【合格体験記】卓越したセルフPDCA管理で速修ストレート合格~せんせいっさん~

こんにちは。くれよんです。

連日たくさんの合格体験記、未合格体験記を頂いています。本当に嬉しいhappy01
さて、受験校の合格体験記と一味違う道場の合格体験記、未合格体験記。大切なのは、合格への山の上り方は一つではないことを確認すると共に合格者に共通するKey Success Factorを見抜くこと。

そんな観点から、本日のせんせいっさんの合格体験記を読んでみると非常に面白い。
一見すると、法務、財務、情報にベース知識を持っていたことが速修ストレート合格に繋がったKey Success Factorと思いがちですが、私の感触は違いました。

それは最後にコメントするとして、まずはぜひご覧下さいっsign01

========寄稿ここから=======

1.序
皆様はじめまして。ハンドルネーム「せんせいっ」と申します。
43歳の初冬、2011年12月からT○Cストレート速修クラスに通い、幸運にも2012年度、ストレート合格を果たすことができました。
当道場をはじめ勉強方法等がたくさん紹介されている中、一例として少しでも参考になれば幸いです。

2.自己紹介
・法学部卒(民法&会社法の学習経験あり)
・電機メーカー勤務:数年の情報システム部門勤務を経て、財務部門に勤務中。(財務諸表作成や業績報告経験あり)
・試験関連資格は、簿記3級と情報処理Ⅱ種(15年以上前)のみ

診断士試験を目指した動機(順不同)は、

・所謂ゼネラリストとしての能力を見える化したかった
・試験科目が職歴とある程度マッチしていた
・学習経験のない経済理論を短期間で学びたかった
・活かし方次第で道が広がるかも!?と思った
・時間の融通が利く職務になった、等です。。

3.1次試験
私が実際に行ったことは、
1)5月上旬(GW)まで
・週末のT○C講義に合わせて、基本テキストの予習・復習
・復習はスキマ時間活用も考慮して単語カード作成

この時期は理解が重要になると考えて、講義前に内容を理解するつもりで予習を行い、単語カードで記憶の定着に努めました。
ただ2月末までは学習ペースがつかめず、準備が整うまで過去問に挑戦するのを躊躇ったため、到達すべき水準がわからず苦しみました。問題を解いてはじめてわかる視点や理解が促進される面もあります。従って問題集・過去問と併せて復習することを推奨します。私の場合、結局5、6月に負荷がかかることになりました。

2)6月末まで
・T○C完成答練に合わせてテキストの復習と過去問タテ解き
6月末のT○C模試までにある程度仕上がっていないと合格も覚束ないとの思いで、この時期の学習時間が最も多くなりました。
過去問は選択肢ごとに復習し、不足していた知識は基本テキストに書き込みまくりました(復習用に一冊に集約)。

3)8月上旬本番まで
・ひたすら過去問ヨコ解き(年度別)
・理解が遅れていた「経済」のみ「スピ問」一冊

この時期は予備日を設けつつ、一日単位で学習予定を事前に計画して実行しました。ただ、成績ソコソコの「運営」「情報」と学習効果の感じにくかった「経営」は意欲がわかず、後々痛い目を見る羽目になりました。過去問は「経営」「中小」を除き、最大3回実施。模試でメドがついたと感じ、「一発合格道場」の2次に関する記事もかなり読み漁っていました。

4)当日
試験会場近くに連泊、前日は基本テキストをローラーをかけるように読み込んで臨みました。恐れていたのは「経済」「財務」の難問に動揺して崩れてしまうことでした。実際結構バタバタした感じで、自己採点では大丈夫だと思いながらも、初日午前中の2科目のみ名前を書いた記憶がなく、発表まで気を揉みました。

