【財務・会計】原価計算のおさらい

みなさんこんにちは。アンドロメダです。

学習の進捗はいかがでしょうか?ご自身で学習を進めていきながら、公開模試までの学習計画を常に見直していきましょう!
さて今週は財務・会計Weekということですが、正直私は大の苦手で毎日の継続学習の甲斐もなく、最後まで「苦手じゃない科目」止まりでした。(1次試験では大事なことだとは思いますが・・・)

昨日のひめさんも仰っていましたが、道場執筆陣には財務・会計が得意な方々が多くいらっしゃるが故、過去の名記事が生み出されてきました。
そんな中で記事を書かせていただくのは大変恐縮ですが、息抜き程度にご覧いただければと思います。

今回のメインテーマは「原価計算」です。原価計算とは、材料を仕入れて加工し製品を作ってそれを販売する企業が、製造原価報告書を作成して社外に提示したり、製品を製造するために発生したムダを分析するために行います。

(試験に出る)原価計算には、以下の4種類があります。

1.個別原価計算
受注生産を行っている企業が、製造指図書(No.101とか)ごとに製品原価を計算するための手続きのことを指します。
主な論点としては、「製造間接費の配賦」「各製造指図書の状態(完成・引渡済とか)による売上原価の算定や月末仕掛品原価や月末完成品原価への振分け」などがあります。

製造間接費の金額と配賦方法は必ず問題文中に与えられるので心配はいりません。配賦方法に従って金額を割り振るだけです。

あとは各項目の算定ですが、前月以前に着手しているもので、前月に完成していてまだ引き渡していないものは「月初製品」になりますね。一方、前月に完成していないものは「月初仕掛品」となります。また、当月引き渡したものは「売上原価」、当月に完成したがまだ引き渡していないものは「月末製品」、当月未完成のものは「月末仕掛品」になります。
これらの区別をしっかりできるようにしましょう!!

 

2.標準原価計算
企業がなるべく費用を抑えて効率的に製品を製造するために、あらかじめ目標となる原価(標準原価)を設定し、それと実際にかかった費用(実際原価)との差異を計算して、どこにムダがあるのかを分析するための手続きのことを指します。
主な論点としては、「直接材料費の差異分析(価格差異と数量差異)」「直接労務費の差異分析(賃率差異と時間差異)」などがあります。

分析には以下のようなボックス図を使用しますが、必ずT時になることを覚えておきましょう。そして、必ず「標準を内側に」記述します。

そして、(標準-実際)を計算した結果がプラスであれば有利差異、マイナスなら不利差異です。

 

3.総合原価計算
見込生産など、同じ製品を大量に製造している企業が、製品1個当たりの原価を計算するための手続きのことを指します。
主な論点としては、「直接材料費と加工費の取り扱いの違い」などがあります。

直接材料費と加工費に分解して分析します。加工費を計算する際には加工進捗度の考慮を忘れないように。こちらに関しては過去問の解説等を見ていただいた方が分かりやすいボックス図が描かれているので、把握しやすいと思います。(例:H18 第8問)
4.直接原価計算
製造原価を変動費と固定費に分けることで、損益分岐点分析等の利益計画を立てるための手続きのことです。

このように、どういった場面で使用される原価計算かイメージすることが大事です。単純に計算方法を覚えていれば対応できるような問題は、ここ最近の試験傾向から鑑みてあまり出そうにありませんので、理屈を分かった上で、問題文からきちんと情報整理ができるように練習しましょう。

by アンドロメダ

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