【中小】くだらないほど忘れない

みなさん、こんにちはうちあーのです。

期待の巨星アンドロメダの加入で今週よりエントリーのシフトが変更となっています。
3代目執筆メンバー6人が基本的に月・火・木・金の枠を順々に担当することになります。私は主に月曜日もしくは木曜日のエントリーとなっていくと思いますが、引き続きよろしくお願い致します。

さて今週から中小WEEK
この「中小企業経営・中小企業政策」という科目は中小企業の現状マクロ状況ミクロ行動)や政策を学ぶ科目であり、診断士になってからも役に立ち、継続的に学べる科目です。
特に政策については、返済不要の補助金(助成金)や優遇税制、低利の融資など、中小企業経営者なら知っているだろうなんて思いがちですが現実的にはそうでもありません。むしろ全く逆で、自社で活用できる制度があるにもかかわらず活用していないケースが非常に多いようです。事実、先だっての実務補習でも診断先企業様から「利用可能な助成金とその手続きについて教えて欲しい」といったご要望を頂きました。
また試験要項の「科目設置の目的」にも、「創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。」云々と明記してあり、各種政策の橋渡し役を診断士が担うことが期待されています。

よっし、目的は分かった!モチベーションも上がった!だからがんばろう!おーっ!!

。。。と言って勢いをつけたのはいいけど、やっぱり暗記することが多く大変ですよね。

暗記科目の対応策として語呂合わせは一つの王道(邪道ともいう?)。道場でも過去記事で紹介されています。私も暗記術を編み出すのが大好きでいろいろと自作していました。今回はそのうちのいくつかをご紹介したいと思います。
※注 私が受けたのは平成22年度なので平成24年度対策としては古くなってしまったものもあります。こちらでも調べた上で記事にしていますが、念のためご確認をお願いします。

 

パターン1.数字語呂合わせ術

<具体例>企業ベースで見た中小企業の従業員数
27,835,550人→約2784万人→2ふ7な8ば4し→船橋

実はこの数字は、2008年版から2010年版での付属統計資料の数字で、2011年版白書ではデータ更新があり約2827万人となっています。(2008~2010年版:総務省「平成18年事業所・企業統計調査」→2011年版:総務省「平成21年経済センサス‐基礎調査」)
このような新しい資料は「出題されやすい」とされていますので要マーク。ただ残念なことに「約2827万人」に対してうまい語呂合わせがない。近似値で2ふ8や2ふ8や→ふやふや2に8や2に8や→にやにや?どちらでもいいです。大事なのは全就業人口の66.2%、3人に2人は「ふやふや」、もしくは「にやにや」であり国内の雇用においての大きな割合を占めている、ということです。

<具体例>共済制度の掛け金
中小企業退職金共済制度:5,000円~30,000円
→従業員が退職して誤算(5・3)
中小企業倒産防止共済制度:5,000円~80,000円(※)
→取引先が倒産してご破算(5・8)
小規模企業共済制度:1,000円~70,000円
→経営者はいーな(1・7)

これはハカセが発案、Wackyが見やすく再掲しています。私も似たようなのを作りましたがこれは秀逸。

(※)平成24年6月19日記事訂正
中小企業倒産防止共済制度の掛け金上限は、8万円から20万円に変更となっていましたので訂正致します。(スーさん様、ご指摘ありがとうございました!)
中小機構のHPにて確認頂けます。

平成23年10月1日施行「中小企業倒産防止共済法の一部を改正する法律」による変更です。改正ポイントは出題しやすいポイントなので、出題者もニンマリ(20)要チェックですね。

パターン2.頭文字圧縮術

<具体例>中小企業基本法第3条
「独立した中小企業の多様で活力ある成長発展」の頭文字を取って独・多・活・成
→ドクターハカセ

中基法の基本理念です。道場初代執筆メンバーのハカセを想起すれば穴埋め問題に対応できるかも。
因みにJCは、毒虫多活性(どくちゅうたかっせい)で覚えたとのこと。

パターン3.屁理屈こじつけ術

<具体例>組合制度の発起人数
1つを除いて全て「4人以上」。商店街振興組合のみ例外で7人以上。その理由は商店街振興組合は7文字だから。

本当の理由は定かではありません。
この論点はH23-24で何のひねりもないド直球、ズバで出題されていましたね。所要時間はマークシートにグリグリするだけ。秒殺3点ゲットは美味し過ぎますね

