【二次試験】変化に対応する能力こそが求められている

みなさん、こんにちは。  はんたです。

いよいよ筆記試験まで3日ですね。
試験当日のイメージはできていますか?

 

○今年も出題には変化があるはずだ

平成24年度の試験では、グラフが出題されたり、経営分析が変わったり,様々な出題傾向の変化がありました。
先日のマイスターの記事にもありましたが、今年の試験でも変化球があるはずです。

私は、診断士試験以外にも資格試験や検定試験を受けた経験がありますが、他の試験では、だいたい出題傾向が固定化されていました。
その理由は、出題者側がその試験の合格者に備えていてほしいと要求する知識、能力が定まると、その知識、能力を測るための試験の出題傾向も固まってくるからだろうと思います。
ところが、診断士試験は、この限りではありません。ほとんど毎年、変化があります。
平成13年に新試験制度が始まって10年以上になるのに,このように出題が変化するのは、出題者側で、合格者に要求する知識や能力の範囲やレベルが固まっておらず、毎年方針が揺れ動いているためかとも思いました。
しかしながら、合格後に考えが変わりました。
方針が揺れ動いているのではなくて、揺れ動かすことこそが方針なのではないかと考えるようになりました。

 

 

私のホームは法務であり、勤務先の内部研修のために、法律解釈について簡潔な事例問題を作った経験があります。
法律の事例問題とは、一言でいえば、問題文に登場する当事者間の権利と義務について説明する問題です。

それでは、診断士試験における事例問題とは、一言で言えば、どんな問題でしょうか?

以前にこちらの記事で、私の考えた結論を書きました。
それは、診断士試験における事例問題とは、

外部環境の変化に対応して,内部資源を活用し,経営課題を達成する問題

ということです。

これは,私なりに事例問題の本質を抽出して凝縮したものですが,約1か月前の記事を読んだときと本日の記事を読んだときとで,みなさまの感じ方が変わってはいませんか?
もし変わっていたら,良い兆しです。 事例問題への理解が進んだということです。

話を戻すと,事例問題の本質として,事例企業には変化への対応能力が必要とされているのですから、その指導・助言を行う診断士にも変化への対応能力が必要になるのは道理ですよね

そこで、診断士試験の合格レベルとして出題者によって合格者に対して要求されている能力とは、変化に対応できる能力こそが必要とされている能力ではないかと思うようになりました。
つまり、出題者側の意図としては、中小企業に対して環境の変化への対応能力を指導・助言する診断士になりたいのならば、試験の変化を乗り越えて見せるくらいの対応能力を備えていてほしいと考え、そのために、意図的に,毎年、出題傾向を揺れ動かしているのではないかと思うようになりました。

 

○コアスキルは変わらない

それでは、変化に対応する能力とは、どんな能力でしょうか?
出題傾向に変化があっても,やはり,本質には変わりがないはずです。
結局、必要な核となる能力(コアスキル)は変わりません。
つまり、

読む、考える、伝えるスキル+財務スキル

です。

したがって,仮に出題傾向に変化があっても、必要とされるコアスキルは変わりがないのですから、それらを十分に発揮できれば合格できます

 

 

○合格レベルはけっして高くない。

そして、合格したからこそ言えることですが、合格レベルはけっして高くありません
私自身が合格する前は、合格レベルとは手の届かないくらいに高いところにあると感じたこともありました。
しかし、合格してしまうと、実は、合格レベルは思っていたほど高くないことがわかりました。
なぜなら、自分自身、まだまだ足りないところはいくらでもあったのはわかっていましたが、それでも合格できたからです。

現在、この文章を読んでいるみなさまの中でも、自分は合格できるのだろうかと不安に思っている方が多いと思います。
しかし、ここまでしっかり学習を積んできたみなさまには,合格するに足りる知識とスキルが十分に身についているはずです
後は、本試験でそれらを発揮するだけです

 

○最後のアドバイス

それでは、最後のお節介として,2つだけアドバイスです。

その1 問題文と与件分をよく読みましょう。

平成24年事例2第2問の設問1と設問2では,「垂直的な提携は,提携先企業にとって」「水平的な提携は,提携先企業にとって」という問い方をしていて,「垂直的な提携先であるZ社にとって」「水平的な提携先であるY社にとって」という問い方をしていないのはなぜでしょうか?
その理由は,出題者としては,垂直的な提携先と水平的な提携先がどの会社なのかを解答してもらいたいからだと考えられます。
ですから,解答欄には,必ず,垂直的提携先がどこであるか,水平的提携先がどこなのかを明示すべきです。
また,「課題は何か」という問題と「問題点は何か」という問題では,回答方向が異なります。
「課題」を問われたら,あるべき姿を積極的な表現で回答し,「問題」を問われたら,できていないこと,障害を消極的な表現で回答します。
例えば,「売上」が問われている場合でも,「課題」であれば,「売上を向上させること」と答え,「問題」であれば,「売上が低迷していること」と回答するということです。

その2 試験開始前から準備をしておきましょう

目の疲労回復と集中力を高めるための5分前の準備と,試験開始直後から頭脳全開して80分間を1秒たりとも無駄にしないために3分前の事例脳を作りましょう。

 

それでは、みなさまが、出題傾向という外部環境の変化に対応し、知識、スキルという内部資源を十分に活用し、試験に合格するという課題を達成することを祈念いたします。

by はんた

 

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