【未合格体験記】心技体が揃って初めて越えられる壁~まささんの場合

こんにちは、ひめです。
今年、TACストレート講座に通っていたまささんより、貴重な未合格体験記を寄稿していただきました。
戦略的に1次・2次対策に取り組み、仲間と切磋琢磨してきたまささん。1次通過も、2次は残念な結果となりました。

まずは体験記をお読みくださいませ。

====寄稿ここから====

読者の皆様、こんにちは。
2012年度ストレート合格をめざし、2次試験敗退となった、まさです。
自分への戒めと道場の皆様への感謝をこめて、未合格体験記を寄稿致します。特にひめさんとakiさんには、個人的に大変お世話になりました。

来年に向けてリベンジの方、今年から挑戦の方、様々かと思いますが、私の経験から何かを得ていただければ幸いです。

●自己紹介
まず、私のステータスを簡単に紹介します。
年齢:27歳(大学は化学系専攻、社会人4年目)
職業:自社の生産現場の効率改善、事業部の収益改善に関与。生産系のコンサルに近いイメージ。
資格:診断士に関連するものでは、簿記2級を保有。
学校:TACストレート本科、オプションは2次完成演習と2次の最終オプション。
勉強時間:1次750時間、2次250時間

【1次試験 学習方法】
得意:財務、経済
苦手:法務、中小

本番は457点で、無事に合格。法務は40点と冷や汗・・・。

●1次試験対策:戦略的に勉強・本番にピークを

まずは「ストレート合格には何が必要か?」から、考え始めました。
一発合格道場の基本理論(橋げた理論)に倣い、
・Webフォローによる事前予習
答練80点(直前期は70点)を狙う
・答練の1問1問に対し、なぜ間違えたか?のチェックシートを作成→勉強仲間と共有
勉強仲間を作り、情報交換や教えあいなど、精神的な支えを作る

をコアに、各科目を回していきました。
ただし、暗記3兄弟と位置付けていた運営、情報、中小はすぐに忘れるので、答練後の復習にはあまり注力しませんでした。
私の中でプロセス系科目(単純暗記では解けない)に位置付けていた「財務、経済、法務」の基礎固めに重きを置きました。
企業経営理論は、TACの問題とは相性が悪かったですが、過去問とは相性が良かったので、過去問の正解選択肢と誤選択肢を流し読みすることが多かったです。過去問の感覚に慣らしていました。

これらを基に、1次試験全体の戦略としては、6月下旬(TAC公開模試)までにプロセス系科目+経営を固め、その上で残りの1ヶ月で暗記系科目をひたすらねじ込み、本番にピークを持ってきました。

●財務:本質的な理解に努めアドバンテージに

財務に至っては、7月の勉強時間はほぼ0です。
よく「どうすれば、財務に強くなれる?」と聞かれました。簿記2級を持っているアドバンテージは少なからずあったかと思います。
そうはいっても、単に数式・パターンを覚えるのではなく、「その式が意味することは何か/どのようなケースで使うのか」を本質的に理解することが大事だと思います。今年の財務のCVP(第11問)は、まさしくその本質を問われている問題だと、本番中に感じたことを今でも覚えています。
また、財務と経済については、講義前、勉強仲間に過去問ベースで「この問題を見たら、何を考えるか、どう処理するのか」を互いに説明する時間を作っていました。口に出して説明することで、自分の曖昧な部分が露骨に現れます。知っていることと説明できることは、別次元になります。そこを露わになった曖昧な部分をつぶしこめば、ほぼ出来上がりでした。

あとは直前期の1ヶ月を暗記科目に注力し、全体の底上げを完成させました。運営に至っては、模試52点→本番78点と大躍進でした。
逆に2日目の法務は、朝早く目が覚めてしまったことによる精神状態の悪さと、変な問題(相続)が多発ということもあり、精神状態を乱しての惨敗でした。

