【合格体験記】とにかく最後の最後まで諦めない!~HARUTOさんの場合

みなさんこんにちは、コニケンです
まだ信じられませんが今日でいよいよ一月が終わりですね!2013年、みなさんいいスタートが切れていますか??
このブログでは、一月は合格体験記をメインでお届けしてきました。勉強法はもちろん、受験した人でないと分からない試験本番での様々なエピソードなど、色々とヒントがあったと思います。

後は、これらをどのように自分の学習に取り込むか
ストレート生はまずは半年後に一次試験がありますが、一通り一周目が終わるGWまでにやるべきこと・目標を、もう一回整理して、自分なりに工夫して取り組んでみたらいかがでしょう。
また、受験経験者も、必死で取り組み始める時期だと思います。
今日は、特にそんな受験経験者に是非お届けしたい体験記です。
一次、二次ともに二回ずつ受験され、数々の障壁を乗り越えて見事合格を勝ち取ったHARUTOさんの寄稿です
大作を書きあげて頂きましたが、是非最後まで読んでみてください!

***ここから寄稿***
1.はじめに
HARUTOと申します。
今回二回目の二次試験で合格しました。
二回目の二次筆記試験直前期に本ブログを愛読させていただき、一番苦労した時期に頼りにさせていただきました
また、筆記試験合格後は口述対策セミナーでこぐまさんをはじめ、道場の皆様に大変お世話になりました。
これも何かのご縁かと思い、合格体験記を執筆させていただくことにしました。

2.基礎情報
年齢:40代前半
職業:SE
取得済資格:情報処理技術者試験5区分(ITストラテジスト・プロジェクトマネージャ等)、簿記三級

3.受験動機
30代後半頃から3年間ほど情報処理の資格取得に取り組んでいましたが、2009年にITストラテジストを取得したとき、これと比較的学習の方向性が近い診断士試験を知りました。
「取ったら終わり」という側面が強い情報処理試験では満足できなくなったし、
なんかかっこよさそうだし、
それなりに試験なれしているからいけるかも・・・
何より、経営情報システムが免除になるし・・と、軽い気持ちで取り組むことを決意しました。

4.受験歴
(一次試験)
2010年:全科目不合格(情報免除)
2011年:合格(平均62点、情報免除)

(二次試験)
2011年:不合格(BCAC=B)
2012年:合格

5.利用した受験機関
TAC

6.学習内容と合否結果
(一次試験一回目)
2010年1月頃TACの通信講座を申し込み、ドカッと届く通信教材に唖然。
ただしまだ学習に着手せず。
理由は、情報処理試験の最後の目標としてプロジェクトマネージャ試験を残していたためで、こちらは2010年4月に受験しなんとか合格しました。
その後連休などをはさみ、2010年5月後半頃から診断士一次試験の学習を開始。
2ヶ月半しか学習期間がないため、作戦を一考。
テキストは一切読まずにいきなり演習問題を解いて解答解説を熟読することを繰り返す。
→実は情報処理試験の学習であみ出した邪道?とも言うべき学習方法。
現に情報処理試験で午前マークシートだけは100%の合格率を達成。
が・・同じマークシートでも診断士一次試験にはまったく通用せず、全科目敗退しました。

まとめると、
一次は2ヵ月半じゃ無理(少なくとも私には)。
テキスト読まず演習だけやる裏技でも(たぶん)無理。
ということでした。

(一次試験二回目)
前回一次試験で敗退してから、2010年中は診断士の学習も情報収集もしていませんでしたが、年明け2011年1月から、今度はきちんと通学コースでテキストをベースとした学習をスタート。
が、その後すぐに・・

2月・・痔の手術で数日間自宅療養、あまり出歩けず、財務会計の講義の一部の講義が受けられず
3月・・東日本大震災で家族の不安が強くなり週末の通学を中断。経済の講義がすべて受けられず
4月・・2人目の子供が生まれてやはり週末の通学ができずに経営法務の講義がすべて受けられず
という事態になりました。

