答練は記憶を定着させる好機

こんばんは。ZonEです。

2011年合格目標の皆さんは、そろそろ1次試験1~2科目/7科目の講義が終了し、終了した科目の答練を受ける(受けた?)時期かと思います。

答練とか(ミニ)テストとか聞くと、学生時代pencilを思い出して拒絶反応を起こしたり、嫌な気持ちbearingになる方もいらっしゃるかもしれませんが、資格試験勉強における答練は「記憶を定着させる好機」と前向きに捉え、高い点数を目標として定め、きちんと準備して臨んでいただきたいと思います。

点数を目標にするなら、基礎答練だったら80点を目指す…というお話は以前書いた通りですが、点数は問題の難易度にも左右されますので、ストレート合格を目指す方は上位4%(1次合格率約20%×2次合格率約20%≒4%)に入ることを目標にするのもアリです。もっとも、全科目で上位4%に入ることができれば、トータルでは上位4%どころではなく上位1~2%位の成績ということになるでしょうが、2次試験の合格率はストレート生の方が低いことを考慮すると、それなりに良い目安だと思います。

上位4%と聞いて、ちょっと”ひいた”catface方もいらっしゃるかもしれませんが、診断士試験をストレート合格しようと思ったら、それくらいの覚悟は必要です。100人が通学する教室だったら、合格者は4名程度です。あなたは、その4名に入りたいんですよね?

 
…とあまり余計なプレッシャーをかけても仕方がないので、本題に戻ります。

先ほど、答練は「記憶を定着させる好機」だと述べました。これには2つの意味があります。

 
強固な橋げたを作る好機

1つ目は、自分の頭脳に定着させる好機という意味です。

講義を聴いているだけでは、分かったつもりにはなっても、使える知識としての体得することは非常に困難です。道場では繰り返し述べてきたことではございますが、試験に合格するには、聞いたことがあるとか知っているレベルでは不十分で、記憶している知識を問題に適応させて判断したり、記憶している知識を元にスピーディーに計算できるようになる(訓練しておく)必要があります。

しかし、学んだ知識を意識的に記憶する機会は意外と少なく、(人間は元来怠け者ですので)答練のようなマイルストーンが無いと「努力して記憶する」なんて行為は、まずしません(少なくとも私はできません)。

目標は答練で良い点数を取ることかもしれませんが、目的はあくまでもその準備過程で、記憶を定着させ、使える知識を増やしていくことです。ロクな準備もせずに答練に臨んでしまうと、得点以上に大きな差がついてしまうことを肝に銘じておいてください。「講義を受ける」という受動型の学習ではなく、「記憶すべきことをしっかりと記憶して問題を解く」という能動的な学習をする数少ない好機です。この好機を逃してしまうようでは、合格から自然と遠ざかってしまうのも当然です。

ちなみに、個人的な見解としては、(どちらも非常に重要なのですが)模擬テストよりも答練の方が重要だと考えています。なぜなら、1科目毎の答練にどれだけしっかり準備して臨んだかによって、後で覚え直す際の効率が大きく変わってしまうからです。

診断士試験のように7科目を幅広く勉強しなければならない試験では、1度覚えたことを、ずっと記憶し続けることは困難です。ですので、1度覚えたことも時間と共に忘れて、後日また覚え直す…という作業をある程度繰り返しながら記憶を定着していくことになるわけですが、1度きちんと記憶したことは覚え直す際に負荷も時間も少なくて済む…いわゆる道場で繰り返し登場する「橋げた理論」ですね。

 
記憶すべき情報を一元化する好機

2つ目は、記憶する方法を定着させる好機という意味です。

記憶する際に作成した資料(関連記憶を促す図表や要点をまとめたものに記憶ペンでマークしたもの等)や単語カードなどのツールは、一度作っておけば、後日覚え直す際にもそのまま使えます

答練への準備は、このような資料やツールを作成する好機であるだけでなく、自分に適したツールや分野タイプ毎に適したツールを検証する良い機会でもあります。1科目毎に色々と工夫しながら仮説・検証を繰り返していけば、効率的な方法などが見えてくるハズです。このノウハウは、他の資格試験勉強などにも応用できるので、ぜひ身に付けてしまいましょう(逆に言うと、他資格ホルダーは既にこのノウハウがあるから強いんですけどね…)。

資料やツールを使って簡単に覚え直す方法を身に付けておけば、1次試験の直前期に7科目を並行して勉強しなければならないようになっても、比較的有利に勉強を進めることができるハズです。

ちょっと広義になってしまいましたが、これも繰り返し述べてきた「記憶すべき情報の一元化」ですね。

 
まとめ

本日は、「記憶を定着させる好機」として非常に重要な答練に、どのような姿勢で臨むべきか…といった内容を中心にお話させていただきました。

道場ブログを以前から読んでくださっている読者の中には、同じ内容を繰り返し聞かされて不愉快に感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、答練への取り組み方は合格を左右する大きな要素だという強い想いから、2011年合格目標の方にどうしてもお伝えしたかった次第です。残り科目の答練を1回たりとも無駄にすることなく、好機を活かして記憶の定着を図っていただければ幸いです。

 
by ZonE
 

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