2012年度一次試験の「没問」について

こんにちは。ハカセです。

週末の2012年度の一次試験、受験生の皆さんは本当にお疲れさまでした

道場でも、(みんなそれぞれ仕事を持っていますので制約はありますが)、可能な限り、受験生の皆さんを応援してまいりました

受験日前日の決意表明 にも、受験直後の感想 でも、多くの受験生から「気合」や「意気込み」、あるいは「感謝」や「充実」の声が聞こえてきました

また、一昨日開催した「二次対策スタートダッシュセミナー」には、一次試験の翌日にもかかわらず、多くの気合の入った受験生に参加して頂きました

こういう日は、「あぁ、道場をやってきてよかったな、少しでも気持ちが伝わったかな 」 と執筆陣の誰もが思うのです 。

我々は「たまたま数年前に受かった」に過ぎません。志した時期が違うだけで、基本的に受験生の皆さんとは「同志」です

これからも受験生の皆さんに役に立つような情報を発信していきますので、これからもよろしくお願いします

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さて、「一次試験」ですから、必然的に「勝ち」と「敗け」が伴います 

残念ながら、一次試験で満足な結果を得られなかった方、心中お察し申し上げます・・。

ただ、僅差で不合格となった方は、諦めるのはまだ早いです

中小企業診断士試験では、7科目と守備範囲が広いせいもあって、毎年のように「没問」、「正解の訂正」があるのです。

2010年の道場記事にも記載してありますが、ここに最近の状況を含めて再掲します。

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2011年(平成23年)

中小企業経営・政策の第20問
正解発表の22日後の8月30日に「アとエを正解とする」と訂正 (詳細はこちら

2010年(平成22年)

経済学・経済政策の第18問
正解発表の22日後の8月31日に「全員正解」と訂正 (詳細は こちら )
さらに、経済学・経済政策の全受験者に無条件で4点を加算するという「底上げ」がありました。

2009年 (平成21年)

中小企業経営・政策の第24問
正解発表の22日後の9月1日に「全員正解」と訂正 (詳細は こちら )

2008年 (平成20年)

財務会計の第4問
正解発表の15日後の8月19日に「全員正解」と訂正 (詳細は こちら )

中小企業経営・政策の第21問
一部不適切な表現はあったものの、正解は選択肢は選べるとして
正解の訂正は行いませんでした (詳細は こちら )

2007年 (平成19年)

正解訂正なし

2006年 (平成18年)

運営管理の第27問
正解発表の11日後の8月18日に「アとイを正解とする」と訂正 (詳細は こちら )

2005年 (平成17年)

企業経営理論 の第23問
正解発表の2日後の8月10日に「全員正解」と訂正されました (詳細は こちら )

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・・・というわけで、なんだかんだといって、ほぼ毎年正解の訂正があるのですね。

中でも「中小企業経営・政策」で正解の訂正が発生する確率が高いようです。

そして今年も! 「中小企業経営」のスペシャリストで、道場にも寄稿して頂いたことのある NANA さんが、「正解の訂正」の可能性を指摘していらっしゃいます!

http://blogs.yahoo.co.jp/nana_consulting/61722136.html

実際、当道場の きょくしん は、2010年の一次試験で、「経済」が僅差で足きりになってしまいましたんです ・・・。(当時のコメントがこちら)

経済が絶望的に難しい年だったので、きょくしん には「正解の訂正や救済策があるかもしれないから二次対策をしておいた方がいいですよ」と言っていたのですが、やはりそういう気持ちにはならず、落ち込んでいたそうです。(ちなみに彼は当時すでにMBAホルダーで、やっぱり一次試験敗退はショックだったそうです

しかし、奇跡の得点調整が起こり、なんとか一次試験に合格!(当時のコメントがこちら)

そしてその勢いで二次試験も突破し、一発ストレート合格を果たしたのです

昨日の ひめの記事にあるように、たとえ今年一次試験で合格できなかったとしても、もしも再挑戦するつもりがあれば、365日後には一次試験が必ずやってきます。そして、一次試験に受かったら二次試験が待っています。二次試験再挑戦組との差を現段階から付けさせるわけにいかないのです。

軽々に気休めを言うのは本意ではありませんが、僅差で不合格となってしまった方、期待しすぎず、でも諦めずに合格発表を待ってみませんか

もちろん、プラスの意味でのマークミスも考えられますし。

今年のロンドンオリンピックでも、いくつかの「誤審」、「審判の訂正」がありました。

  • 男子柔道では、旗判定で「青3本」が「白3本」に覆りましたね。
  • 男子体操団体では、一旦4位と発表された順位が、その後の競技で2位に訂正されましたね。
  • 男子フェンシング団体では、誤審ではありませんが最後の1秒で逆転しましたね。

これらは「何が起こるか分からない」、「諦めたらそこで終わり」の好例です。

正解の訂正があったとしても、過去の例から、20日ぐらい経った後のことが多いようです。

二次試験まで11週間しかないのに3週間を無為に過ごすのはあまりにも痛い・・

休息と充電が終わったら、「もしかしたら!」の気持ちを捨てずに、是非次のアクションをとってみてくださいね!