しかたなく、この期間は、音声で講義を聴きながらテキストを読み込むということをしました。
5月から本格的に通学して学習を再開し、カリキュラムは演習に突入しましたが、学習の遅れを感じつつもあせらずにテキストの重要箇所を何度も読み、演習問題を繰り返し解き、重要な論点や用語はノートにまとめて暗記するということを地道に繰り返しました。
今から思えば当ブログでも推奨されているスピ問に取り組んだり、他社模試をいくつか受けてみるということをやればよかったかもしれません。(他社模試はLECのみ)
が、あせって色々手を出しても混乱するリスクがありますので、結果的にはこれでよかったかも。
ただし、学習量としては明らかに不足しており、模試でもC判定でした。
それなりに学習してきたが、どうも合格レベルに達しているか怪しいし、何よりいつも時間が不足がちになるのが悩みでした。

そこで、試験当日とっさに編み出したのが、
後ろの設問から逆にやってみる
でした。

最初の経済で時間不足になり後半がイマイチだったため、「このままではダメだ」と思い、2科目目の財務会計より、後ろからやってみることにしたのです。
これが、「後半が間に合わなくなるかもしれない」「他の人はもっと先に進んでいるかもしれない」という心理的プレッシャーがいくらか軽減されるという効果を生み、財務会計やいくつかの科目は普段よりうまくいきました。
結果として一科目あたり平均62点でなんとか合格しました。
が、これは心理的な錯覚をたまたまうまく利用できただけで、あまりお勧めはできません。

ちなみに、比較的得意な経営情報システムを得点源にする考えは全くありませんでした。
他の科目で学べることがたくさんあるのに、免除できる科目に少しでも時間を投下するのはもったいなかったし、何より試験当日に、中小企業経営・政策の前に自由時間を取れるため、暗記等の最後の追込みができるからです。

(二次試験一回目)
ほとんど勢い現場対応で乗り切ってしまった感がある一次試験。
二次試験対策などまったくやっていない状態にも関わらず、自己採点結果を見ながら達成感にひたり、ニヤニヤしながら一週間を無駄に過ごしてしまいました。
翌週から始まるガラッと180度?変わった二次試験対策の学習
そこからは天国から地獄でした。

何を書いていいかわからず、演習でほとんど点が伸びず、9月の模試でもかなり下の順位。
今から思えば、復習をほとんど行わなかったことが最大の原因ですが、当時はとにかく時間がない状況であせり、復習することよりなるべく多くの事例を解くことを選択しました。

TACの演習問題のほか、他校の通信添削や模試を手当たりしだいにやりました。
が、復習や振り返りを行わなかったために、「できたこと」も「できなかったこと」も次につなげることができずに、分析力や論述力が伸びませんでした。
また、様々な解法の流儀に触れることでかえって混乱し、自身の解答プロセスがなかなか固まらない状態でした。

まったく自信がない状態で本番にのぞみ、結果は惨敗。

事例Ⅰ・Ⅱはほとんどの問題で何を書いたらいいのかわからない状態。
事例Ⅲは開き直って解いた結果、そこそこでしたが、
事例Ⅳは形式の変化に戸惑い、大崩れしました。

結果として二次試験も、少なくとも私には、2ヵ月半では無理でした。

(二次試験二回目)
もう前年のような失敗はできない
一次試験は受けなくていいので、時間は十分ある

捲土重来を期して2012年2月から再び二次試験対策の学習を始め、以下を必ず行うことにしました。

・演習後に学習仲間と勉強会を行い、「できるべきなのにできなかったこと」をきちんとおさえる
・演習問題の「事例企業の概要」、「解いた設問の順番」、「できなかった部分とその原因」と「今後の対策」を紙にまとめる
・まっさらな状態から少なくとももう一回は解き直す。

ですが、点は思うように伸びず、良かったり悪かったりと波がありました。
それでも2月からずっと勉強しているのだから何とかなるだろうと楽観的に構えていましたが、9月の直前模試の結果を見て、愕然としました。
TAC、大原、LECと受けましたが、いずれも真ん中くらいの順位で、C~D判定だったのです。
このままではほぼ合格可能性がない状況でした。

もう、本試験まで3週間くらいしかありません。
直近の演習ではそれなりの手応えと良い結果が出ていましたので、望みは失っていませんでしたが、このままでは「後一歩で不合格」になると思い、以下の作戦を立ててペースアップを図ることにしました。

