【経済】データで見る経済学(ver. 2013)

まいど。ひろいんです

 

例年なら、道場記事では怒涛の7週間で取り上げる「データ」シリーズですが、僕が最後まで手こずったという個人的な思いで、桜満開のこの時期に経済のデータ分析を取り上げちゃいます。

 

◆データ分析◆

 1.年度別の平均点と科目合格率

 

 

H24の経済学・経済政策は、科目合格者数を科目受験者数で割った科目合格率が24.8%と、経営情報システムの25.8%に並ぶ易化傾向となりました。

H22は6.1%、H23も8.6%の科目合格率と、2年連続でのひと桁合格率は、受験生の脅威となったことに間違いありません。

実際、僕もその2年とも、60点に満たずに悔しい思いをしたものです

当然のことながら、H24は平均点も62.9点と、3年ぶりに60点を超える高得点となりました。(TACデータリサーチによる)

 

2.難易度ランク別の割合

 

易しくなったH24でしたが、Aランクの問題は意外と少なくて、実は全体の12%、問題数にして3問しかありませんでした。

Bランク、Cランクの問題が、それぞれ44%と28%、問題数にして11問と7問となっていて、全体の7割以上を占めています。

正答率が80%を超えるような問題は少なくなりましたが、それに準ずる問題が増えたことで、平均点を押し上げる結果となっているようです。

これも、科目を問わず、例年言われていることですが、やはりA,Bランクの問題を取りこぼさずに、Cランクも半分程度取れれば、合格への道は開けてくるものだと考えられます。

 
3.カテゴリー別の難易度

 

H17からの統計によると、ミクロ経済学の難易度が、若干高い傾向が見て取れます。

僕の個人的な考えですが、ミクロ経済学はマクロ経済学に比べて論点が多く、カバーする範囲が広いため、比較的難しい問題になりやすいのではないかと思っています。

一方、マクロ経済学では、財市場・資産(貨幣)市場・労働市場の関係性を学び始めて、IS-LM分析やAD-AS分析などが出てくるようになると、非常に複雑になって(思えて)くるので、なかなか理解が思うように進みません。

このように書くと、どっちも大変だ!となるのですが、繰り返しにはなりますが、A,Bランクの問題をきっちりと押さえて、Cランク問題への対応力を高めていけば、自ずと60点をクリアするレベルに到達することができるのです。そのためには、よく分からない論点には深入りしないで、一度通しで学習することで、全体を俯瞰することができるようになるのではないかと思います。そうすると、全体のつながりの中から、分からなかった論点も、少しずつ理解できるようになってくるのです。

 

4.出題領域の割合

 

 

ミクロ・マクロおよび財政(その他)は、万遍なく出題されているようです。

経済学は範囲も広く、論点も多くあるため、早い段階で全体に触れておくことが重要になることは言いましたが、基本的な考え方は一貫しています。

それはどういうことかと言うと、

現実の経済は非常に複雑なので、経済学では要素を絞って、単純なモデルを考えます。

この単純化されたモデルを分析することで、何らかの結論を導き出します。

そして、

その結論が果たして現実経済をうまく説明できるかどうかを検証する、というものなのです。

ですので、多くの論点は、単純化モデルで考えられていることになるんです。
ここでは深く触れませんが、そう捉えると、少しは気が楽になりませんか。

 

◆さて、今年は?◆

昨年までのデータを見てみると、H21年に平均点が70点を超えて、翌H22年で極端に低くなってしまったのですが、恐らく、そこまで難しくしようという意図はなかったのではないかな、と思っています。どの科目に関しても言えることですが、平均点は60点前後を、科目合格率では15%から20%程度を目指しているのではないでしょうか。まあ、僕の個人的な推察なのですが、あながち外れていないのでは、と思ってます

だとすると、何度も繰り返して言いますが、やはり大切なのは、A,Bランクの問題をしっかりと確保した上で、Cランクの問題をできるだけ拾っていく、というのが基本的な戦略になることは間違いありません。そしてその戦略を実行するためには、基礎をしっかりと固めること、すなわち強固な橋げたを完成させることが、とても大事になってくるのです。

 

今日は、ココまで。ほな、また

 

by ひろいん

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