ではまた!

by ハカセ

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2012年度一次試験の「没問」について”へ8件のコメント

  1. ハカセ より:

    >ざあらしさん、コメントありがとうございます! そうですね、没問でましたね! 中小は「やっぱり」と言う感じでしたが、運営にもあるとは意外ですが、ラッキーでしたね。これで一人でも多くの受験生が救われるといいですね。

  2. ざあらし より:

    1次試験の正解の訂正が協会から出たようです。

    噂の中小1問が資料名不備により全員正解となり、運営でも1問別解が認められているようです。詳細は、http://www.j-smeca.jp/attach/test/H24/h24_1ji_seikai/2012_teisei.pdf

  3. ハカセ より:

    > Sさん、やはりそうでしたか。本当に惜しかったですね・・。そう、診断士の勉強は楽しいですよね。「診断士科目が門外漢の博士」ということは、理系の方と拝察します。そのようなタイプの方が診断士の知識を身につけたらきっと最強ですね! きっと今後の人生に生かされてください! そして二次試験対策、頑張ってください! 応援しております!

  4. S より:

    >ハカセさま

    ありがとうございます!!
    合計で424点でしたので、足切りがなければ1次合格でした。答練はもちろん模試でもなかったことだけに悔やまれますが、本番の怖さが身に染みました…。
    私もハカセではあるのですが、診断士試験の科目はどれも専門外で、仕事でも関わりがない科目ばかりなので、良い頭の刺激になっていますし、この経験がこれからの仕事、生活の糧に必ずなると思っています。
    まずは講座の2次対策、頑張ります!!

  5. ハカセ より:

    Kさん、コメントありがとうございます! 過去の例では2008年に財務会計で没問が発生した事例があります。よって財務会計で没問が発生する可能性はありますが、今年没問があるかどうかは、残念ながら現段階では分かりません。これまでの例では、疑義がある問題があった場合、受験予備校の講師陣が診断協会に疑義を呈するという事例が多いようです。よって、受験校講師の方が情報を持っているかもしれませんね。気になるかもしれませんが、こればっかりは気にしても仕方ないことですので、微妙に一時突破の可能性が少しでもあるなら、ここは心を鬼にして二次試験対策をされるのが吉だと思いますよ。頑張ってください!

  6. k より:

    財務もボツ問の可能性あるって本当ですか?

  7. ハカセ より:

    Sさん、いつもご愛読ありがとうございます。そして今回の結果は残念でした・・。一科目足切があったとはいえ、5科目で60点を超えるということは、かなりの実力をお持ちだったのではないかと推察します。もしかしたら、合計では420点前後までいっていたんじゃないでしょうか? 本当に残念です。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。野球の野村克也監督の言葉です。確かに敗因を探すとそれらしいものが見つかるんですよね。でも、逆に言うと、勝っても「なんでこれで勝ったんだろう」と思うことも多いということです。つまり、紙一重なんですよね。だから、Sさんもきっと合格する力を潜在的にお持ちだったんだと思います。今回は残念ながら力及ばずでしたが、来年の二次試験で「今回は残念ながら力及ばずでしたが」という言葉が出てこないよう、今の段階で実力差をつけられないようにしておくことが肝要です。二次試験対策は、あるときなんとなくコツをつかむと成績が急上昇して合格ライン近辺まで到達します。逆に言うとそこからはダンゴです。できれば今年のうちにその「急上昇」を体得しておいて、その先の「ダンゴ勝負」にまでは持ち込んでおきたいところです。そのためには! もう悲しんでいる暇はありませんよ。もちろん休養も大事です。休養がとれたら、心機一転、また新たなゴールに向かって頑張ってください。応援しています!

  8. S より:

    いつも拝見しています。
    1次試験の自己採点では、1科目足切りで5科目の科目合格となりました。
    あと1問で合格、答練、模試でも足切り点を取ったことがなかったですし、採点すると何で正答を変えてしまったんだろうと、かなり凹みました(-_-)。
    ただ、苦手意識と不安を最後まで払拭できなかったので当然の結果だろうし、仮に1次試験に受かったとしても仕事が重なって今年は2次試験が受けられない可能性が濃厚だったので、心のどこかに甘えがあったのかなあと思っています…(今年は1次に合格して、2次に専念する!と言い聞かせていたのですが)。

    記事を読んで、来年こそ1次、2次をストレートで合格するために、落ち込むのは今週限りにして、来週からまた頑張ろうと思いました。
    講座の2次試験対策が始まりますので、それをやりつつ1次の勘を維持して来年に備えようと思います。
    これからもよろしくお願い致しますm(__)m。

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