●2次試験の結果:本番で冷静な自分を保てず

【2次試験 学習方法と敗因分析】
得意:事例3、4
苦手:事例2
協会評価:ADBB
敗因分析:メンタル面の弱さ

試験を終えた時、「何で1次に引き続き、2次でも苦手科目が爆弾になるかな・・・」というのが、正直な感想でした。きっと、日頃の徳が足りなかったのでしょう(苦笑)。
事例2のD評価は「コーズリレーティドマーケティング?去年(サービスリカバリー)みたいな注釈がないし、知らないだけで30点落とすのか??」と、神状態を乱してしまったことが他の問題・事例にも悪影響を及ぼしたと思っています。それが得意なはずの事例3、4の不調につながり、何とも後味の悪い協会評価になったと思います。
今思えば、コーズも時制の切り分けで簡単に取れた問題にも思えますが、冷静な自分を保てなかったことが、最大の敗因です。

「事例2で足切りかなー」という予感はしていましたが、さすがに合格発表日は仕事もやる気になれませんでした。夜にあるプロジェクトで絡んでいる社外の人と夜中まで忘年会がありましたが、その途中に感情を抑えきれず、24時ごろから涙が止まらなかったことは、今でも忘れることができません。

 

●2次試験対策:勉強会と解法プロセス固め
前置きが長くなりましたが、2次試験の勉強方法です。
TACのストレート合格者の体験記で、2次のオプション(完成演習)を並行して取っていた人の話があったので、それに倣い、2月からの2次勉強会(3週に1回ペース)と5月からの完成演習を始めました。1次との並行は相当厳しかったですが、「どうやったら2次本科に勝てるか?」を考え、自分の中での解法プロセスの整理→実践→修正を繰り返しました。この点は1次試験とほぼ同じですが、演習の復習を優先したため、過去問は「問われ方」を確認する程度で、深追いはしませんでした。

最終的には、1次試験後からのスタートダッシュも出来、最終的には講師からのお墨付きをもらえるレベルにまで達することが出来ました。
そのレベルに達することが出来た要因は、1次と同様の「高い目標(2次本科に勝つ)」にあったと思います。

 

●来年へリベンジ:心技体が揃って初めて超えられる壁
ただ、私の結果が物語っているように、いくら前準備が出来ていても、本番の精神状態が崩れると、一瞬で台無しになります。実力が100点でも、精神状態が20%では20点にしかなりません。

来年リベンジにあたり、メンタル面が最大の課題です。
心・技・体の3つが揃って、初めて越えることの出来る壁かと思うので、その「心」のケースとして、これから挑まれる方の参考になれば幸いです。

また、ここに至るまでに非常に多くの方のご支援を頂きました。結果で応えることは出来ませんでしたが、その中で出会えた方々との繋がりは今後も大切にしていきたいと思います。これまで、ありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。

来年、こちらに「合格体験記」を寄稿できるよう、また来年の夏前からエンジンをかけて行きます。
長文となりましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

====寄稿ここまで====

 

まささんありがとうございました。試験当日、まささんと同じような経験をした方は共感できる体験記だったのではないでしょうか。私もその1人です。

メンタル面の上下は、いやらしい位にレバレッジを効かせてアウトプットに現れます。

診断士とは、強気と不安を抱えながらも突き進む経営者を、近くから支援していくお仕事です。経営者に及ぼす影響が大きい立場だからこそ、どんな時にも安定したアウトプットを出すことが求められる、と、この1年の診断士活動を通じて感じています。

心技体をバランスよく磨くこと、その過程で得たノウハウは試験合格だけでなく、その後の診断士活動にも大きく役立つことと思います!
来年の堂々と合格を勝ち取られるのを、心から応援しています。がんばってください!

 

by ひめ

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【未合格体験記】心技体が揃って初めて越えられる壁~まささんの場合”へ1件のコメント

  1. 匿名 より:

    まさ様の、未合格体験記拝見させて頂きました。

    私も今年度の2次不合格者です。

    未合格体験記を執筆する際、様々な事を考え葛藤があったのではと推測し、素直に凄いなと思いました。

    練習を行ってきた者ほどプレッシャーは大きくなると思います。メンタルコントロールをいかに強化するのかも来年度受験プラン計画上非常に重要であることにきずかせて頂き、まさ様の未合格体験記に感謝します。

    私は、診断士になった後12年度試験に不合格になったから診断士としての基礎がしっかり学べたと言える年にしたいと思います。

    来年度のこの時期のまさ様の合格体験記を拝見させてもらうのが楽しみです。

    僕は来年絶対に合格します!!お互い頑張りましょう!!

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