意外な”アレ”から学ぶ 【必勝態勢を作る】

こんにちは。マイスターです。

そろそろ3月。4月以降のスパート時期に向けて万全の準備をしていきたい時期です。 タイトルの通り意外な”アレ”から学ぶシリーズ2連発ですが、 今日も張り切っていきましょう。

道場セミナーももうすぐです。予約がまだの方は急いでくださいね!

<もしも、あなたが野球チームの監督だったら?>

いきなりですが、ここで質問
あなたがもし野球チームの監督だったら、自分のチームにはどんな選手が必要だと思いますか??

例えば、

1、コツコツとヒットを積み重ねるアベレージヒッター
2、送りバンドが得意なチームワーカー
3、とにかくケガなく試合に出続ける鉄人選手
4、ここぞというチャンスで出場し、チームを得点に導く代打要員
  
多分、少し野球を知っている人であればイメージできますよね。
ああ、1はイチローで2は宮本とかかな。3は金本で、4は元木、みたいな。
(全く野球がイメージできないという方には申し訳ありません。 でもまだチャンネルは変えないでください。)
  

さて、続けてピッチャーの視点から見てみると、

5、スタミナがある先発完投型のピッチャー
6、きっちり相手の4番を打ち取るワンポイントの中継ぎピッチャー
7、負けが確定している試合を最後まで投げ切る敗戦処理投手
8、試合をピシャッと閉める抑えの切り札
さて、お待たせしました。
大切なのはこの先です。

<診断士試験との共通点は??>

実は、よく考えてみるとこの様々な野球選手のタイプが
”持っている能力”って、診断士試験本番で求められる能力
似ていませんか?

1つずつ解説していくと、

1、コツコツとヒットを積み重ねるアベレージヒッター

→ 問われた設問(投げられたボール)に対して、高い確率で正解すること

2、犠牲バンドが得意なチームワーカー

→ 難しい設問を捨てても解ける問題を確実に取って点数を稼ぐ全体俯瞰力

3、とにかくケガなく試合に出続ける鉄人選手

→ 事故を起こさずに、いつも通りの力を出せる体調管理、メンタル管理

4、ここぞというチャンスで出場し、チームを得点に導く代打要員

→  ここ一番の勝負どころで力を出し切れる集中力

5、スタミナがあって先発完投型のピッチャー

→ 丸2日の1次試験を難なく乗り切る気力・休息力

6、きっちり相手の4番を打ち取るワンポイントの中継ぎピッチャー

→ 基本問題に混じる急所・難所問題のいつくかを正解に導く差別的知識

7、負けが確定している試合を最後まで投げ切る敗戦処理投手

→  問題を見た瞬間に『嗚呼、ダメだ』と思っても、最後まで諦めない粘り

8、試合をピシャッと閉める抑えの切り札

→  気を抜かずに試験時間終了まで見直しを行う試験のクロージング力
 
<いかに必勝態勢で試合に臨むか>
そう診断士の1次試験、それは試合なんです。
しかも、プロ野球のように年間130試合もありません。
1試合のみの1発勝負。
さながら負けたら終わりの高校野球。
だからこそ、タイプが偏った選手ばかりじゃなくて、色々な能力(強み)を持った選手をフル動員して必勝態勢”で臨まねばなりません。
日々のインプット、日々の過去問などでのアウトプット、答練や模試で意識して取り組まないと本試験に立ち向かうための様々な能力が身に付いていきません。1時間という試験時間を想定して、できるだけ普段から”試合”を意識した”練習”をしましょう。

そして、沢山の練習試合(答練や模試)もこなしておきましょうね。
私は、本試験直前の答練で、今まで60点以上で安定していた財務会計が36点という結果になり、最後の最後で本当に焦りました。
第15問でちょっと難しいNPVの計算が出てきたのですが、ファイナンスから解くことを決めていた私はそのNPVの問題になんと10分以上を費やしてしまい、完全に時間配分をミス。(しかも結局解けない)焦りから、きちんと1問1問に集中できずに撃沈という結果になりました。
「こういうことがある」と経験でき、本試験でも慌てずに済んだ経験があります。
<変化への対応力も問われる>

 

もちろん診断士試験では”知識”が第一に問われる試験ですが、出題委員の先生方の変化球にも難なく対応できる心の余裕や、突然変わる試験傾向に対応できる変化対応力なども求められます。
地球の歴史も、企業の栄枯盛衰もこれを物語っています。
「強いものが生き残るのではなく、変化に対応できた者が生き残るのだ」
例えば、突然主力選手がケガをしてしまった時にどんな対応を取れるか、これも名監督と呼ばれるためには乗り越えなければいけない壁です。

-今日の結論-

・いまのうちから本試験を想定した勉強をしておくこと
・色々な能力を意識して身につけていくこと
・突然の傾向変化への対応も意識していくこと
現時点では上記のポイントを意識して、対策を進めていくのが吉。

