TAC一次公開模試:模試へのアドバイス

こんにちは。ハカセです。

いよいよ公開模試ですね。昨年の経験を踏まえて、アドバイスさせていただくと・・・。

◇ 模試は「模擬」の試験である ◇

この一言に尽きます。

模試は確かに通過点ですが、本試験と同様の気持ちで臨むべきです。複数回受ける方はともかく、TACの模試しか受けない予定の方は、2日間で7科目を実際に受けるのは最初で最後。当日と同様のコンディションで受けることをお薦めします。具体的には・・・。

  1. 試験当日の段取りの確認
    試験当日までの道のりまでは確認できなくても、当日の動きをなるべく忠実に再現しましょう。起床時間は最も大事な点。朝起きてから頭がフル回転するまでに要する時間は、人それぞれ。早めに起きるのがいいのか、なるべくゆっくり寝ている方がいいのか、シミュレーションしましょう。また、当日のランチをどうするか、考えておいた方がいいですよ。明治大学リバティータワーなどの大規模会場の周辺のコンビニは、早朝の時間帯でも、おにぎりなどは売り切れるのが早いです。ランチは準備しておくのが効果的。当日の飲み物、覚醒用のチョコなどの甘いもの、酸っぱいものなど、抜かりなく準備。「模試だから大丈夫」というのは簡単だし、多分真実。でも、それを機会に備えるのが「模擬」試験です。
      
  2. 試験直前10分間に復習する短期記憶用チェックリストの必要性
    過去の記事にも書きましたが、試験当日の直前10分間でチェックするものを「いずれは」用意しましょう。最後の最後、短期記憶に叩き込むべき知識が10分、いやさ5分で一覧できるチェックリストがあると、ものすごく有効です。今回の模試までに用意できなくてもいいです。その資料が必要になることを痛感してください。理由は、次の3で述べますね。
      
  3. 直前の圧迫感・緊張感はその場でないと分からない
    今週末皆さんが受けるのは模試です。「模擬」の試験であって、本試験では決してありません。たかが模試。されど模試。ものすごく緊張します。この一年、この試験に賭けてきた方であればあるほど、その緊張感は半端ではりません。テキスト全部パラパラめくっても、頭に全く入らないですから。だからこそ、上記2の「最終10分!これだけ!チェックリスト!」が役に立ちます。
      
  4. 疲労感も実際に受けないと分からない
    受験生時代のブログが、それを物語っています。本当に疲れます。EXHAUSTEDって感じです。精も根も尽き果てます。廃人です。それぐらい疲れます。7科目って、本当に半端なく辛い。それを体験してください。当初は「初日終わったら、暗記三兄弟の二日目の科目をもう一度暗記しなおしだ!」なんて意気込んでいたけど、ボクは無理でした。
      
  5. 一番大事なのは感謝の気持ち
    ここまで1年間。ようやく直前模試までたどり着きました。よく頑張ってきたと自分を誉めてあげてください。そして、それを支えてくれた周囲への感謝の気持ちも忘れないで。家族・職場の同僚・受験仲間。皆さんの支えがあってこそです。自分への感謝、周囲への感謝の気持ちがあれば、ラストスパートも頑張れるはずです。

最後に、最近読んだジーンとなる記事をご紹介。

「先生、心が奮い立ってるよ」長友が直前メール
(読売新聞より引用)

カメルーン戦開始の2時間前、愛媛県新居浜市の中学教諭・井上博さん(40)の携帯に、長友佑都(ゆうと)選手(23)からメールが届いた。
 
辛いときや苦しいときも人より走ってきた。努力してきた自信がある。
       先生、心が熱く奮い立ってるよ

 
子供の頃にサッカーをあきらめそうになったとき、励まし、立ち直らせてくれたのが井上さんだった。
 
長友選手は愛媛県西条市で育った。中学に進むとき、プロクラブのジュニアユースの選抜試験を受けたが、失敗。そのとき、「小学校では活躍しても、これ以上は伸びない」という自分の評価を聞いた。
中学でサッカー部に入るが、練習に身が入らない。ランニングではゴール手前に隠れ、水をかぶって汗をかいたふりをしてから“完走”。試合に出ても走らず、守備はしない。揚げ句の果てに部活をさぼってゲームセンターに入り浸った。
 
