過去問縦解きで事例の特徴をつかむ

こんばんは。JCです。

2次まっしぐらの皆さんへ。気持ちは焦るんだけど、まだ何をやっていいのかがわからない、という方も多いですよね。僕もそうでした。何から始めよう…。今日、お話しするのは僕が採った方法です。道場メンバーがみんな、何度も繰り返していますが、これがBestなのかどうかはわかりません。ただ、まだ気持ちだけが焦って、何も手をつけていないという方は、こういう方法もあるんだ、と思って頂ければいいかと。取り合えず、僕はやってみてよかったと思います。

◆過去問◆
何をどうすりゃいいのか、わからない組の一人であった僕は、2次の学習を始めるにあたり、まず過去問から始めようと思いました。事例Ⅰ~Ⅳまであるなかで、事例Ⅳだけは財務色がありありと出ているので、明確な区別がついたのですが、他の事例Ⅰ~Ⅲの区別がよく分からないという状態でもあったので、過去問の中の事例Ⅰを連続して年度を遡って、解いてみる。その次に事例Ⅱ、事例Ⅲと解いていって、各事例の特徴を捉えることをやってみました。

◆各事例の特徴◆
この原稿を書いている段階では、まだ2次試験の詳細はアナウンスされていないので、診断協会のHPからH21の受験案内 のページを見てみましょう。4.のところに

 「筆記試験は『経営革新・改善』、『新規事業開発(既存事業の再生を含む)』などの中から、次のように出題します。
・「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
・「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
・「生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」
・「財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」

とあります。試験案内では明確には紐付けがなされていないとはいうものの、過去の出題と変化ないとすれば、上から順に事例Ⅰ~Ⅳの並び順になっています。

◆テーマを掴むこと◆
意外に 難しいのが、この事例の特徴を掴んで、テーマ通りに解答を作成することです。事例企業は必ず、問題を抱えている企業です。過去は隆々としていたとしても、現在は何らかの問題を抱えて売上を落とし、利益が低迷し、何とか再生するために、社長が中小企業診断士に相談するというケースの作りたてになっています。この時に自分はどの事例を解いているのか、常にテーマを忘れないことです。事例Ⅰでも事例ⅡでもⅢでも最終的には売上の増加・利益率の回復が目標であったとしても、我々はこのテーマに沿って解答してゆくことになります。というか、作問者が求めている答えはこのテーマに必ず沿っているはずです。

◆陥りやすい過ち◆

H20事例Ⅰ第4問(配点20点)
現社長が導入した「シングルワークステーション(SWS)」が生産性向上に効果を生み出す可能性とそれを効果的に機能させる上で必要な点について、150字以内で述べよ。

僕がまだ何も知らない頃に、一番初めに解いた事例でした。この時にSWSと言われて、思い浮かんだのは運営管理で勉強したセル生産のみ。セル生産=多能工というイメージで150字を書きなぐって、解答を見るとかすりもしてない。まあ、初心者だったからね。まわりが全く見えてないという恥ずかしい状態でした。事例Ⅰで作問者が問いたい組織もしくは人事のことなんて、ぜーんぜん聞く耳も持たずに、自分の書きたい答えを深く考えもせずに書いてしまっていますよね。とにかく80分で全問解くことだけでいっぱいいっぱいだった感じ。これじゃ、あかん。筆記試験に慣れてない人が陥りやすい誤りは、人事面を問われているのに生産面や販売面等、自分の答えやすいように答えてしまうということです。そしてそれは聞かれてないから。

◆テーマを強く意識する◆
事例をⅠから縦解きしてゆく中で、ああ、そうか、事例Ⅰは組織・人事なんだ!ということに気付いた後は、問題用紙に大きく「組織・人事」と書くことにしました。別に書かなくてもいいんだけど、事例Ⅰは組織・人事がテーマだということは、80分間絶対忘れないように心がけました。答えに詰まったとしても、組織や人事に関することを書こうと心に決めました。受験案内にも明確には書いていない事例ごとのテーマ。これはすごく重要です。合格に近付くための第1歩であるような気がしてなりません。

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