5)1次関連の成績

・養成答練:525点(速修クラスのため自宅で実施)
<経営67/財務81/運営83/経済67/法務68/情報92/中小67>
・完成答練:489点(経済はマズイ)
<経営68/財務62/運営87/経済45/法務68/情報93/中小66>
・T○C模試:469点(財務で3問マークズレ)
<経営64/財務52/運営74/経済60/法務68/情報76/中小75>
・本番:494点
<経営67/財務60/運営63/経済68/法務84/情報68/中小84>
→直前に力を入れた科目と気が抜けた科目の明暗クッキリ

4.2次試験
1)8、9月 ~悪戦苦闘、もがきの時期~
1次試験の翌日から2次試験の対策を開始しました。まずは2次試験の何たるかを知るため、T○C2次演習前に「道場セミナー」とDVD「H23年度過去問ゼミ」を受講しました。そのうえで演習1周目に臨みましたが、案の定もう一つの成績でした。
<合計155点:事例Ⅰ20(46%)/Ⅱ45(12%)/Ⅲ26(83%)/Ⅳ64(14%)>
(注)%はT○C初学者・経験者込みで抽出した上位からの概算値

復習はかなり時間をかけて実施、設問ごとに反省点・気づき点をA4ノートに纏めていきました。
この段階では、1次学習時点で2次を意識した学習ができていなかったことによる知識不足を痛感するとともに、所謂解答の作法をわかっていませんでした

そこで「ふぞろい5(H23年度版)」を購入し、合格+A答案のイメージを掴んで9月のT○C模試に臨みました。当日は演習時よりも手応えがあり、成績上位者に名前が載ったらどうしようとすら思っていましたが、結果は合格水準には程遠いものでした。
演習2、3週目に入ると慣れては来たものの、伸び悩みました。演習の性質上、得点ポイントが絞られている等の事情はあるものの、並行して取り組んだ過去問でも、相変わらず同じようなミスを重ね、特に事例ⅡとⅢは危機感でいっぱいでしたshock

・T○C模試:121点(1159/2583位、上位45%、C判定)
<事例Ⅰ17(83%)/Ⅱ21(38%)/Ⅲ30(44%)/Ⅳ53(30%)>
・演習2週目:157点
<事例Ⅰ45(4%)/Ⅱ25(54%)/Ⅲ45(31%)/Ⅳ42(48%)>
・演習3週目:160点
<事例Ⅰ45(4%)/Ⅱ37(31%)/Ⅲ34(89%)/Ⅳ44(27%)>
・M○C模試:224点(平均221.6点)

自分で抽出した主な課題は以下の通りでした。
・得点にならない記述で字数を費やし、肝心な部分の記述が薄い
・アタマでわかっていることを表現できていない
・本文の特徴的な記述、効果的なキーワードを使えない
・設問の制約を離れてしまう 他多数。。。

2)10月~本番まで

・T○Cオプションゼミ:193点
<事例Ⅰ55(5%)/Ⅱ31(61%)/Ⅲ48(74%)/Ⅳ59(42%)>

課題をクリアするためにオプションゼミからマーカーを3色使い始めました。このことによってモレを防ぐとともに本文を見返す際の時間も短縮できました。さらに従来は因果関係を重視するあまり書き出しや背景に記述を費やしていたため、結論は結局何なのかを強く意識し、様々な観点から考え抜いたうえで、帰納的?な解答作成を意識しました。演習で平均点を大きく下回っていた事例Ⅲは「全知識」で知識を整理、事例Ⅱは「スモール・ビジネス・マーケティング」に目を通し、苦手意識もだいぶ払拭されていきました。財務は毎日やりました。