井上さんは当時、部の顧問。「俺はお前とサッカーがしたい」と熱く語った。ゲームセンターに飛び込んできた先生に、ほおをはたかれたこともあった。その熱意がうれしかった。それからはまじめに練習に取り組み、井上さんのアドバイスで駅伝も始めた。毎日これでもか、これでもかと山道を走り続ける日々。スタミナに磨きをかけた。「自分にはサッカーの才能はないけど、努力する才能はある」。そう思うようになった。
 
カメルーン戦は左サイドバックで先発。世界有数のストライカーと言われるエトー選手を抑え込んだ。先生に教えられた通り、走って走って、走りまくった一戦だった。ホイッスルを聞いた瞬間、ピッチでガッツポーズして勝利の喜びをかみしめた。
 
(2010年6月15日11時23分  読売新聞)

こんなセリフ、なかなか言えませんよね。誰もが夢見る夢の舞台を目の前にして、「努力してきた自信がある」って、「心が奮い立ってる」って。本試験の5分前に、「努力してきた自信がある」「心が奮い立ってる」って。なかなか言いきれないですよね。準備した人だけが言える言葉です。

この記事を読んで、僕は激しく感動しました。

診断士を目指す動機はヒトそれぞれ。ゴール(達成度)もヒトそれぞれです。でも、合格点をどこに置こうとも、「努力してきた自信がある」という気持ちは、なかなか実現できないけど、でも是非実現させたいですよね。

明後日、6月25日は、ボクの記念日です。アラフォー社員がその重い腰を上げ、「一念発起」して診断士資格を受験してみようと腹を決め、TACの診断士講座のガイダンスを聞きにいった日です。高久先生が、そば屋の話をしてくれた、その日です。ママレードさんに会った、その日です。

この日から、ボクの人生は変わりました。診断士資格に出会ったから・・・というよりは、自分の周りを過ぎていく時間に立ち向かうようになったから、でしょうね。過ぎていく時間を無駄にせず、本当の意味で有効に使うことを決めた日、なのです。診断士というのは、長い目で見れば、そのツールに過ぎなかったのでしょう。

皆さんが診断士の勉強を始めた日が、ボクと同じような記念日になることを祈っています。

そして、可能であれば、週末の模試を乗り切って、超直前期も充実させて。本試験5分前に「努力してきた自信がある」、「心が奮い立っている」と言えるようになっていることを祈ります。

by ハカセ
(道場内の記事一覧は こちら / 受験生時代のブログは こちら

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TAC一次公開模試:模試へのアドバイス”へ2件のコメント

  1. あまペン より:

    本サイトいつも興味深く拝見しています。T○C速習生です。私も今週の一次模試を受験します。
    今後の勉強の仕方についてアドバイス頂ければと思いコメントしました。
    今週は全科目を1wで再確認するように進めたのですが、完成答練で最初の科目である経営や財務は相当忘れていました。模試の後の直前講義は2科目/週で組んでありますが、
    ①直前講義のペースにあわせる
    ②週7日で全教科復習する
    のどちらがいいのか迷っています。記憶を残すという意味では後者のほうがいいかと思っています。
    一次直前は毎日全教科復習と考えています。
    以上コメントよろしくお願いします。

    1. ハカセ より:

      あまペンさま。いつもご愛読ありがとうございます。そしてコメントありがとうございます! 正直に申し上げますと、僕の場合、ですが、直前講義は苦手科目と中小以外はほとんど欠席しました。直前講義レジュメを一読し、論点整理には大いに活用しましたが、これ以上インプットは必要ないと思ったからです(模試の結果が順調だったという事情もあります)。自分の場合は、直前講義のスケジュールに関係なく学習スケジュールを立てました。具体的には、1日に2科目。朝は経営、夜は情報、などというように、答練・スピ問をくり返しくり返し解きました。財務はなるべく毎日やりたいですね。そうすると3科目か。実際には2科目でしたね。解く際には、正答を見つけるだけではなく、誤答の理由までしっかり自分に説明しました。そして書いてある解答解説の内容まで想像しました。そのようにして自分自身が決めた学習範囲の完成度を高めることに集中しました。この方法がベストかどうかは分かりませんが、僕はこのようにして超直前期を過ごしました。ご参考になれば幸いです! ・・・おっと、今後数週間かけてエントリーする内容のサマリーをここに書いてしまいました(笑)。今後のエントリーで重複内容が出てきてもご容赦くださいね (^_^;)

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