【情報】「稼ぎ科目」にしよう!

0.はじめに
みなさんこんにちは、コニケンです。怒7もあっという間にラス3週ですね。
T○Cストレート生は完成答練が着々と進んでいると思いますが、結果はどんな感じですか?順調ですか??きっと、養成答練とのレベル差を実感していることだと思います。
ストレート生の中には、80点を普通に超えていたのに、「なんで60点を切っちゃうんだろう。。」「こんなんで本番大丈夫かな。。」なんて悩んでいる方もいると思います。実際、自分もそんなときはありました。
ただ、言えるのは二つ。

・完成答練も模試も、当然本番も、全問題解けるはずはない!(解ける必要がない!)
・いま60点切っていたとしても、あと二ヶ月強あれば、やり方次第でいくらでも合格圏内に食い込める!

決してここで諦めずに、日々やれることを着実にこなして、本番まで是非ラストスパートをかけて頂きたいです。

さて、今週は経営情報システム。きっと好き嫌い、得意不得意が二分する科目でしょう。好きな方は是非稼げるだけ点を稼いで頂きたいですが、苦手な方も、上に書いたような観点で、あと二ヶ月でこの科目を「稼ぎ科目」にすることを目指しましょう!苦手意識を持っている方はいますぐにでもそのマインドを捨ててください。この科目に限りませんが、そういう意識では、取れる点も取れなくなってしまいます。

そういう前提の中、今日の狙いは3つです
①ITの基本であるインターネットと電子メールの仕組みを再確認して、周辺知識を拡げるための土台を強化する
②計算問題の解き方を再確認して、出題されたときは確実に得点できるようにする
③この科目頻出の三文字用語をおさえる

深堀すれば正直キリが無い科目ですが、いわゆるマニアックなことを覚える必要はないです。昨日ひめが分析してくれたように、あくまで「基本論点」、つまり取るべきところを確実に取って行けば、それだけでも十分に稼ぎ科目になります。
1.ITのキホン
昨日の分析でもありましたが、ITは相変わらず全体の中で占める得点の割合は高いですし、かつ難易度としては比較的取りやすいものになっています。逆に言えば、ここでしっかりと取らないと、60点を超えるのは厳しいでしょう。
上にも書きましたが、キホンであるインターネット電子メール周辺の論点をおさえて頂いて、これをベースに周辺知識を拡げていってください
決してそれぞれの論点が独立しているわけではなく、何かしらの形で関連しているので、自分の中でどう体系的に整理できるかが勝負の分かれ目になると思います。
以下、ポイントを箇条書きで挙げていくので一つずつチェックしてみてください

<インターネット編>

TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
・両方とも最後のPはProtocolです。ネットワーク上では共通のプロトコル、つまり「約束事」を使うことが必要。もう少し言えば、「ネットワーク上のコンピュータ間でデータをやり取りするための手順やしくみを定めた規約」です。

・我々は日々当たり前のようにインターネットを使っていますが、それができるのもこの共通の規約があるおかげであり、逆に異なる規約では当然通信することができません。

・TCP/IPを用いて全世界のネットワークと接続されています。ネットワーク間接続で最小限必要とされる機能が単純明快に提供されています。

・TCP/IPは、OSI基本参照モデルの第3層:ネットワークに相当するインターネット層(IP)、第4層:トランスポート層(TCP)を指します。簡単に言うと、はがきで宛先(住所)に相当するものがIP、実際に配達するのがTCPの役割です。

・TCPはコネクション型通信でデータが送信されます。コネクション型通信では、データが送り出された順序でロスなく送信され、仮にロスがあった場合でも再送等の手順を行い、速度は相対的に低下してしまいますが、信頼性を保証しています。電子メール等に使われます。

・TCPと対比されるのが、UDP(User Datagram Protocol)。送信元と送信先の間で接続を保証せず、それぞれのデータをパケットとして単独に送ります。誤り再送制御の機能を省略することで、効率的にデータ転送を行っています(=つまり、一般的にTCPと比較して高速)。動画のストリーミング配信等に使われます。

・IPはコネクションレス型のプロトコルであり、信頼性を確保するための制御を、トランスポート層のプロトコルに任せています

・IPの基本となるIPアドレスは、世界中にあるコンピュータを一意に決めるための住所のようなものであり、通信を行う相手を識別するために用いられます。192.168.0.1のように、32ビットの整数値により表現されます。
LAN(Local Area Network)
・LANとは、限られた組織内にあるコンピュータ同士をつないだネットワークのことを指します。多くの企業・大学・今では家庭でも整備されているところは多いと思います。

・メリットはデータの共有、機器の共有、インターネットの共有等があります。

・通信方式にイーサネット、アクセス制御方式にCSMA/CDを用いています。CSMA/CD方式:データの衝突(C:Collision)を監視し、衝突が起きた場合には再送信するアクセス制御方式。これと対比されるものがトークンパッシング方式。

・LAN間接続機器にはリピータ・ブリッジ・ルータ・ゲートウェイがあります(それぞれの内容が不安な方、すぐにテキストを開きましょう!)

