【財務・会計】ちょっと気になる会計基準

まいど。ひろいんです

道場記事でも、一次試験当日シリーズが、連日投稿されています。

受験生の皆さんを応援するメッセージも満載です

あと一息、気合を入れて頑張りましょう

 

さて、今日はタイトルにあるとおり、財務会計の会計基準について、僕が個人的に気になる論点を、2点ほど紹介したいと思います。

「個人的に気になる」というのは、昨年の本試験前に、僕自身がいくつか確認していた論点のうちからピックアップしたものです

ですから、これは超重要!とか、きっと出るはず!!ということでは決してありませんので、あしからず

また、昨年のをーの記事でも取上げている論点とも被っているのですが、なんか気になる論点なので、敢えて取り上げてみました

 

◆資産除去債務に関する会計基準

資産除去債務とは、有形固定資産の取得、建設、開発又は通常の使用によって生じた、当該有形固定資産の除去に関して要求される法律上の義務及びそれに準ずるものをいう。

なんだかよく分からない定義ですが、例えば、化学工場を持つ企業は、工場を除去する際に、工場施設の解体によって有害物質を発生させたり、土壌汚染されている可能性があります。こうした工場を持 つ企業は、法律で除却義務が課されているアスベストやPCBなどの有害物質の除去費用や、土壌汚染対策法などで修復義務を負っている土壌改良費用などを負担しなけ ればならないのですが、こうした費用を工場の建設や取得時に計上する必要があるというものです。

この会計基準が適用される以前は、有形固定資産の使用を中止し、売却・廃棄などする際に、初めて原状回復に関する費用を計上していました。

国際的な会計基準に合わせるために、この会計基準が採用されたようです。

会計手続きとしては、次のような手順を取ります。

1.資産除去債務の算定
有形固定資産の除去に要する費用を見積もり、現在価値へ割引く
2.資産除去債務の計上
資産除去債務を負債に計上、同時に固定資産の取得原価に含める
3.資産計上した除去費用の減価償却
残存耐用年数にわたって各期に費用配分する
4.時の経過による資産除去債務の調整
最初に現在価値へ割引いているため、時の経過によって増加させ、利息処理する

有形固定資産の除去について補足すると、「除去」とは有形固定資産を用役提供から除外することをいい、具体的には売却、廃棄、リサイクルなどが該当します。一方、転用や用途変更および遊休状態になる場合には該当しないとなっています。

◆棚卸資産の評価に関する会計基準

前提として、棚卸資産の意義について。

企業がその営業目的を達成するために所有し、かつ、売却を予定する資産で、商品、製品、半製品、原材料、仕掛品などになります。

また、売却を予定しない資産であっても、販売活動および一般管理活動において短期間に消費される事務用消耗品等も含まれます。

たとえば、商品券、切手、印紙などについては期末の未使用分を貯蔵品として棚卸資産に含まれます。また、消耗品や広告宣伝用印刷物等についても原則は期末の未使用分を貯蔵品として棚卸資産に含みます。

この点は、意外と盲点なので、ちょっと記憶にとどめておくと良いかも

 

棚卸資産の評価基準は次の通り。

通常の販売目的で保有する棚卸資産は、取得原価をもって貸借対照表価額とし、期末における正味売却価額(売却市場の時価)が取得原価よりも下落している場合には、正味売却価額をもって貸借対照表価額とします。この場合において、取得原価と当該正味売却価額との差額は当期の費用(商品評価損)として処理します。

商品評価損は、原則として売上原価の内訳科目として計上します。また、臨時の事象に起因し、かつ、多額であるときは、特別損失に計上します。具体的な例としては重要な事業部門の廃止、災害損失の発生などが挙げられます。

 

本日は、僕自身が、去年の本試験直前に整理していた論点から、気になる論点をご紹介しました

繰り返しになりますが、必ずしも最重要論点だというわけではありません。ただ、会計基準に関する出題は、例年何らかの形であるので、深くまで掘り下げる必要はないものの、広く押さえておくといいと思っています。言葉を知っているだけでも、本番での対応に余裕が出るかもしれませんしね

今日はここまで。

ほな、また。

by ひろいん

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【財務・会計】ちょっと気になる会計基準”へ3件のコメント

  1. 大津さん より:

    ありがとうございます!
    得意意識があるのに、点数は伸びません。笑
    非常に参考になりました!ラストやり切ってまいります!

  2. ひろいん より:

    大津さん 様

    本試験まで、いよいよあと9日ですね。
    なんだか僕も、少しドキドキしてきました。

    さて、財務の最終チェック法に関してのアドバイスを、とのことですが、正直に申し上げて、僕自身は超得意!という科目ではなかったので、最後まで気を遣いました。
    大津さん様の場合、受験予備校の答練で50-60点辺りだということですので、やはり得意科目ではないと推察いたします。
    その前提で申し上げますと、この超直前期においては、頻出論点の中で、ご自身の理解が完全でない論点や間違いがちな論点を確実なものにしておくことをおススメします。
    頻出論点については、受験予備校から教えてもらっているかと思いますので割愛しますが、まずは10問40点を確保することが最優先であることは間違いありません。そのためには、頻出論点のうち比較的易しい問題を確実に正解することが必須です。その上で、いかにして60点以上を目指せるのかが次のステップとなるでしょう。

    このような内容で返答になっているでしょうか。

    残りあと9日間です。落ち着いて、でも最後まで必死に食らいついてください!

  3. 大津さん より:

    いつも楽しく拝見させて頂いております。
    ラスト一週間半になりまして、財務の最終チェック、回し方についてなにかアドバイスありましたらお聞きしたいと考えております。
    点数的には毎回50〜60をさまよっている状況です。
    よろしくお願いします。

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