中小:数値の記憶はメリハリをつけて
こんばんは。ZonEです。
怒涛の7週間もいよいよ最終科目。今週は中小企業経営・政策ということで、少しでも受験生の皆さんのお役に立てる話をさせていただきたい…ところなのですが、この科目に関しては、ハッキリ言ってお役に立てる自信がありません…。
と申しますのも、私はこの科目、(特に本試験では)全く振るわなかったからです。不得意とか苦手科目という意識はなかったのですが、全然得点に結び付かなかった…というのが正直な感想です。
そこで、今回はこの科目に対する私の反省を踏まえて、私がもう一度この科目(特に前半の中小企業経営の数値記憶系問題)を受験するとしたらどのようなことを意識して勉強するか…という切り口で話を進めてみたいと思います。
動機づけが難しい
私がこの科目に関する勉強が捗らなかった原因を色々と考えてみると、真っ先に理由(言い訳?)として思い浮かぶのは、なかなかモチベーションが上がらなかった…ということです。
そもそも、私が中小企業診断士の勉強を始めたのは、自己啓発のため、言い換えると社会人として一回り大きくなるために幅広い知識を身につけるためでした。「困っている中小企業を助けて、日本経済を活性化させたい…」といったような大義名分を掲げていれば、少しは違ったのかもしれませんが、自分のマインドが低レベルだったためか、イマイチこの科目へ真摯に取り組めなかった…というのが最大の敗因(?)と言えるのかもしれません。
特に前半の中小企業経営(白書からの出題)に関しては、「ナゼこんな細かな数値を覚えなければならないのか?」「どうして、こんな勉強をしなければならないのか?」などを、何回も自問自答したのを覚えています。
これらの問いに対しては、以前のハカセのエントリでも触れているので、こちらもお読みいただきたいのですが、これ以外にも
- 日本経済の全体感を把握するために必要
- フェルミ推定でも使える
の2点を(今の私になら)動機付けの言葉として自分に言い聞かせることと思います。
前者は、必要な数値を記憶するという稀有な機会に恵まれたことを前向きに捉え、白書を斜め読みしただけでは右から左に流れてしまうであろう日本経済を取り巻く全体的な市況をきちんと把握しようという動機付けです。
また、後者の「フェルミ推定」は、Google社などの入社試験でもお馴染みの「実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算する推定」のことですが、この推定の手掛かりとなる根拠の幅を広げるためのきっかけとして、この勉強機会を前向きに捉えてみようという動機付けです。
動機付けについては、その人が置かれている状況によって異なるので、上記を強要するつもりはありませんが、何事もチャンスとして前向きに捉えることで自己暗示をかけて、学習効率を高めていただきたいと思います。
過去問との向き合い方
また、この科目に関しては、過去問との向き合い方(過去問の使い方)が他の科目とは大きく異なるので、少し触れておきたいと思います。
この科目の過去問、特に前半の中小企業経営に関しては、該当年の中小企業白書に基づき出題されているので、きちんと解く必要はありません。
ただし、1問1問きちんと解く必要はありませんが、問題の出題傾向を把握するために、全体を俯瞰的に眺めておく必要はあります。
特に数値を問われている過去問に関しては、その問題を解くために
- 細かな数値を覚える必要があるのか?
- それとも数値のオーダーを覚えておけば十分なのか?
- はたまた数値の大小関係を覚えておけば解けるのか?
といった観点で傾向を読み解き、メリハリをつけて数値を記憶しておきたいと思います。
来週からは、いよいよ直前期のロングスパート。2日間にわたって7科目のテストで高パフォーマンスを発揮するために、本試験までにいつ何をすべきかを逆算しながら、1日1日を大切に過ごして行きましょう。
それでは、今日はここまで。
by ZonE