・ネットワーク形態は2つ。Peer to Peer型:サーバ専用機を必要とせず、接続されたすべてのコンピュータは対等の関係にある。導入や運用が簡単だが、高速な処理には向かないという特徴があります。クライアントサーバ型サーバ専用機によって細かい制御を行っています。

・接続媒体は、ネットワークの種類によって異なります。代表的なものは、ツイストペアケーブおよび同軸ケーブル。10BASE5・10BASE2は同軸であり、一方で最後にTがつく10BASE-Tはツイストペアケーブルを用います。

・トポロジ(接続形態)はスター型・リング型・バス型の3つあります

<電子メール編>
SMTP/POP3(Simple Mail Transfer Protocol/Post Office Protocol)
・電子メールの送受信にはSMTP(送信)およびPOP3(受信)というプロトコルが使われます。(また出てきましたね「プロトコル」)電子メールをやり取りするための「規約」です。

・SMTPサーバでは、クライアントから電子メールを受け取り、宛先のメールサーバーに送信します。送信できなかった場合、そのメールを一時的に保管し、何度か再送を実行する。

・POPは着信した電子メールを各利用者のメールボックスで管理します。クライアントからの要求に応じて、その人のメールボックスに届いているメールを渡します。

・補足ですが、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)と呼ばれる拡張機能を使えば、メール本文に文字だけでなく、画像・音声・プログラム等も送受信できます。さらに、S/MIMEを用いてメッセージを暗号化できます。

全体の流れとしては以下の通りです。図を見ながら整理してみてください。

1.電子メールを自分が接続しているネットワーク(プロバイダ)のSMTPサーバーに送信する。
2.ネットワークのDNSサーバが外部のDNSサーバに問い合わせを行う
3.IPアドレスの判明した宛先のメールサーバー(同じくSMTPサーバー)へメールを送信する
4.受信者はPOPサーバーに接続して、自分のメールボックスから電子メールを受信する。

 

2.計算問題対策
情報システムで計算問題が出るとしたら、
①通信に関するもの
②データベースに関するもの
③統計に関するもの
が考えられます。その中でも、もし出題されたら確実に点を取りたいのが①の通信に関するものです。
選択肢の一部として出題される可能性もありますが、計算自体は決して難しくないので、しっかりと解き方をおさえておきましょう。②と③については今日は触れませんが、少なくとも②の基本的なところ(SQL構文によってデータの平均を計算する等)は練習を積んでおいてください。内容が曖昧な正誤問題で悩むよりも、計算でズバッと4点取った方が確実ですよね。

以下、見たことがあるとは思いますが、解いてみて確実に3問正解してください。(答えは後日この記事のコメントに載せます)

・384KBのデータを伝送速度256Kbpsの回線を使って送るのに何秒かかるか?

・あるデータをインターネットからダウンロードしたときに、パソコンの画面上に転送速度が15Kバイト/秒と表示されていた。インターネットとの接続速度が128Kビット/秒とすると、このときの通信回線の利用率はいくらか計算せよ。

・CPUが主記憶装置およびキャッシュメモリにアクセスする場合、それぞれのアクセス時間は、256ナノ秒および32ナノ秒である。このCPUの平均アクセス時間を88ナノ秒とした場合、キャッシュメモリのヒット率はいくつか?

~番外編~
・(例えば)本社と支社の端末がインターネットで結ばれていて、インターネットへの接続回線が本社:4Mbps、支社:2Mbpsのとき、支社で本社のサーバーからデータをダウンロードする場合、結局接続速度が遅い支社の方がボトルネックとなり、本社の接続速度は関係ない(注意!)

・MTTRとMTBFがそれぞれ2倍になったとき、稼働率は変わる?変わらない??

3. 3文字用語7番勝負!
先々週、ひめが運営管理で3文字用語特集を組みましたが、この科目はご存じの通り、もっとたくさん出てきます。しかも3文字だけでなく、4文字・5文字のものもゴロゴロでてきます。そういう中、私がお伝えしたいのは、「頑張って3単語分の英語を覚えましょう!」つまり、アルファベット3文字として漠然と覚えるのではなく、VPNだったら’Virtual Private Network’という単語のところまでおさえるということです。
ここまで覚えていれば、どういう内容かさすがに分かりますよね?いざ本番で選択肢迷ったときに大いに役立ちます。
まずは以下の7つから、英語まで含めて、改めておさえていきましょう(順番には特に優先順位はありません)

①IDS(Intrusion Detection System)
不正アクセス監視システム、または侵入検知システム。ネットワークを流れるパケットを監視して、不正アクセスと思われるパケットを発見したときにアラームを表示するとともに、当該通信記録を収集し保存する仕組み。タイプとして、ネットワーク型とホスト型がある。

②FTP(File Transfer Protocol)
インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークでファイルを転送するときに使われるプロトコル。 データのダウンロード・アップロードの両方に使用される。

