その科目をやるのは「今」しかない

こんにちは。ハカセ です。

9月開講・10月開講のTACの2011年目標の講座に通っている方は、すでに一科目目「企業経営理論」の講義が終わり、初めての答練も経験し終わったところですね。

多くの社会人受講生にとって「テスト」を受けるのは人生で久しぶりのことではないでしょうか (^_^;)。僕も「答練=テスト」だと聞いた時は、「え~っ? テスト?! この年で?!」と思ってしまいました。今考えてみると、この時は「戦う準備」が全く出来ていなかったと思います

僕も初めての答練は企業経営理論でした。点数は受験生時代のブログ http://ameblo.jp/masatoshi-rmc/entry-10189803965.html で、当時リアルタイムに公開していましたが、

企業経営理論
得点: 70点
平均点:57.2点
順位: 上位21.9%

僕の感想は「まぁ、こんなもんだろう」でした。
講師の第一声も「まだ焦る必要はありません」でした。

しかし、これらの言葉には重大な誤りがあります。何度かに分けて、これらの認識の甘さについて話をしたいと思います。

■ 「いま」やらなくていつやる? ■

TAC生の方は今すぐ手元の講座日程表を確認してください。今、企業経営理論が終わりました。これから毎週2回、隙間なく講義があります。診断士試験は7科目と広範囲。こうでもしないと出題範囲がカバーできないのです。次に企業経営理論の講義を受けるのはいつでしょう? 来年のGWです。その日まで企業経営理論に触れる機会はないのです

「いや、講義がないだけでしょ?
思い出すために時々復習すればいいだけなのでは?」

・・・甘いっ。(-“-)

考えてみてください。企業経営理論をやっている間、他の科目をやる余裕がありましたか? 次は財務会計。7科目で最も重要な科目です。週2回の講義の合間を縫って、財務会計の予習復習もしなければいけません。さらにその合間を縫って、企業経営理論の予習復習なんて出来ますか? 仮にテキストを開く時間を作ったとしても、効果的なインプットが出来ますか?

■ 「いま」しかやる時はない! ■

今さらですが「その科目に専一に励める日々は、その科目の講義を受けている期間しかない」のです。「企業経営理論ピリオド」がすでに過ぎ去ってしまったことを もう少し深刻に捉える べきです。

僕がこの事実に気づいたのは12月。3科目目の運営管理のころ。

「やばい。企業経営理論の復習をやりたいけど、運営管理で手いっぱいで時間がない。そうか、企業経営理論は企業経営理論の講義を受けている時期に極めておかなければいけなかったのか!

その日から心を入れ替えて「運営管理没頭の日々」を過ごしました。それが終わったら「経済没頭の日々」です。

そんな具合に、その時受けている講義の科目にストイックに没頭して、その科目をその時点でいったん完成させる。こういう心の持ち方が必要だったのです。

■ 講師に気休めに騙されない ■

僕はTAC出身。TACのおかげで合格したと思っています。テキスト・施設・講義・講師。どれも申し分なかったです。また、今でもいろいろな面でTACのお世話になっています。講師の方も大勢知っています。直接メールをやりとりさせて頂くこともありますし、合格後の今でも一緒に飲みに行く時もあります。講師の方から「道場見てるよ! 相変わらず辛口だね!」と声をかけて頂くこともあります。

だから、TAC にも講師の皆さんにも何の恨みもないのですが、でも、受験生のために申し上げます。

講師は試験一か月前まで「まだ間に合います」と言い続けます。
そして一カ月を切ったら「開き直ってください」と言うのです。

これらの講師のアドバイスを100%鵜呑みにしてはいけません

これは今年初めの TAC講師にだまされないで! もう時間がありません! のエントリーでも書いたことですので詳しくは繰り返しません。

でも、習得したばかりの企業経営理論の知識に基づいて、次の切り口から、なぜTAC講師が「まだ間に合います」と言い続けるかを考えてみましょう。

・講師・受講生間のインタラクティブマーケティング
・受講生のモチベーション
・ワンセットの教材と1対多講義のビジネスモデル
・受講料を前払いで受け取ったTACの次の企業戦略
・診断士試験合格率と合格者のTAC占有率の相関

■ 橋げた理論の言葉の裏にあるもの ■

道場では「橋げた理論」を推奨しています。詳細は「基本理論」を確認してください。また、この名付け親の JC が、最近のエントリー (第一回 と 第二回)でもさらに分かりやすく紹介してくれていますね。

でも、この「橋げた」を都合よく解釈しないでくださいね。

「なんだ、講義を受けている時はその科目だけをやって、
他の科目の復習は並行してやらなくても合格できるのか」

これは大きな誤解です。確かに「橋げた理論」は、当該講義の最中には他の科目の復習には時間をかけなくてもいいんじゃないの? というニュアンスがあります。

でも、その裏には「その代り、その科目は死に物狂いで頑張りなさいよ?」というメッセージが隠されています。

「死に物狂い」ってどれぐらいなんでしょう。冒頭の 「まぁこんなもんか」は大きな誤りだという話 を別の機会にしたいと思います。

また、僕の一連のエントリーは、ふうじん  の「アウトプット3連投」にも深く関係していますので、そちらもご参照ください。

by ハカセ

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