どうですか?かなりくだらないでしょ。でも皮肉なことにくだらない記憶ほど忘れにくく、思い出しやすいものです。
そしてここからが大事。上記のような暗記術で雑学の如く断片的な知識を増やすだけでなく、
その知識を楔として周辺知識を肉付けして幅を広げる
その背景や根拠について理屈を考えてみることで知識を深化させる
といった作業を繰り返すことで応用力が養われ、本試験会場でも戦える力へと進化していくはずです。

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満員御礼!

先日の告知致しました4月23日の2次試験対策「もやもや発散セミナー」は定員に達しましたので受付を終了させて頂きます。

お申込み頂いた方には確認メールを送信しております。「申込したのに確認メールが届いていない」という方は、
webmaster※rmc-oden.com
宛にメールにてご連絡ください(※を@に変えて送信してください)。

セミナーにお申し込み頂いた方々、当日お会いできることを心より楽しみにしております。

では、今日はここまで。

 

Ciao!
By うちあーの

 

 

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【中小】くだらないほど忘れない”へ6件のコメント

  1. スーさん より:

    ウッチーさん、こんばんは。

    今日から中小の勉強を再開しました。
    6/17「論点整理2」のベスト記事ですので、
    非常に参考にさせてもらってます。

    ところで、
    参考にする方もまだ多いと思いますので、
    今更ながら一点訂正の依頼です。

    ハカセさんの秀作「共済の掛け金」ですが、
    残念ながら一部変更点があります。
    ☆倒産防の掛金上限が8万円⇒20万円
    (H23年10月より改正) 

    変更後のいい語呂合わせがあったら、
    また教えてください。

    1. うちあーの より:

      スーさん様、
      こんにちは、うちあーのです。コメント及び改正ポイントのご指摘頂き誠にありがとうございます!
      スーさんのおっしゃる通り変更になっていましたので早速該当箇所を訂正させて頂きました。
      記事リリースの際には十分注意しているつもりですが、確認不足で申し訳ありませんでした。
      梅雨に入り、だんだん暑くなってきますが、本番に向けてラストスパート頑張ってください!

  2. アオキ より:

    うちあーの様

     早速、丁寧でご親切なアドバイスを頂き、まことにありがとうございました(すぐ、御礼の投稿をしたつもりだったのですが、反映されていないので、改めてさせて頂きます。)
     頂いたアドバイスを参考にして、取り組みます。うちあーの様や、他の執筆人の皆様のアドバイスを見て、だいぶイメージができてきました。本当にありがとうございました。
     もうあと4ヶ月弱、ダメ元で、スピ問の反復練習で心中しようと思っています(昨年、1次試験に一発合格した友人からは、過去問中心のほうがいいと言われましたが、今さら方針転向する余裕もなく。)
     ただ、最初正解したのに、2回目間違ったり、何回やってもできなかったり、と基礎力のなさと、
    右から左に抜けるような記憶力のなしに自己嫌悪の毎日です。
     今後とも、よろしくお願いいたします。

    1. うちあーの より:

      アオキ様

      時間的な制約がある中で、スピ問の反復練習は効率的な学習方法の一つだと思います。加えて、もし余裕があるようであれば、政策に関して過去問を使って頻出論点を確認するのもよいでしょう。T○Cの過去問題集であれば難易度をA~Eランクに分けてありますので、その中からAランクおよびBランク問題だけでもやってみると効果的だと思います。

      7科目をこなさなければならない診断士1次試験は本当に大変ですよね。私自身も受験生時代、「記憶力がないなぁ」と思ったことが多々ありましたが、今考えてみるとこれだけ多くのことを習得しなければならない試験であれば、記憶しきれないことが生じるのも当然だと思います。アオキ様だけでなく、恐らく大半の受験生がそのように感じているはずです。

