【渾身・経営】まっきーの事件簿:file04

・・神よ、ヒトは何故同じ過ちを繰り返すのでしょうか?

こんにちは、まっきーです。

さて、いよいよGWも終わり完成期突入、そろそろ本試験がリアルになってきましたね。この時期に各科目をガッチリ固め直前期に臨みたいところです。

そんな訳で4代目メンバーによる「渾身の徹底論点整理シリーズ」スタート!
はんたの記事「労働法規のこれだけは押さえよう」ひろいんの記事「タイムマネジメント」など早速、各科目「渾身」の投稿が続いています。

そんな中、私は「企業経営理論」担当。
この科目、経営法務と同着の伸び悩み強化。
「記事書いちゃっていいのかなー」と思いつつ、とりあえず過去の自分を振り返る事にしてみました。

【一年前の検証】
まずは一年前のこの時期に戻るべくTACの完成答練をパラ見、かつての自分が何処をどう間違えたのかをチェック。
「あれ、思ったより解けるじゃん!」

前にこの記事で書きましたが、企業経営理論でも問題文の読み込みは重要。
ちょっとだけ予告すると・・
過去の膨大な記事の中から参考となるような記事を再発掘する「道場マイベスト記事」シリーズ、今のところは経営法務のみですが各科目準備が着々と進んでおり、企業経営理論ではやはり「国語力の強化」を目的とした記事が多く選出されています。(どんな記事が選出されているかはお楽しみに!)
国語力強化の大切さを訴える記事を改めて読みつつ、二次対策中に繰り広げられた設問要求との格闘を思い出しつつ、「ちょっとは成長したのか」なんて調子に乗るまっきー。

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例えばこんな感じ↓
(H24 企業経営理論 TAC完成答練より)
企業が競争優位を確立するにはいくつかのパターンがある。 これについての記述として、最も不適切なものはどれか。

エ 製品の機能などの技術的な差別化を図っていくには、専門的なスキルを持った人材の確保や育成が重視されるため、たとえ組織運営上、少々非効率であったとしても、業務の満足度を高める工夫が重要になる。

オ 集中戦略を採用する場合には、小さな市場規模であっても事業として成り立つ必要があるため、製品の機能やブランド力など、買い手にとって魅力のある独自性によって自社製品が差別化されていることが絶対条件になる。

正解はオですが、当時の私はエをマーク。
敗因は、まずオの「自社製品が差別化されていることが絶対条件になる」、これをそのままOKにしてしまった事(実際は差別化だけではなく、コスト集中戦略もある)。
次にエの「多少非効率であったとしても」の文面から受けるマイナスイメージだけで不適切だと判断してしまった事

悔しがる私の横で、「イメージだけで正誤判断した結果だ」と鬼の首を取った様な講師の笑顔を私は今でも忘れない。

だけどもう引っかからないぞ!国語力だってちょっとは上がった(ハズ)だし!
とパラ見を進めていった。

【しかしやっぱり事件は起きる】
次は一次公開模試・・と振り返りを始めた矢先、いきなり壁にぶち当たる

問題はこれだ↓
(H24 企業経営理論 TAC一次公開模試より)
近年の日本企業は、製造機能を中国に移転する一方、一部の機能については国内に集約する動きが見られる。これに関する記述として、最も不適切なものはどれか。

イ 半導体や液晶製品向けの付加価値の高い部品・原材料は擦りあわせ型のものが多く、これらの部品・原材料メーカーは、国内工場を海外への部品・原材料供給工場として位置づけ、世界のモジュールメーカーに販売を行っている。

ウ アパレル産業においては、流行の変化が激しい商品については低コスト生産の必要性が高いことから海外工場で生産、定番品については、国内工場で生産することで国内に設置することで国内市場即応型の商品供給体制を構築することが有効になる。

当時の私はイをマーク、そして一年を経た今・・やっぱりイをマーク。
敗因は、まずウ、実はこれ、選択肢の意味が解らない訳ではなかった
言っている事はわかる、だけど、適切か不適切かがわからない→でも・・流行の変化が激しいならコストをかけない方がいいでしょ→よっしゃ、適切!→イ、ぱっと読んだ感じがややこしかったからとりあえず、これ(が不適切)でいっかとなった事。

