二次試験の金言「社長はみんな天然系」
こんにちは。ハカセです。
二次試験まであと2週間ちょっと。予備校の演習も間もなく終わり、「超直前期」と言えるでしょう。ラストスパート、頑張ってください。
これからは、自分の「キャパシティを伸ばす」ことを指向するのではなく、むしろ、これまで学んだことの「整理と定着」に充てるのもよいかもしれません。昨年のボクが何をしていたかというと、
- 自分が起こした「事例事故」メモの作成
- 自分に言い聞かせる「金言集」の作成
を行っていました。
事例をやっていた際の「事故」ってありませんか? イタイ思い出ですよね・・・(^_^;)。「二度とこの事故を繰り返すまい」と、事例の「事故特集」をまとめ、毎日のように通勤電車で読んでいました。毎回、「イタイ・・・」と思いながら(苦笑)。まさに臥薪嘗胆ですよね。今でもバイブルです。
今日は、「金言集」の話をしたいと思います。これは最終的に事例ごとにまとめ、自分の「ファイナルペーパー」となりました。
その中で、僕が全事例を通じて気をつけたのが、
という金言です。その心は・・・。
1. 本文に書いてあるのに、説明してあげないとわからない
本文に書いてあるからと言って、それを「既知の事実」として扱って、それらを「知っている前提」で話を進めると、意外な落とし穴に陥ります。意外なことに、社長さんはその事実に気づいていないかもしれないのです。本文に書いてあるのに!(笑) だから、本文に書いてあるからと安心せず、それを丁寧に社長に説明してあげる。本文をそのまま「抜く」と長文になってしまう場合は、それを要約してポイントを押さえて書く。これを心がけました。その際の工夫として、たとえば、
現状、xxxという過程にyyyという問題が起こっている。この問題を解決するために、zzzをやる。
という具合に、本文に述べられている事実を先出しにしてしまうと、つなぎの部分で「この問題を解決するために」などというつなぎの文が必要になり、字数をロスしてしまいます。そのため、
zzzを行い、現状のxxxという過程のyyyという問題を解決する。
という具合に、本文に述べられている事実を「期待効果」や「結果」として使うと、天然社長に課題を指摘すると同時にその解決策を示すこととなり、字数のロスが少なくなります。
2. まさかの初歩的な解決策も思いついていない
何せ天然ボケ社長ですから、「まさかこれはやってるよね?」という初歩的な解決策にも気づいていない可能性があります。経営コンサルタントに助言を求めているわけですから、診断士としては「カッコいいことを言って驚かせてやろう!」という気持ちになるのは分かります。
でも、その前に、まずはセオリーの解決策を指摘してあげる。もしも、さらにレベルの高い「ウルトラC」を思いついたら、それを指摘してもいいけど、それはセオリーの後に書く。まずはセオリーがメイン。さらなるナイスアイデアは二の次。
何せ天然系の社長ですから、どちらがセオリーでどちらがウルトラC(劇薬)なのかも気づきません。順々に、順序立てて説明してあげるのが親切ってもんです。
3. 一石二鳥が大好き
天然ボケ社長は、一石二鳥が大好きです。そりゃーそうですよね。どんな社長も好きでしょう。ここで言う「一石二鳥」とは、
「カラスを捕ろうと思ったら、カモメも捕れた」
という 並列の「二鳥」の場合もありますが、この場合は、
「害鳥であるカラスを駆除したら、長年の課題だった周辺住民間の関係まで良好に転じた」
という、延長線にある 直列の「二鳥」 を指します。
天然社長はそういうのが大好きなんです。だって、中小企業は経営資源が限られているんです。ひとつの施策でいくつもの問題が解決されるなら、こんなにすごいことはない。ムッチャ喜びます。どうせアドバイスするなら、喜ばれるようなアイデアを出しましょうよ! だから、僕は事例で「アドバイス」を求められたら、どこかにこういう「一石二鳥」がないかなぁと探していました。(というか、必ず一石二鳥になっているという前提で読んでいました)
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事例に出てくるA社・B社・C社・D社。社長はみんな天然系なんです。
うっかり八兵衛の様な憎めないキャラの社長さんなんですよ。こんな人だからこそ、大いに喜んでもらえるように、親身になって、懇切丁寧に、接してあげてください。
でもね。あまり話が長いと、「うーん、そんな長くて難しい話、分かんないんだよね・・・」って言われちゃいます(苦笑)。だから、なるべく短い言葉で、ポイントを押さえて、説明してあげましょう。
こういう おおらかな気持ちで事例を解くと、自然と言葉が湧いてきます。診断士合格後、実務補習をやっている際も、同じような気分を味わいました。
あくまでも僕の場合は、こんな気持ちで解いていました、というお話です。ご参考になれば。
by ハカセ