経営法務:機関設計・役割は書いて覚える&勤務先を調べてみる

こんばんは!アックルです。

月曜日にハカセさんが書かれていたように、昨年の法務は苦戦した受験生は多かったようです。
私もその一人でした。
昨年の1次試験が終了した後に自己採点をしたのですが、一番緊張しながら採点したのは法務でした。

足切りになったらどうしようsweat01

結果は50点でなんとかクリアできましたが、あと3問間違えていたら地獄を見ていたわけです。
実際に昨年受験した私の前職の同期で、7科目トータルでは460点を超えたのですが、唯一法務のみが36点で
足切りという地獄を見た者がいます。

今年の傾向がどうなるか分かりませんが、過去にもかなり難しい年があったので法務は全く油断してはなりません。

さて、本日のテーマは「会社法の機関設計・機関役割」です。

本試験で50点しか取れなかった私ですが、そんな私の拙い勉強法でありますが紹介させて頂きます。

■会社法等に関する知識は書いて覚えよ!

私は他の科目も含めてサブノートは一切作成しませんでした。基本的には声に出して暗記していました。
不器用な私はごろ合わせは使わず(というか思いつかず)、愚直なまでにひたすら繰り返し、読み上げて暗記していました。

しかし、経営法務に関しては声ではなく、書いて覚えました

例えば、会社法で一番最初の難関「株式会社の機関および種類のまとめ」

こんな図は声に出して読み上げても、覚えられないですよね。

ですから、私は裏紙など不要な紙にテキストを見ずに、この表を何度も書いてました。
書いた後にテキストを見て、間違えていた場合は、再度テキストを見ずに表を書く。

これをひたすら繰り返しました。

書くのって疲れますよね。腱鞘炎になりそうですよね。

でも、本試験の法務はケーススタディ問題や応用問題が出題されるので、テキストに出てくる基本的な表は瞬時に頭から引き出せないと対応できません。
株式会社の機関だけでなく、「株主総会と取締役会の比較」「役員および監査役のまとめ」の表なども、愚直に紙に書いて覚えてください。

■自分の勤務先の会社を調べましょう。

経営法務のような固~い科目は親しみを持つことが重要です。

例えば定款。「定款に記載しなければ定款全体が無効となる事項」として以下の事項がテキストに書かれていると思います。

1.目的
2.商号
3.本店の所在地
4.設立に際して出資される財産の価額またはその最低額
5.発起人の氏名または名称および住所

・・・。こんなのたとえ暗記しても、よく分からないですよねcoldsweats02
それに本試験ではケーススタディ問題などで、架空の会社の定款が出てくるかもしれない。
もっと具体的に定款とはどんなものか知りたいですよね。

そこで、自分の勤務先の定款を見ることで、定款に対しての理解を深めたり慣れ親しむというのも手です。

勤務時間中にできるので仕事しながら法務の学習をする。まさに一石二鳥ですねhappy01

非上場企業に勤務されている方は、総務部や経営企画部の知り合いに頼んで、定款を見せてもらってください。
上場企業に勤務されている方はEDINET」検索してください。

EDINETとは、「日本の金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムのこと。財務省財務局や財務支局に有価証券報告書などの開示資料を届出を行ったりインターネット上で電子的に開示するために金融庁が構築し財務省が運営している。」ものです。

経営企画部や経理部の方なら通常は他社の有価証券報告書などをチェックする際に使用すると思いますが、定款なども見ることができます。

例として「トヨタ自動車」の定款を見てみましょう(ちなみに私はトヨタの社員ではありません。)

まずはGoogleで「EDINET」を検索してください。
EDINETのタイトル画面の左下の「有価証券報告書」をクリックしてください。

次に「提出者名称」に「トヨタ自動車」を入力し、「希望種別」は「有価証券報告書」を選択し、検索をかけてください。

次の画面では直近(平成21年3月期・6月9日時点では平成22年3月期は発行されていないため)の有価証券報告書を選択してください。

次の画面で一番左の「提出本文書」を選択すれば、「有価証券報告書」を見ることができます。これも面白いのですが、本題は定款なので一番右の「代替書面・添付文書」
選択してください。

ここで「定款」を選択することで、ほら!出てきます。

自分の勤務先の定款を読むとかなり理解が深まると思います。

また、勤務先の登記(現在事項全部証明書)なども総務部の知り合いに頼んで見せてもらうのもお勧めです。
現在事項全部証明書は平成19年度の本試験に出ていますよ!

とにかく何度も言うとおり固~い法務は、身近な勤務先の会社のことを調べると理解が深まります。

他にも「うちの会社は取締役会や大きな会議にいつも社外の監査役が何人か来ているな~。あんなの金の無駄じゃないのか?」
なんて思っていたかもしれませんが、「なるほど!うちは大会社である公開会社なんで、監査役会は必須。しかも監査役は半数以上は社外の人間でなければならないのね~」とか、こういうことはいったん身近なケースで覚えてしまえば忘れないと思います。

それでは、本日はここまで。

by アックル

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