・色々な受験機関の演習問題に手を出して失敗した昨年の反省を踏まえ、TACの演習問題のみに絞り込む
・ただし事例ⅣだけはTAC以外の演習問題にも取り組み、数をこなすことで徹底的に鍛えて得点源とする
・事例問題の数の確保のため、TACの2010年・2011年の演習問題も活用する

他社の模試や演習は、それぞれの流儀やくせがあるため、解いても、解答・解説を読んでも、あまり頭に入って来ずにストレスだけがたまることが多くありました。
そこで、もっともやりなれているTACの事例問題を信じて、それに絞り込むことにしました。
ただ、そうすると、取り組む事例問題の数が不足します。
そこで私は、複数年受験の強みで、大事にとってあったTACの2010年・2011年の二次演習問題を引っ張りだしてきて、最大限に活用しました。

結果として、本番直前の約3週間で、過去問や演習解きなおしを含めて、約60~70事例を解きました。
※勤め先に無理を言って週1~2日程度の平日休みも取得し活用。

割合としては、事例Ⅳの強化を最優先としつつ、一番苦手な事例Ⅰにも重点を置き、割と得意な事例Ⅲは思い切って減らして、以下のようにしました。

事例Ⅰ 2割強
事例Ⅱ 2割弱
事例Ⅲ 1割程度
事例Ⅳ 5割弱

こうして、事例Ⅳを中心として演習問題を相当数やり込んだうえで、本番では、
「事例Ⅳで取り返すから事例Ⅰ~Ⅲは半分くらいできれば良い」
と強く念じ、なるべくリラックスして受験することを心がけました。

こうして、それなりの緊張や、事例Ⅲ初のグラフに戸惑うことはあったものの、事例Ⅳの自信が精神安定剤となり、事例Ⅰ~Ⅲはそれなりにできました。
そして肝心の事例Ⅳは、あまりの形式変化に目の前が真っ暗になり、心が折れそうになりましたが・・・何とかやり切り、結果的には高得点を確保できました。
結果は、なんとか合格超直前期の追い込みがなければ、危ないところでした。

7.まとめ
「模擬試験で上位だったのに落ちた」という話を良く聞きます。
が、やはり模擬試験や演習で手堅く上位をキープしながら本試験でしっかりと合格する方もいますし、それが理想だと思います。
一方で、私のように、実力不足にも関わらず直前期に相当な追い込みをかけて、一瞬だけ合格レベルに達する人もそれなりにいるのも確かです。
再現解答は、LECのABCD講評でBAAAでしたし、他の受験機関の講師に見ていただいた結果もほぼ同じ評価でしたので、本試験直前に当ブログでいうAランクになっていたことはほぼ間違いありません。
急ごしらえの分、試験後の知識・スキルの忘却スピードも速いような気がしますが・・・

やはり、よく言われることですが、「模試の結果は良くても悪くても気にしない」ということに尽きると思います。
やりようによっては多少の実力不足でも超直前期に追いつく可能性がありますし、逆に十分実力がある方でも、追いつかれる可能性があるということです。

学習が順調な方でも油断せずに、
そうでない方でもあきらめずに、

本番直前までいつもの学習を続ければ、必ず希望はあります
また、最後の二次試験を終えるまで、診断士関係のブログなどは一切見ないようにしていましたが、唯一こちらの道場ブログだけは、二回目の二次試験の直前期から読ませていただき、技術面でも精神面でも頼りにさせていただきました

どんなにやりこんでもなかなか合格レベルに達する手応えが得にくい二次試験では、自分なりの戦い方を構築して、それを信じなければなりません。
当ブログにはそのためのヒントがたくさん書かれています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当ブログの読者の皆さんが合格の栄冠を勝ち取ることをお祈りしております。

***寄稿はここまで***

いかがだったでしょう?
この試験は、最初から最後まで常に順調な受験生はなかなかいないと思います。これから先、たとえ壁にぶち当たったとしても、最後の最後まで諦めなければ、合格のチャンスはきっとあることを感じ取って頂けたのではないでしょうか??
HARUTOさんの場合、二次での学習配分にメリハリをつけて最後の追い込みをかけたのが、合格へ大きく近づけたポイントの一つだと私は思います。
みなさんも、自分がいま一生懸命取り組んでいることに自信を持ちましょう!
まだまだ寒い日が続きますが頑張ってください!

byコニケン

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