【事例1~3】1年前の自分にアドバイスしたい3つのポイント

こんにちは、お薬ハックです。
試験まで残り5週間となりましたが、読者の皆様の中には業務が忙しく、なかなか勉強時間を確保できない悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。

僕も去年の今頃は、10月から新しい部署へ異動する事が決まっていて、引継ぎや10月以降の計画立案などで業務量が跳ね上がっていました。その結果、平日の勉強は週1回実施していた勉強会に参加するのみで、土日と合わせて週10時間ちょっとの勉強時間が確保できる程度。

 

2次試験に近づけば近づくほど勉強時間が確保できなくなってゆく中、一番悩んでいたのが『解答プロセスの確立』でした。

 

2次試験がどんな試験かイメージも沸き、必要な知識・フレームワークもある程度整頓でき、答案もなんとなくマス目を埋められるようになりました。でも、過去問によって解けたり解けなかったり、時間オーバーしたりしなかったり・・・ 安定感が全然出てきませんふぞろいのキーワード採点を見ても何となくピントがズレているような気がします。

1年前の9月中旬~下旬の僕はこういった悩みを持っていました。
もし、今から1年前の自分にアドバイスが出来るとしたら、解答プロセスを固めるために次の3つを意識しよう!と強く言いたいです。

 

■アドバイス1 設問をよく読んでいるか?

ピントがズレている気がしたら、まず設問を正しく読み取れているか確認を。例えば、「A社のような企業で・・・」といった表現が入っていた場合、A社の事をピンポイントに答えてしまうと的外れになります。あくまでA社のような企業と聞かれているので、ある程度、一般論化した回答が必要です。

 

こういった表現は、よく「制約条件」と呼ばれていますが、次のような注意をして設問を読めば引っ掛かりにくくなります。

 

一般論で解答するべきか、与件文の企業についてピンポイントに解答すべきか
「●●以外に・・・」と書かれていた場合、●●に関する解答を書いても意味がない
語尾が「~を述べよ」と「~を考えよ」はニュアンスが違う。自分の意見を混ぜて答えるべきか、客観的な事実だけを指摘すべきか
原因を答えるのか、原因と現状を答えるのか、原因と現状と対策を答えればよいのか

僕の場合、設問をじっくり読み、文章表現(特に語尾)に気をつけ、問題を解く前にマーカーや赤ペンなどで注意すべき表現を強調するとミスしにくくなりました。また、与件文の段落と段落の間に線を引き、段落間のつながりに気づきやすくして、設問の答えを探しやすくしていました。

 

 ■アドバイス2 論理飛躍していないか?

2次試験は「分かりやすい答案」を書くことが必須です。そして、分かりやすい答案は論理的にスジが通っているから読みやすい事が多いです。

例えばA⇒B⇒Cという論理の流れがある時、Bを飛ばしてA⇒Cと論理飛躍してしまうと、話が分かりにくくなります。言いたい事は分からなくもないけど、なんだかしっくりこない

なんとなく分かりづらい、なんとなく不親切に感じる答案を作ってしまっている場合、文字数を圧縮しようと頑張りすぎて必要な説明を飛ばしてしまい、論理飛躍をしていないでしょうか?

文字数制限はありますが、丁寧に説明して論理をつなげることで、採点者にとって分かり易い答案になります。論理飛躍を見つけるには、A⇒B⇒Cという構成であれば、Cから遡ってみる。Cの理由はB、Bの理由はA・・・という風に読めば、論理飛躍していないか確認できます

これは勉強会仲間に教えてもらった事で、すごく使い易かったので自分のプロセスに組み込みました。

 

■アドバイス3 真の問題点を抽出できているか?

これは2次試験の1週間前、ハカセのアドバイスで気づいたことです。僕は問題点を指摘せよという設問に対して、「○○のため、決め細やかさが失われる」と解答を作りました。しかし、決め細やかさが失われるのは本当の問題点ではありませんでした。真の問題点は決め細やかさが失われた結果、顧客満足が低下することだったのです。

 

つまり、真の問題点ではなくその途中のプロセスを問題点と間違って解釈してしまっていたのです。点数が入らないわけではないでしょうが、より高得点を目指すならば真の問題点をズバッと切り出す必要があります。

 

そのためには、答案の骨子を作る時になぜ?を繰り返す事が大切だと思います。なぜ?を繰り返すことで、自分が問題点と感じた事が本当の問題点なのか、その先に真の問題点が隠れているのか判断できます。80分という制限時間の中、全ての設問に対してこういったアプローチをする事は難しいかもしれませんが、鍵となる設問だけでもしつこく「なぜ?」を繰り返すと、深堀りしてより良い解答を目指せるのではないでしょうか。

 

 

以上、1年前の自分へのメッセージでした。先日の記事で紹介したファイルナルペーパーにも同じ内容が書かれていますので、参考にして頂ければ幸いです。また、せんせいの合格仕様答案作成への道も参考になると思います。

by お薬ハック

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【事例1~3】1年前の自分にアドバイスしたい3つのポイント”へ2件のコメント

  1. お薬ハック より:

    セイジュ様

    こちらこそ先日はセミナーへの参加ありがとうございました。それぞれ環境は違うと思いますが、諦めず挫けず最後まで頑張らなければ合格に辿り着かないと思います。

    残り5週間、応援してます。北陸の力、見せつけて下さい!

  2. セイジュ より:

    先月の金沢セミナーではお世話になりました。
    ファイナルペーパーもDLして参考にさせていただいています。お世話になりっぱなしです。
    お薬ハックさんと私では状況と習得レベルに違いはありますが、今回の記事の内容がいま私が陥って悩んでいることとどれも同じで、避けては通れない道で挫けている場合ではないのだと、思わせられました。
    お薬ハックさんの真似はできませんが、真似したつもりで頑張ってみます。
    ありがとうございました。

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