【二次試験】レシピを増やしましょう

もし、今の時点で、2次試験にどう取り組んだらよいのか悩んでいたら、まずは設問文だけを読んで、作問者が何を答えて欲しいのかを読み取る訓練をしてみてはいかがでしょうか。

みなさん,こんにちは。 はんたです。

冒頭の1文は,今週月曜日のひろいん【二次試験】とにかく問題要求解釈!(あるいは設問分析とも)と題する記事の最後のまとめの文です。
まだご覧になっていない方は,本日の私の記事の前に,こちらを先にご覧下さい
この記事を見て,私は,自分が書きたかったことを先に書かれてしまったと 思いました。

しかし,同じ趣旨のことでも違った説明の仕方をすれば,また違った見方ができるし,より深い理解につながるだろうと思いますし,「設問文だけを読んで,作問者が何を答えて欲しいのかを読み取る訓練」として,私がやっていた方法をご紹介する意義もあるだろうと思って,本日の記事にすることにしました。

 

 

上の図は,ひろいんの記事でも引用されていましたし,お薬ハックの記事でも引用されていたものですが,,もともとはくれよんこちらの記事に掲載されていた,コアスキルの図です。
私も , 読むスキル,考えるスキル,伝えるスキル+財務スキル は, 二次試験を突破するために必要なスキルを端的に表現していると同感です。

このうち,読むスキル考えるスキル伝えるスキルについて, 例え話を用いて,違った見方で説明してみたいと思います。

まず,レストランのシェフになったと仮定して下さい。
このレストランでは,のどんな曖昧な注文にも対応して,客を喜ばせる料理を提供しなければならないことになっています。
客から,「最近夏バテなので,夏バテに向いた料理を食べたい」という注文がありました。
シェフは考えます。
夏バテに向いた料理というのだから,夏バテに負けないスタミナ料理がいいだろう,ビーフステーキ,ニラレバ炒め,ウナギのかば焼きなどなど

このレストランでは,食材は客が提供する食材庫からシェフが選び出すことになっています。
しかし,食材庫は整理されていないので,シェフにはそもそもどんな食材があるのか,どこにあるのか,直ぐには分かりません。
ひどいときには,重要な食材が隠されていることもあります。

どうにか,シェフが食材を見つけました。
牛肉,しかもサーロインです。レバーとウナギは見つかりませんでした。
シェフはビーフステーキを作ることに決めました。
シェフは, 包丁で牛肉をさばき,絶妙な火加減で焼きました。
また,食材庫に大根があったので,和風おろしソースで味付けして,ビーフステーキを作りました。
客観的にはとても美味なビーフステーキができました。

しかし,客は納得していません。
実は,客は, 夏バテで胃腸が弱っているから消化吸収が良い料理が食べたかったのでした。
消化吸収が良い料理として,大根おろしそばが食べたかったのでした。(そばは食材庫の見つけにくいところにありました。)

かえって,分かりにくい例え話になってしまったかもしれませんが,
「客」とは,作問者
「曖昧な注文」とは,問題文
「客を喜ばせる料理」とは,作問者が想定した模範解答
「客が提供する食材庫」とは,与件文
「食材」とは,論点,解答要素あるいはキーワード
の比喩です。

そして,客の曖昧な注文の真意を掴むことに該当するのが,読むスキル
食材庫から食材を見つけてきて提供する料理の構成を決めることに該当するのが,考えるスキル
包丁さばき,火加減,味付けに該当するのが,伝えるスキル です。

この3つのスキルのうち,最も重要なもの は何だと思いますか。

これまでの経験,能力によって人それぞれの回答があるとは思いますが,私の場合は,圧倒的に,読むスキルでした。
上の例え話で言えば,どんなに客観的には美味しいビーフステーキを作っても,客が望まないものならば点数はつかないと思ったからです。

そして,読むスキルを高めるためにはどうしたらよいかと考えました。

その結論は,作問者が出題しそうなことを,自分で選択肢として作り出す知識,引き出しの数を増やすことだと考えました。
そのように考えたのは,ふうじんこちらの記事からです。
ふうじんは,事例1について知識で解くと言っていますが,私は,フレームワークとか切り口とかも,結局は知識ではないか,事例2と事例3も知識で解くのではないかと思いました。
これまた,分かりにくい例え話で恐縮ですが,大学入試における文系数学が暗記科目と言われるのと同様の意味で知識で解く
のだと感じたのです。

上の例え話で言えば,夏バテに向いた料理として,スタミナ料理だけではなくて,消化吸収の良い料理のレシピも持っていれば, 失敗を防げたと思います。

すると,次は,知識を増やす,引き出しの数を増やす,使えるフレームワークや切り口を増やす,上の例え話でいえば,自分の持っているレシピを増やす努力をしなければなりません。

その方法としてヒントになったのが,ZonEこちらの記事です。
この記事の,過去問や演習問題などの設問文のみを切り貼りしたプリントを持ち歩いて、隙間時間にそれを見ながらあれこれ妄想するトレーニングという部分を参考にして,私の場合は,設問文ごとにコピーを切ってB6版のカードに貼って,自分の気づいたこと,講師や解説の指摘など,要求解釈として考えられることをカードに書き込み,裏側には,模範解答を写経し,隙間時間に見返していました。
料理の世界でも,レシピのカード化はありますよね。

平成24年事例1第2問を例として,カードを作ってみたのが,以下の写真です。

 

 

汚い字で申し訳ありません。それでも,こんな汚い字でも筆記試験に合格できたのだと安心の材料にして下さい。

なお,ZonEの記事でも,解法手順として,
1 設問要求を解釈する
2 与件文から答案に盛り込む要素を抽出する
3 答案を記述する

と書かれていますが,それぞれに対応するのが,
1 読むスキル
2 考えるスキル
3 伝えるスキル なのは分かりますよね。

ということで,冒頭に挙げた設問文だけを読んで、作問者が何を答えて欲しいのかを読み取る訓練 として私がやっていたことは,カード作りでした。
人それぞれやり方がありますので,万人にお勧めするわけではありませんが,二次試験の学習ツールに迷っている方に何かのヒントにはなるかなと思って,ご紹介させていただきました。

まだまだ暑い日が続きますが,体調に気を付けて学習を続けて下さい。

by はんた 

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