      「もうあと4ヶ月弱」ですが、「まだあと4ヶ月弱ある」とも考えらえます。胸突き八丁で苦しい時期かと思いますが、反復学習で頑張ってください。

  3. アオキ より:

     毎日、拝読して、大変参考にして頂いております。貴重な情報、まことにありがとうございます。
     私は、青森で今年の初挑戦を目指して勉強しています。予備校もなく、また通信講座も利用しておらず、まったくの独学です。そういう意味では、このサイトは、本当に貴重な情報源となっており、本当にありがたく存じます。

     7科目中4科目終わり、4月は経済学、5月は企業経営理論、6月は中小企業経営・政策、7月は復習というスケジュールを組んでおります。
     中小以外は、テキストとスピ問中心でその反復をしています。しかし、中小については、どのようなに勉強をしたらいいのかまったくわからず、途方にくれております。もしアドバイス頂ければ幸いでございます。

     テキストは、T○Cのテキストより、経営は白書、政策は施設利用ハンドブックを読み込んだほうがいいでしょうか(白書も、図表中心で、本文をあまり読む必要はないというのは感覚としてわかります)。

     問題は、スピ問はあまり役に立たないでしょうか。過去問も目を通す程度で、複数年を真剣に解く必要はないということになると、アウトプットよりインプット中心の勉強法のほうがいいということでしょうか。
     
     ご多忙なことと存じますが、ご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。 

    1. うちあーの より:

      アオキ様

      コメントありがとうございます!
      毎日道場を読まれ、参考にして頂いているとのこと、大変嬉しい限りです。執筆陣の一員として、これ以上励みになるコメントはありません。
      独学で初挑戦。不安も大きいことかと察しますが、ご質問、お悩みの相談などがあれば、今回のようにいつでもお気軽に道場をご活用頂ければと思っております。

      中小の学習方法についてですが、私の場合はスピ問と過去問を大いに活用するアウトプット中心の学習をしていました。ご存知の通り、経営は大半が前年の白書から出題されるため過去問はあまり役に立ちません。「あまり」というのは「少しは役に立つ」ということで、何かというと「何が問われているか」「どのように問われているか」を過去問を通して知ることが可能な点です。そして過去問の「問われ方」をベースとして前年白書から作問した、いうなれば今年の本試験の予想問題がスピ問なのです。もちろん過去問ベースに自分で作問してみる、というのも立派な、かつ効果的な学習方法ではありますが、T○Cのようなプロの受験機関のノウハウを活用すれば効率は高まります。一方、政策はスピ問に加えて過去問がとても役に立ちます。なぜなら、この分野は中小企業庁や診断協会がこれから診断士となる受験生に知ってほしい政策を中心に出題するわけで、そのような論点というのはある程度決まってくる、つまり同じ論点が繰り返し問われることが多いからです。政策に関して注意すべきは直近で施行された新たな政策、改正された政策です。これらも上記と同様の理由、つまり受験生に知ってもらいたい論点だから出題されやすいのです。そしてこれをカバーするのがスピ問なのです。もうひとつ加えると、これから本試験までの間に各受験校が模擬試験を行います。ほとんどの模試が通信受験が可能ですので、できるだけ多く受けることをオススメします。なぜかというと、中小はある意味時事問題なので、スピ問より後に作成される直前期の模試の方が鮮度が高い問題が期待できるからです。
      白書はアオキ様が仰る通り図表中心でよいと思います。特に「~○○○~」のスタイルで図表上部にあるサブタイトルと図表自体の大まかな傾向およびコアとなる数値・年次を押さえるとよいでしょう。また、白書についてはこぐまが月曜日の記事で詳しくまとめていますのでご参照ください。
      中小企業施策利用ガイドブックはとても分かりやすくまとまっているので、私は辞書的に活用していました。政策を体系的に理解するのに役立ちましたし、スピ問や模試で出てきたフレッシュな論点を確認するにも効率的でした。

      あと3科目、頑張ってください!応援してます!!

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