という事でまたもや同じ過ちを繰り返した

【事件からの発見、その②】
この事件は私をひどく落胆させた。 が、もう一度「じゃあどうすれば取れたのか?」をもう一度検証してみる事に。
解説文を見てみると・・
「アパレル産業においては、需要の変化の少ない定番品については海外工場で生産し、流行による変化が激しい商品については国内で生産することで、変化の激しい日本国内市場に対応している」という箇所にがっつり蛍光ペンでマークしてある。
それを見て、さらに私は落胆した。マークした箇所を誤った・・からではない。

この問題を経て、私にインプットされた内容は
「アパレルサンギョウ、テイバンショウヒンハカイガイデ、リュウコウヒンハコクナイデ」という事実のみ
という事に気づいてしまったからだった。
要するに「へぇ、アパレル産業ってそうなんだー、知らなかった。」という所で復習が終了してしまったのです。

これは
「知識の補充」という名目の、ただの「過去問丸暗記」に過ぎない

【事件からの発見、その②】
ウの選択肢、アパレル産業の知識がないと不適切だと判断できないものか? 答えは当然、否。
まず、この選択肢を読んだ時に真っ先に思ったのが、「海外移転を行うメリット・デメリット」。
海外では低コスト生産が可能→流行とか、定番とかアパレル産業の事はよくわからないけど、とりあえず適切だろうという流れに。

と、ここでふと私は思い出したのです。
それは経営法務一回目の講義での、講師の話。
「経営法務の難しさは、その問題を解くにあたりどの引き出しの知識を使うかである」
私からすると覚える容量や内容こそ違えど、戦い方としては企業経営理論と経営法務ってちょっと近いところがあると感じている為(お蔭様でどちらも伸び悩み科目)、あの時はいまいちよくわからなかったけど、今になって染みる。

ここで対比して考えなければいけなかったのが、「国内回帰のメリット・デメリット」。
完成講義でもらったテキストにはこう書いてあります↓
<日本企業の国内の生産拠点設置の理由>
・変化の激しい市場対応上、日本国内の顧客との近接性が重視されるから
などなど。

これは「技術経営」の論点で習ったところで(モジュール型アーキテクチャとか、デジタル家電とか)、仮に選択肢が「アパレル産業」ではなく「デジタル家電市場」とかにしていてくれれば知識も引っ張りだしやすかったのかもしれない。

問題文にもわざわざ「一部の機能については国内に集約する動きが見られる。これに関する記述として」と書いてあるのに国内回帰のメリット・デメリットを思い浮かべる所まで行き着かないのはやはり国語力の問題な気もするが、

適切か不適切か判断しがたい選択肢に対峙した時、「何」と「何」の知識を使って正解へと導くかというスキルが圧倒的になかった気もする。

今回の例で言えば、海外移転に引っ張られて国内回帰のカードを使い忘れた事が敗因であり、事件を解くカギは必ずしも一つではないという事。
私の場合は一つのカギに飛びつきがちなので、割とこういったミスは多かった気がします。

【国語の問題+α】
繰り返しになりますが、企業経営理論では「国語力」は必須
まずはしっかり問題文を読む所からはじめる事。

もちろん基本的な理解も必要
誤った選択肢を正しい選択肢に直す作業や人に説明出来る状態になっている事。

どちらも鉄板のセオリーです。
私も見よう見真似で行っていました。

これでも点が伸びないという方は(っていうか私か)、そこにプラス徹底した振り返りを。
二次対策で思いましたが、自分の振り返りが甘い時期はやってもやっても点が伸びない。
振り返りって最初は面倒だし時間もかかるけど、慣れてくると自分なりの振り返りポイントが見えてきて、最終的にはさくっと終わる様になりますので。

振り返った結果、私の場合は
過去問をただ解く事で応用力を身に着けたと思っていたが、知識を引き出す訓練が甘かった為、応用力がつき切らなかったのが敗因。一年経ってやっとしっかり解説を読み込んでいるわけですから、点数が伸びなかったのも当然の結果ですね

しっかりガッツリ各科目に捧げられる時期はこの完成期で終わりです。
いまいち成果が出ない・・という方はしっかり現状を分析して直前期への土台を作っていきましょう。
同じ過ちを繰り返してはなりません

それでは本日も張り切って参りましょう!

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