【企業経営理論】知識を引っ張り出す練習を

みなさんこんにちは。アンドロメダです。

昨日のこぐまさんの記事から始まりました「怒涛の7週間」シリーズ。今回は2回目です。今回も「企業経営理論」について取り上げます。

さて、TACの講義では最初に扱ったため学習した内容が抜けている方も多いのではないでしょうか?
しかし、イメージできればなんとかなる論点も多く、(財務・会計等に比べれば)テキストを読み返してみれば「こんなこと確かにやったなぁ。意外と覚えてるじゃん。」と思える科目であることは間違いありません。

2次にも関わってくる上に、90分科目であるため論点は多岐にわたりますが、GWの終盤までには過去問やスピ問を使って一通りの論点を復習しておいて頂きたいですね。(これが無借金学習に繋がります。)その上で完成答練に臨んでいただきたいと思います。

<実際にどのくらいの点数が望めるの?>
労働法規の問題が4~5問出題され、実質88~90点満点と言っても過言ではないでしょう。他の執筆陣も述べている通り、労働法規関連問題の深追いは絶対NG。なぜなら「費用対効果が悪すぎるから」です。ここ最近ではかなり突っ込んだ問題が出題されているため、診断士レベルではほぼ得点は望めないと考えていいでしょう。
かく言う私も、本番では5問中1問だけラッキーパンチが当たりました。ただ、パンチを繰り出すために予備校テキストレベルの基本的な知識は必要です。最低限で十分なので、完全に捨てずに基礎的な事項は押さえておきましょう。

高得点は望めませんが、逆に言うと50点を切るような科目でもありません。私の点数を例に挙げると、

完成答練: 58点
公開模試: 59点
本試験 : 66点

70点取れるイメージは全くありませんでしたが、65点なら取れそうだなという感覚でした。

<過去問、答練を解く目的は?>

これからものすごいスピードで迫ってくる完成答練。では、みなさんは完成答練で何を意識して問題を解きますか?(余裕がないことを理由に、間違っても無目的で受験しないようにしましょうね…)

  • 本番の予行演習?
  • 学習進捗の確認?
  • 最新論点の吸収?

どれも正解だと思います。ですが、具体的にどうなっていればOKでしょうか?
私が考える一つの答えとして、「自分の習得した各論点が『生きた』知識であるか?」を是非チェックしていただきたいです。

どんなに頑張って覚えた知識も、実際に試験問題に対峙した時に使えなければ意味がありません。「生きた知識」=「本番で使える知識」とするならば、

「本番で使える知識」=「自分で説明できる知識」=「理解している知識」

となります。講師の方々や過去の偉大なる先人たちが仰っていた「自分で説明できるようになってください。」というのは、すなわち「本番で使える知識を養ってください。」と同義です。
自分で説明ができなければ、違った角度から記述された問題文を見たときに「果たして何のことについて言っているんだろう?」という状態に陥りかねません。

自分で各論点を一通り復習しなおしたら、過去問等を使って、問題を見たときに何のことについて聞かれているか分かる状態になっているかチェックしてみてください。完成答練でも同様です。果たして初めて見る問題を目の前にしたとき、どの論点についての問題かまず考えてみる。それで分からなければあなたの知識は

「生きた知識」=「本番で使える知識」

ではありません。
過去問にしろ答練にしろ、必ず目的意識を持って解くように心がけてください。現段階では、当記事のタイトルである「問題を見て知識を引っ張り出す練習」をした成果を試すために使っていただきたいと思います。

<実際にどうする?>
各論点を勉強する際に、キーワードを見ただけでその説明が浮かんでくるように練習しましょう。覚え方は人それぞれ。この記事のように単語帳を使うもよし。ノートにまとめるもよし。テキストを使うもよし。

ご自身に合ったやり方を採用して下さい。どのようなやり方でも、最終的に生きた知識を習得できれば勝ちです。

細かい論点を挙げればかなりの量になってしまいますが、試しに戦略論について主な論点を列挙しておきましょう。(もちろんこれがすべてではありませんので、あしからず。)

  • ドメインの物理的定義・機能的定義(関連:マーケティングマイオピア)
  • コアコンピタンスとは?何のために必要?(関連:組織能力)
  • なぜ企業は多角化戦略を採るの?(関連多角化・無関連多角化はどう違うの?)
  • PPMの限界と問題点は?
  • ポーターの5フォースモデルにおける5つの脅威とは?それぞれに対する対策は?(関連:競争戦略、参入障壁、移動障壁etc)
  • 価値連鎖(バリューチェーン)とは?
  • 先発・後発の優位性とは?
  • 分析型アプローチとプロセス型アプローチの違いは?
  • イノベーションジレンマとは?
  • 製品アーキテクチャのモジュール型・インテグラル型のメリット・デメリットは?
  • ネットワーク組織とは?(関連:アライアンス、バーチャル組織)
  • 産業クラスタとはどういう状態?メリットは?
  • 経営と所有の分離、所有と支配の分離とは?(関連:経営者革命)

分からない(=説明できない)論点があったとしても大丈夫。まだ時間はあります。じっくり時間をかけて本番で使える知識をしみこませましょう!

<これからのスケジュール感>
予備校に通っている方は、今まではある程度カリキュラムに乗っかっておけば問題はありませんでしたが、ここからはそうはいきません。ご自身で明確な学習計画を立てる必要があります。

道場の基本方針としても何度も述べられてきていますが、あくまでも目標は本番1ヵ月前の「公開模試」にセッティングすること。スポーツ選手は本番にピークを持ってきますが、こと試験に関しては1ヵ月前にピークを持っていっても、その後キープすることができるので、自分のお尻をしっかり叩いて1ヵ月前にピークを持ってくるスケジュールを立てましょう。
そこから逆算して、完成答練のスケジュールも加味した上で「どの科目を、どのタイミングで、どれだけやるか」を決めると、「今」自分が何をしなければならないのかが見えてくるはず。苦手な科目は、得意な科目の何倍も時間がかかります。7科目終えた皆さんであればご自身の得手不得手が把握できているはずです。
苦手科目にじっくり時間を割き、本番での不安要素をできるだけ排除できるように7週間を有効に使ってください。

by アンドロメダ

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