【事例Ⅳ】「計算ミス」はミスではない

こんにちは、ひめです。

先週末にTACの2次模試を受けた人は、復習が終わった頃でしょうか。

今年の1次試験は合格率23.5%ですので、直近2年間が15~16%だったことと比べて「易化した」というのが全体的な印象でしょうか。
ただ科目別に見てみると、財務の科目合格率は3.8%!財務の難化に泣かされた人も多かったかもしれません・・・。

道場ブログの読者の皆さまには言わずもがな、財務は2次試験でも合否を左右する重要な科目
今日は財務(事例Ⅳ含む)の「計算ミス(※)」の再発防止策について触れてみますね。

(※計算ミス・・・単純な数値計算間違いだけでなく、設問文の解釈間違いなども含みます。間違いの真因が「ミス」なのか「力不足」なのかはさておき、「あー(わかっているのにorわかっているつもりなのに)失敗した!」という”間違い”を、ここでは「ミス」と表現しますね。)

すでに、ご自身で充分に改善を図られている方にとって、以下の記事は「何を今さら当たり前のことを」と感じるかと思います。
ただ本番ではいままでやったことのないミスをしたと発言する人が多いのも事実。

せっかくの機会ですので、私の豊富な(笑)失敗談を読んでミスを”疑似体験”してもらい、本番でのミスを回避してもらえれば嬉しいです。

 

●自分の「計算ミス」の傾向をつかむ

何事もやっぱり、現状把握から。自分がいままで失敗した「計算ミス」のパターンを思いつくだけ書き出してみてください。
もしここで「こないだやったミスってなんだったかなー」という状態の方は、再発性が高いので注意!

私のやらかした失敗は下記のとおりです。

 

■■「計算ミス」■■
①計算過程でのミスのパターン
・電卓の打ち間違い
・設問に書かれている数字をメモ欄へ写し間違い
・小数点の四捨五入の間違い
・単位間違い
・自分の書いた数字の読み間違い(例:7→1)。

②計算の手前・計算後のミスのパターン
・設問に問われていることと違うことを解答
(例:「H22の」を問われているのに「H23の」を解答。
「売上」を問われているのに「利益」を解答)。
・設問文に書かれている条件の読み落とし
・設問文の解釈の間違い
・解答欄への転記間違い

 

●手順レベルに落とし、解答プロセスに組み込んだ再発防止策を立てる

書きだしたミスを1つ1つ振り返り、どうすれば2度と同じ間違いを繰り返さないか、について考えます。この時のポイントは2つ。

1)「注意する」「気を付ける」という工程をゼロに
頭の中で「気をつけよう」と思っていても、試験当日の緊張感の中では飛んでしまいます。頭を使わずとも間違いをチェックできる手順をプロセスに組み込むのがGOOD!

2)自分以外の人がやっても同様の結果になる手順か
手順レベルまで改善点を落とし込んだら、1個自分に質問してみてください。
このマニュアルを他人に実行してもらった場合でもミスが防止できるだろうかと。他人が やってみても本当にできるかなー、と想像すると、詰めの甘さに気づくことがあります。

ちなみに私の取った改善策の例です。

■「単位間違い」「小数点の四捨五入間違い」の再発防止策
※設問文に「(単位)百万円」「小数点第3位を四捨五入」と記載のある場合
①設問文の「(単位)百万円」「小数点第3位を四捨五入」に赤でアンダーライン。
②メモ欄に「③四五」「00.00Φ百万円→00.00百万円」と記載し、「00.00百万円」を四角で囲む。
③計算結果を、四角で囲んだ「00.00百万円」の真下に書いてから、解答欄に記載する。

 

私はこの改善プロセスを組み込んで以来、単位間違い・四捨五入間違いをすることがなくなりましたが、上記のような再発防止策は、手間が増えて煩わしく感じた人もいるかも?

自分の経験上、他人の改善プロセスをそのまま真似てもうまく稼働しないことが多いので、 ご自身で「世界でタダひとつの」改善策を編み出してみてくださいね。一方で、要所・視点は共通していることが多いので、勉強仲間にこういう間違いの再発防止ってどんなことやってる?と聞いてみると、プロセス改善のヒントがつかめるかも!

 

 

●ミスが少ない人は、メモ欄がキレイ!?

財務の得意な人、計算間違いをしない人の共通点として、メモ欄がキレイ(整頓されている)、という傾向があるように思います。
これは、各計算工程がイメージができていて、ゴールまでの筋道が見えているからではないかと思います。全体をイメージした上で、どこに何を書いておくかイメージできているから?

以前のエントリーで触れたとおり、私もNPVやCVPは、最終的にはフォーマットのようなものが出来てましたので、メモ欄の使い方が定型化してました。「NPVの年々の償却費はここの部分に計算する」「残存価格はここの部分にメモしておく」といった、自分なりのフォーマットを作っておくと、計算すべき数字のヌケモレも防げますし、いいと思います。

 


●計算ミスは、ミスではない

ご存じのとおり、「計算ミスした(本当なら出来たのに)」と思っている限り、ず~っと繰り返してしまうのが「計算ミス」の怖さです。
やはり間違いをしない人こそが、本当に実力のある人。これは仕事でも一緒ですよね。

私は本来だいぶおっちょこちょいなので、こういうことを先天的にきっちりできる人を心から尊敬するのですが、、。
私と同じような人は習慣を変えること(プロセス改善)で、後天的にきっちりさんになるしかありません。


自分の失敗の傾向・特性を知って、

世界でただ1つの自分流チェック機能を編み出し、
常にその機能(プロセス)が発動する状態を作る。

まだまだ間に合います。財務で1問正解すれば10点!
労力対効果も高いポイントなので、ぜひ「計算ミス」の再発防止策、見直してみてくださいね。

by ひめ

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