【事例Ⅳ】(今さら??)全体像把握プロセス

みなさんこんにちは。アンドロメダです。

昨日のこぐまの記事にもあるように、2013年の合格を目指す方にとってはそろそろスタートですね!1年間の長丁場を乗り切るためには、最初にリズムを作ってしまうことが何より大事ですので、うまく生活の一部に学習時間を組み込んでいきましょう。

一方、2012年目標の方は最後の追い込みの時期に入ってまいりました。本日のテーマは事例Ⅳ。80分×3事例を戦い抜いた後に相対する事例Ⅳは、普段の実力の8割出せればいいくらいの気持ちで臨んだ方が気がラクになるかと。過去の先人たち曰く、「本試験中はめちゃくちゃ難しく感じたんだけど、1日たって冷静に考えたらめちゃくちゃ簡単だった」というのはよく聞く話。なので、自分も例にもれず脳ミソがクチャクチャになってると心得るべし。

で、そんな中でも落ち着いて事例Ⅳに臨めるように、最初に事例の全体像を把握する方法を、財務会計のど素人の私なりにまとめてみました。
もうすでに自分でプロセスが確立してる方や、やり方が合わない方はスルー推奨です。

0.前提
個別問題もさることながら、事例Ⅳの最重要ポイントはやはり「第1問:経営分析」です。H23年の問題は個別計算問題が易化しましたが、それまでは80分で解くにはボリュームがかなりある計算問題が出題されていて、なかなか点が取れないものでした。よって、採点側からしたら比較的自由度の高い経営分析で点数を拾ってあげないと平均点が散々なものになってしまいます。というわけで、事例の全体把握も経営分析の回答根拠となりそうな材料を集めることに注力します。

1.第1問の確認
まず他の事例と同じように本文で「何をしている、どのくらいの規模の企業なのか」を把握します。その後にすぐやることは、「第1問の経営分析で聞かれている内容の確認」です。事例Ⅳの第1問では大方、問題点とそれが最もよく表れている経営指標を答えさせる問題が出題されますね。
このとき、「第1問の時点で解決策まで求められているか?」というのは重要な要素であると考えていました。なぜなら、解決策まで求められていない場合、第2問以降の個別問題が事例企業の問題点を解決するための施策を打っていくというストーリーが見えてきたためです。個別問題を見たときに、「なぜこんな問題が設定されているの?」ということを考えると、本文に埋め込まれている問題点の根拠を見つけやすくなると思います。

2.個別問題の確認
先述の通り、第1問で解決策まで求められていない場合は、個別問題が事例企業の問題点に対する改善策となっていると考え、個別問題をしっかり確認します。(仮に第1問で、解決策まで求められていた場合でも、事例企業が進む方向異性を示していると考えられますので、確認は怠らないようにします。)

例えば、個別問題で設備投資(取替投資)に関する問題が出題されていたとき、

設備に問題がある

取替の必要がある

古い設備を使ってる

メンテナンス費(修繕費)が高い、もしくは労務費が高い

売上原価が高い

売上総利益率が低い、もしくは有形固定資産回転率が低い

というような仮定を「問題を見た段階で」立てることができます。また、営業利益ベースのCVP分析が出題された場合は売上高営業利益率に問題があるのかな?という仮定が立てられます。

このように、問題を見に行った段階で事例企業が置かれている状況がなんとなく見えてきますね。

3.本文の確認
経営分析の根拠を探しに、本文を確認します。事例Ⅳが財務会計の事例であることから、どうしても指標の選定に意識が行きがちですが、あくまでも他の事例と同じように本文に根拠を求めて問題点を回答する必要があります。「指標はオマケみたいなもん」という意識で事例に取り組んでいました。

4.財務諸表の確認
根拠を見つけたら、その根拠がどの財務諸表の項目に影響を与えるかを考えます。そしてその項目を中心に財務諸表を確認し、比較対象と比べて差があるものをチェックします。ここで、この順番を逆にしてしまうと(つまり、財務諸表を見に行って指標中心に問題点を見出してしまうと)本文からは読み取れない問題点を回答してしまうリスクが高まります。
例えば、比較対象と比べて短期借入金が異常に多かったとしましょう。ですが、本文を確認した際に借入金が多い要因がどうがんばっても見つからない・・・ その場合は「短期借入金に関する問題点は、(本文からは)読み取れない」という判断もでてきますよね?財務諸表を中心に考えて「借入金が大きいからこれが問題点だ!!」と決めつけてしまうのが、本番で一番やってはいけないことでしょう。

以上が事例Ⅳの全体像を把握するために、事例Ⅳ開始5~10分で行っていた作業です。個別問題の解法ももちろん大事ですが、事例Ⅳの肝は経営分析だということを意識して、残りの見直し時間を使ってみてはいかがでしょうか?

この時期は一番苦しい時期だと思いますが、ここまで頑張ってきた自分を信じてあと2週間走り切りましょう!

by アンドロメダ

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