります内容を会計書類におとしてみましたのでご覧ください

図を見ると、Aを算出するためにはYが分れば「A=Y+340」で出すことができそうですよね

では、Yを出すためにはどうすればいいでしょうか?
そのためには次の3つのステップを踏んでいきます

ステップ①、Yの基礎となる一年前のXの数値の算出
ステップ②、収益・費用を反映
ステップ③、純資産のその他の増減を反映

早速見てい行きましょう!!
ステップ①
まずは、Yの値の基礎になる一年前の純資産の値Xの数値を算出します
図を見て明らかなとおりこれは下の式で算出できます

640-280=360(X)

ステップ②
続きまして、Xの値の1年間この企業が活動してきた、収益と費用を反映します

図より、費用930・収益810なので120の赤字が出ています
この120については企業がもともと持っていた資産から補填しなければなりません
つまり、純資産の値が120減少します

よって純資産の値は次のようになります
360(①より)-120=240

ステップ③
最後に、今回は純資産のなかでの増減もあります。配当を実施したり、もしくは増資をされたのかもしれませんね

こちらは増加210・減少190なので、その差の20が増加しています

よって、純資産の値も変化します
240(②より)+20=260(Y)

ステップラスト
最後に負債340にYを加えることによってAが算出できます

A=340+260(Y)=600 ⇒イの選択肢

いかがでしょうか?

企業の一年間の成績(損益計算書)により持っている資産(貸借対照表)が変化する
財務会計でもいろいろな問題が出てきますが基礎になるのは、貸借対照表・損益計算書ですので、まずはここをしっかり抑えて、得点科目へ引き上げましょう!!

by イラサム

 

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