③NAT(Network Address Translation)
インターネットに接続された企業などで、一つのグローバルなIPアドレスを複数のコンピュータで共有する技術。組織内でのみ通用するIPアドレス(ローカルアドレス)と、インターネット上のアドレス(グローバルアドレス)を相互変換することにより実現される。一時点では、1つのグローバルアドレスに対して、1つのプライベートアドレスが割り当てられる。
④URL(Uniform Resource Locator)
インターネット上に存在する情報資源(文書や画像など)の場所を指し示す記述方式。インターネットにおける情報の「住所」にあたる。情報の種類やサーバ名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名などで構成される。

⑤VPN(Virtual Private Network)
仮想私設網。公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービス。企業内ネットワークの拠点間接続などに使われ、専用回線を導入するよりコストを抑えられる。通信内容を暗号化したり、ユーザ認証を行うことでセキュリティを確保している。

⑥SSL(Secure Socket Layer)
Netscape Communications社が開発した、インターネット上で情報を暗号化して送受信するプロトコル。現在インターネットで広く使われているWWWやFTPなどのデータを暗号化し、プライバシーに関わる情報やクレジットカード番号、企業秘密などを安全に送受信することができる。SSL上でHTTPを利用することをHTTPSという(インターネットバンキングとかにHTTPSになりますよね)

⑦DNS(Domain Name System)
インターネット上のホスト名とIPアドレスを対応させるシステム。全世界のDNSサーバが協調して動作する分散型データベースである。IPアドレスをもとにホスト名を求めたり、その逆を求めたりすることができる。
4.おわりに
いかがでしたか?情報システムは稼ぎ科目になりそうですか?冒頭に言ったように、ここからの2か月強は本当に大事です。ストレート生は2次試験のことも気になると思いますが、まずは1次試験で確実に420点取れる実力をつけることが何よりも大事です。模試までのラスト3周、是非頑張ってください。それでは次回は経営法務のときに会いましょう!

byコニケン

<参考文献>
・IT用語辞典:e-words.jp
・総務省HP
・岡村友之著「図解雑学インターネット」ナツメ社

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【情報】「稼ぎ科目」にしよう!”へ4件のコメント

  1. こにけん より:

    jhonさん
    こんにちは
    遅くなりました。「15秒」で正解です。
    あとは、こぐまさんとアンドロメダさんの記事も読んで理解をさらに深めてください!
    また法務でお会いしましょう

  2. jhon より:

    こにけんさんへ
    宿題を提出します。
    ⇒OKです。今回は外しましたが、問題文に「回線利用率が80%」と書かれているときはどうなるか考えてみてください
    →384×8/256×0.8=15秒

  3. こにけん より:

    jhonさん
    こんにちは
    いつもありがとうございます

    ・384KBのデータを伝送速度256Kbpsの回線を使って送るのに何秒かかるか?
    →384×8/256=12秒

    ⇒OKです。今回は外しましたが、問題文に「回線利用率が80%」と書かれているときはどうなるか考えてみてください

    ・あるデータをインターネットからダウンロードしたときに、パソコンの画面上に転送速度が15Kバイト/秒と表示されていた。インターネットとの接続速度が128Kビット/秒とすると、このときの通信回線の利用率はいくらか計算せよ。
    →15×8/120=93.75%

    ⇒分母は128の間違いですよね。答えは合ってます

    ・CPUが主記憶装置およびキャッシュメモリにアクセスする場合、それぞれのアクセス時間は、256ナノ秒および32ナノ秒である。このCPUの平均アクセス時間を88ナノ秒とした場合、キャッシュメモリのヒット率はいくつか?
    →32xa+(1-a)256=88より75%

    ⇒OKです

    ・MTTRとMTBFがそれぞれ2倍になったとき、稼働率は変わる?変わらない??
    →稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
    分母がおおきくなるので、変化する。

    ⇒分母はたしかに大きくなりますが、よく見てください。分子も2倍になりますよね?
    よって、稼働率は「変わりません」

    本番で計算問題が出てきたら、落ち着いて是非確実に4点取ってください!

    コニケン

  4. jhon より:

    やってみました。合ってますでしょうか?
    ・384KBのデータを伝送速度256Kbpsの回線を使って送るのに何秒かかるか?
    →384×8/256=12秒

    ・あるデータをインターネットからダウンロードしたときに、パソコンの画面上に転送速度が15Kバイト/秒と表示されていた。インターネットとの接続速度が128Kビット/秒とすると、このときの通信回線の利用率はいくらか計算せよ。
    →15×8/120=93.75%

    ・CPUが主記憶装置およびキャッシュメモリにアクセスする場合、それぞれのアクセス時間は、256ナノ秒および32ナノ秒である。このCPUの平均アクセス時間を88ナノ秒とした場合、キャッシュメモリのヒット率はいくつか?
    →32xa+(1-a)256=88より75%

    ・MTTRとMTBFがそれぞれ2倍になったとき、稼働率は変わる?変わらない??
    →稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
    分母がおおきくなるので、変化する。

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