3)本番当日~筆記試験合格発表まで
前日は1次同様試験会場近くに宿泊。22時にベッドに入ったものの2時半頃目が覚めて朝まで眠れませんでしたshock。。。
・事例Ⅰ:後日振り返ってみれば反省点も多いですが、感触は出来た!と思いました。
・事例Ⅱ:第3問「コーズ」がわからず、第4問もどこまで書いて良いのか不確かで、失敗したら事例Ⅱのせいだと確信しました。「コーズ」がH21年1次「経営」に出題されていたと知り、「経営」過去問を疎かにしたことを強く後悔しました。
・事例Ⅲ:グラフがあり、問題文も長く感じて時間に追われました。手応えは正直よくわかりませんでしたが、模範解答を見ると、最もはずしていなかったようです。
・事例Ⅳ:P/Lの登場は驚きませんでしたが、疲労したアタマではミスしてしまいそうな仕掛けをそこかしこに感じました。もっと詰めて理解しておけば心配しないで筆記試験の発表を待てたのに・・との思いは残りました。
いくつか後悔も残りましたが、最後まで粘り抜き、当日持っていた力は出せました。合否は半々かなと思いました。

4)参考 解いた事例数:59題
採点付き T○C演習:16題、模試:8題
自己採点 過去問:31題(事例Ⅰ~Ⅲ7年分、事例Ⅳ10年分)
T○C問題集1回分:4題

5.まとめ
1)1次 
・基本テキストと過去問+弱点克服用問題集で60点は十分可能
・直前1か月は1次対策に集中(気を抜くとてきめんに出る)
・絶対評価の試験、最後は「やる」のみ!苦しくても暗記は不可欠、覚えられなければ繰り返す!

2)2次
・与件本文、設問要求から、結論は何なのかを強く意識する
・複数の要素を多面的な視点からコンパクトに盛り込む
・採点者にとって読みやすく流れのある文章を心がける(与件のキーワードを使う方が読みやすいハズ)
・相対評価の試験、勢いも大切。最後まで粘るのみ!

学習開始時の自分に今アドバイスできるとしたら、

・財務は徹底的にやれ(2次も1次対策でほぼ大丈夫)
・2次の過去問ゼミはGW前に受けておけ
・2次の過去問研究を徹底的にやれ
(近年の合格者の再現答案をたくさん見れればかなり有利)
・中小企業の成功例、マーケティングの成功事例も見ておけ。

といったところでしょうか。

6.最後に
過去記事含めて道場の記事は大変参考になります。但し、各人の進捗によって心に響く記事・タイミングは異なってくると思います。試行錯誤して、工夫して、粘り抜いて合格を手にする方が多いのではないでしょうか。あと、運もやはり必要です。ストレート生の方、必ず最後の最後まで諦めないでください。

再挑戦の方、モチベーションを再び上げていくのがキツイと思います。モチベーションを上げられないと、本番では不利です。
ゴルフの宮里藍選手も大きな期待を受けて米ツアーに参戦し、なかなか1勝目があげられませんでした。ようやく初勝利をあげたときのインタビューで「これが私なりの優勝までの時間のかかり方でした」と言っていました。私は少しもらい泣きしました。そのような挑戦している方々を見て立ち直ろうと、筆記試験の発表前は考えていました。それを乗り越えることができれば、ストレートで合格した場合より多くのものを手に入れられるかも知れません。やはり最後の最後まで粘ってください。私も皆様に必要な人材となれるように精進していきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

========寄稿ここまで=======

いかがでしたでしょうか?
速修でストレート合格というのも本当に凄いことですよね。

私がせんせいっさんの一番卓越していると思ったことは、PDCAのC⇒Aに係る部分。当然初めての受験なので、当初は色々と試行錯誤しているのですが、そのやり方が秀逸。この思考プロセスこそ真似する価値ありです。

まず、当初にやる勉強でも自分なりの仮説(例えば、「GW時期は理解が重要になるのではないか」)を立てた上でトライしています。その結果、途中で想定と結果にGAPがあることに気付くことができます。更に、そのGAPを修正するために別のやり方に手早く移行して修正をしています。これが、せんせいっさんのKey Success Factorになったのではないでしょうか。

振り返った時に、「何をしていれば良かったか」 を明確に答えられているのもその結果でしょう。

素晴らしい合格体験記をありがとうございましたsign01

by くれよん

 

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