<ちょっとだけ2次試験>

そろそろストレート生の中にも意識し始めてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、今日の記事の中にも2次試験との共通点は満載です。
しかし、過去に道場でも多数の方が述べているように、二次試験は一次試験と同様の能力が求められつつ、大部分は異なるコンピテンシーが求められます。
例えば、

キャッチャーの要求したコースに投げ分ける正確なコントロールを持つピッチャー

設問要求に対応したエッセンスを的確に盛り込み、解答を書いていく

守備全体を見渡し、全体最適な指示を出すキャッチャー

設問構造を意識して、事例のストーリーを捉えて解答をする
など、、、が挙げられますがこの辺は次の機会に。
最後に、でも1人だけ現実の野球の世界では必要な存在ですが、1次、2次に共通して、診断士試験においては不用な選手がいます。
それは、
「試合の流れを一発で変えるホームランバッター」
です。理由は・・・みなさんわかりますよね??
そう、必要なのは”積み重ね”ですし、試験本番でも一発逆転なんてことは起こりません。
(奇跡の強運を持っていれば、ヤマも当たるかもしれませんが・・・)
試験本番に必勝態勢で臨めるように。
今日も一日コツコツと。
マイスターでした。

Follow me!

意外な”アレ”から学ぶ 【必勝態勢を作る】”へ4件のコメント

  1. kujira より:

    ブライアントは遠慮願うけどブーマーなら大歓迎ってとこですかね。
    たとえば標準偏差が20点として、期待値60点なら
    15%は足切りなのに対して期待値80点なら足切りの可能性は2%ソコソコですし、逆に15%の確率で100点と。まぁ正規分布の前提ですが。
    ぼくの財務会計はブーマーではないけどロバートローズでした(⌒▽⌒)

    1. マイスター より:

      kujira様

      コメントありがとうございます。
      まさに3割、30本をコンスタントに打ってたブーマーはやはり名選手ですよね。ブライアントも印象強いですが
      やはり打率が2割5分そこそこと低い印象が強いです。
      期待値を高めるためには波の無い4番打者が必要ですね。

      それにしても財務会計がローズくらいの高打率で打てたら、大成功じゃないしょうか?^^

  2. 名乗るほどの者ではありません より:

    マイスターさん,こんにちは。
    2012年度試験に合格した者です。
    受験時代から,一発合格道場の記事を参考にさせていただいておりました。
    同期合格者が4代目になられて,また新鮮な感覚の記事を楽しみにしています。

    意外な”アレ”から学ぶシリーズは,例え話がとても分かりやすくて,興味を持って拝見させていただいています。

    確かに,この試験に,以前に広島にいたランスみたいな,三振かホームランかというようなバラツキ(偏差)の大きいバッターは必要ないというのは同感です。(実際のプロ野球では,こんなバッターが7番,8番にいると脅威ですが。)
    ただ,記事では挙げられていませんでしたが,ここぞという時に期待に応えてくれる頼れる4番バッターがいたら,監督としても非常に心強いのではないかと思いました。
    さらに,1次試験7科目のうち,2科目で頼れる強打者がいると本当に強いチームができそうですね。
    大昔なら,王・長島がいた巨人,一昔,二昔前なら秋山・清原がいた西武みたいな。(最近だと見つけるのが難しいですね。4,5年前の巨人のオガラミ?)
    もし「財務・会計」を頼れる4番バッター(事例4ですし)に育て上げることができれば,ペナントレース(1次試験)だけでなく,日本シリーズ(2次試験)まで活躍が期待できて,さらに必勝態勢に近づくのではないかという感想を持ちました。
    財務・会計は,科目の特性からしても,4番バッターに育つ素質は十分にあると思います。
    私の場合は,財務・会計を,とても頼れるという状態までには至りませんでしたが,そこそこのバッターにまでは仕上げることができたのが合格の要因だったのではないかと感じています。

    今後も,どんな例え話が出てくるのかと意外シリーズを楽しみにしております。

    1. マイスター より:

      名乗るほどの者ではありません様

      コメントありがとうございます。そして興味を持ってご覧いただいているとのこと。感謝です。
      おっしゃる通り、『偏差』、これが言いたかったのです。失敗が許されない試験においては命取りになりかねないですよね。
      (言いたかったことを代弁いただきまして、ありがとうございます^^)

      『打線』という観点は思いつかなかったです。企業経営、財務、運営管理などの中核科目で強い選手を育て、2次試験まで一気に勝ち上がる。
      まさにその通りですね。非常に素晴らしい補足を頂きありがとうございます。
      私は1次の財務でコケてしまい(48点)、2次も危なっかしい状態で望みました。。。しかし、企業経営理論が強みだったので、1次だけでなく事例1, 事例2に安心して臨めました。まさに、今思ってみると、頼れる中核バッターが存在していたのだと思います。

      それにしても、秋山・清原、それにデストラーデがいた時代の西武は、主要3科目制覇のような状態だったのかもしれませんね(笑)
      (野球を知らない人にわからないネタで申し訳ないです。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です