【合格体験記】一夜漬けタイプの試験攻略~いのさんの場合

こんにちは、ひめです。
今日は大晦日、1年の締めくくりですね。毎年、年を追うごとに忙しくなっていく気がします・・・。

さて、いのさんから、ストレート合格体験記を寄稿いただきました。まずはお読みくださいませ。

 

===寄稿ここから=======

はじめまして、いのです。2012年にストレート合格することが出来ました。王道の試験攻略に関する体験記は既出だと思いますので、私からはニッチを狙って一夜漬けが得意な方向けの攻略法をお伝えします。

■1次試験

まず、一夜漬けタイプの方というのを、「短期記憶は得意だけど、こつこつ勉強をすることが出来ないタイプ」と定義します。私もそうだったのですが、このタイプの方は診断士のように長期間の勉強が必要な試験が非常に苦手です。それでも、診断士に受かりたい場合、どうすればいいのか。私のケースでは、4つの方針で1次試験の勉強に望みました。

基本方針1:平日の夜に受験校に通って、無理やり勉強を続ける。

基本方針2:勉強開始当初は暗記モノを捨てる

基本方針3:学んだ知識で自分の周りを見てみる

基本方針4:60点でいいやと、割り切る。

 

それぞれの方針の意図するところは以下のとおりです。

基本方針1.平日の夜に受験校に通って、無理やり勉強を続ける。

こつこつ勉強することに慣れてないので、独学は無理という判断でした。受験校に通うと嫌でも一定のペースで勉強せざるをえなくなりますし、ライバルもできるのでモチベーションが上がるため、受験校に通う事は必須だと考えました。また、土日に通うと休める日がなくなり、精神的にきつくなりそうだったので、平日の夜に通える会社近くのTACを選びました。

基本方針2.勉強開始当初は暗記モノを捨てる。

1次試験の科目には、暗記モノがそれなりにあります。経営法務や情報システム、中小企業経営政策などの科目はもちろんのこと、企業経営理論や財務会計の中にも、暗記モノが隠れています。情報システム以外の知識はほとんどゼロからのスタートだったので、暗記モノは試験の直前期にまとめて覚えることにし、最初の勉強では覚える努力を捨てました。その代わり、重要だと感じた部分については自分のものにするまでとことん突き詰めて考えました。特に財務会計については、勉強する前はB/Sって何?って状態でしたのでかなり時間をかけましたが、CF計算書にまで手が回らず、後回しにしました。

基本方針3.学んだ知識で自分の周りを見てみる。

企業経営理論や財務会計、経営法務などで知識を得られたので、自分の所属する会社を興味本位で分析してみました。実際の財務諸表など、経理に頼んで見せてもらったりしたのですが、それまでは分かっていなかった会社の問題点などが見えて面白かったですし、こうして実際に使った知識は忘れることがなくなるので、オススメです。

基本方針4.60点でいいやと、割り切る。

60点以上で合格の試験というのは、見方によっては非常に楽な試験です。もちろん試験範囲が広いので、簡単な試験ではないのですが、60点でいいと割り切ることで勉強すべき範囲が狭くなりますし、難易度をある程度下げることが出来ます。合格後の実務を考えた際、診断士として最低限知っているべきポイントはどこなのかと考え、そのポイント周辺のみを勉強しました。メリットとしては、自分に必要な知識の勉強となるため、勉強に対するモチベーションを下げないですみます。

実際のスケジュールについては、上記の方針に基づいて、10月くらいから勉強を始めていきました。最初のうちは基本的には興味のあるとこだけを勉強していたので、あまり勉強が苦になりませんでした。試験前になってくると、だんだん焦りが出てきますので、5月位からその焦りをバネに一気に勉強のペースを上げ、短期集中型で詰め込みました。勉強時間が合計で500時間くらいだったと思います。

 

2次試験

2次試験については、短期記憶が役に立つ試験でもないので、どのように勉強すればいいか最初は悩みました。ただ、TACのテキストにあるような模範解答を作ることはまず自分には無理だと思ったので、ふぞろいな合格答案」をひたすら読みこみ合格した人の思考法を学ぶという勉強方法を取りました。そうした勉強を続ける中で、徐々に分かってきたのが、「複数の思考法をもって、多面的な解答を作ること」が重要ということでした。

ちなみに、TACメソッドのような、受験テクニックはマネしませんでした。私の解き方は、複数の蛍光マーカーで設問に関係しそうな箇所が色でわかるようにしておき、あとは明らかに怪しい表現に赤ペンで印をつけておきました。解答を作る際、出来るだけマーカーしたことは全て解答に盛り込むことに気を付けたのがテクニックと言えばテクニックですが、それほど独自性のあるやり方ではないいと思います。2次対策は1次合格後に始めたので、合計で200時間くらいだったと思います。

以上、万人に当てはまるような攻略法ではないかもしれませんが、もし参考になる方がいれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

===寄稿ここまで=======

いのさん、素晴らしい合格体験記をありがとうございました。
いのさんは、ご自身の特性・強みを存分に活かして戦略的に学習を進めてこられたんだな、という印象を持ちました。

合格という山頂への登山ルートは幾多もあります。いのさんは、始めに情報収集を行い王道の登山ルートを把握した上で、自分の嗜好や筋力に合ったルートを選択されています。そして、選択した際、同時に、しないことも決めていらっしゃいます。
いのさんと似たような嗜好や筋力をお持ちの方は、共感される部分が多いのではないでしょうか。そうでない方も、ふむふむとご参考くださいませ。

 

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受験生への情報サイト・体験ブログが数多ある中で、道場ブログを見つけて訪問くださったみなさま、本当にありがとうございます。

皆さまからのコメントや、下記のボタンのクリック数、直接「読んでます」とお声かけ頂く等で、執筆陣も励まされて参りました!2013年は4代目執筆陣を迎え、より幅・深さの増したエントリーで(4代目へのプレッシャー(笑)?)、多面的な視点からメッセージをお届けできれば、と思います。

2013年も、一発合格道場をご贔屓に。よいお年をお迎えくださいませ。

 

by ひめ

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