独学も応援してみたい

こんにちは、を~です
を~の“~”は、“―”ではなくニョロニョロですのでよろしくお願いします。けど、どっちでもいいです。

今回は、独学で一次試験の勉強を進めている方々へのエールにしてみたいと思います。

ただし、独学を薦めているわけではありませんし、学校を利用すべきでないなんてつもりは微塵も持っていないことは最初にお断りしておきます

 

 ■ 独学の大変さ ■

さて前回の冒頭でも書いたとおり、ぼくの診断士試験対策は独学でした。
診断士に限らず、独学で資格取得を目指す受験生は少数派だと思いますが、その理由は独学の難しさにあります。

これ、学校利用を薦める声の裏返しになるわけですが、ここでは、ぼくの経験を振り返りながら、この3点について取り上げてみます。

①スケジュールを立てられない
②自分のポジションがわからない
③質問できる相手がいない

 

■ スケジュールを立てよう ■

独学の最大の利点、それは勉強のスケジュールを自分の好きなように決められること、その一点に集約されます。

ちょっと飲み会が続いても、
学校に通っている場合には追いつくことにアップアップになってテンションがた落ち・・・なんてこともあるかも?な一方で、独学では落ち着いてリカバリーを図ることができます。(計画の見直しは大事! → PDSです)

そうは言っても、試験という締め切りが決まっているわけですから、

ちゃんと目的を達成する為のスケジュール

 を折に触れて意識しないと、受験それ自体をあきらめて翌年に繰り越さざるを得なくなります。

当面の目的、それは当然、試験の当日に、合格する実力を備えていることです。
ゴールの時期が明確なので、ここからバックキャスティング”風”にスケジュール【大日程】を決めるのがいいでしょう。

バックキャスティングという言葉は、将来の姿を「固定」して、今の姿に引き戻す道を考えて、マイルストーンを置いていく考え方です。
温暖化関連の記事などで見かけたことがある人も居ると思います。

2050年のCO2排出量を○○トンにするためには、2020年には××が実用化されていなくてはいけなくて・・・っていうアレです。

ちなみに逆の言葉はフォアキャスティングで、「今」の状態を出発点にした将来の予測です。「今の天気図」を元にしている天気予報は、ウェザーフォアキャストって言いますよね。

というわけで、2010年の1次受験時にぼくが考えていたスケジュールはこんな(↓)イメージでした。

 

 

■ 自分のポジションはわからないままでもいい ■

学校に通っていれば、答練はあるし、周りの受講生と自分を比較する機会はいくらでもあります。
一方で独学だと比較対象がないので、自分が受験生の中でどれくらいに位置するのかわかりません

これって、すごーく不安なことだと思います。実際、ぼくもGW頃まで不安でした。
けど、こう考えてみました

①把握可能なのは、「答練を実施した時点」でのポジションに過ぎない
②本試験までの数ヶ月でポジションはいくらでも動く
③1次試験は絶対試験なので、ポジションがどうあ、平均60点が必要

つまり「今」ジションは気にしないというのが結論です。
ただし、各科目の達成度は過去問を使って意識するようにしました。

この記事でもわかるように、科目の難易度は年によってバラツキがありますし、ぼくが主力として使っていたスピー○問題集は過去問がベースになっているので、過去問を使った達成度の把握には限界があります。(見たことある問題ばっかりになるから。)

ということで、6月終わりに実施される1次模試の意味合いがガゼン高まりました。

通学のみんなが一通りカリキュラムをこなしてから臨む試験ですから、自分の勉強の進捗を考慮に入れて結果を見ることが必要です。

ぼくの場合、体験記にも書いていますが、勉強のスケジュールが押してしまい、未学習論点を残したままの模試受験となってしまいました

当然、こんな状況はオススメしないわけですが、科目ごとの得点を見て、のこり1ヵ月チョットでの優先順位が明確になったという意味では、有意義でした。

 

■ 質問の代替財(?) ■

この悩み、独学にはツキモノです。
けどだいじょうぶ

前回の投稿に書いたような問題集の解説先読みや、インターネットでの情報収集を活用すれば、じつは大概のものは解決しちゃいます。

調べる意識をもつことで疑問点が整理されますし、周辺の知識が集まってくれば、何を疑問に思っていたのか、何が足りなかったのかがわかってきます。
学校で講師に質問するときでも、誤解なく伝えるためには疑問点を整理することが大事なことに変わりありません。

今までの学校生活(中学や高校でも)で、先生に質問している途中で

あ、そっか

ってことありませんでしたか?

こういうことでちょっと時間がかかっても、その後のスケジュール調整を自分でできるのが独学の強みと思ってしまえばいいんです。

一応、ぼくの奥の手をご紹介。

  • 思い切って飛ばして次の論点を勉強する
  • 何度も読み返す
  • ブツブツ独り言をくりかえ

なぜか、意外なほどアッサリ解決できることもかなり多かったです。
・・・ボッチだったわけではありませんよ。

 

■ 最後に ■

ぼくはこれまでいろいろな資格に独学で挑戦してきましたが、最大の障壁は最初に訪れるものだと思っています。
それは、「勉強はじめるぞ!」の決断です。

道場の読者にはこれから受験しようか考える、という人は殆ど居ないと思います。
つまり、すでに最大の難関を突破しているわけです。安心してこれからの課題をクリアしていって下さい。

参考にならないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事そのものというよりはむしろ「モノは考えよう」というスタンスとか、判断基準の見つけを見て、こんなヤツもいるのか程度に感じてもらえればと思います。

というわけで、どれだけ需要があるかわからないながらも、独学の人向けの記事にしてみました。

以上、を~でした

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独学も応援してみたい”へ4件のコメント

  1. を~ より:

    すーさんさま
    コメントありがとうございます。
    以前、税理士の講座を体験受講したときの事です。先生が「最後まで講義に出席するように」と繰り返し仰っていました。
    最初は教室いっぱいだった受講生が、カリキュラムが進むに連れて脱落し、試験直前には1/3程度になってしまうのだそうです。
    「大事なことは通学、独学にかかわらず、最後までやりきるという事」には心の底から同意です。
    めげそうな時には、やりきった人は毎年何千人も居るということを思い出してみてください。
    引き続きよろしくお願いします!

  2. すーさん より:

    を~さん、はじめまして。

    私も独学で勉強に取り組んでますが、この「道場」のおかげで、ほとんどの不安は解消されています。

    結局 大事なことは通学、独学にかかわらず、最後までやりきるという事だけですよね。

    今後も勉強の道標として、参考にさせていただきます。

  3. を~ より:

    通りすがりの受験生さま

    コメントありがとうございます。
    今回は触れていませんが、モチベーションの維持は確かに難しいですね。
    けれども、途中であきらめずに最後まで勉強を続けた独学受験生って、実は合格率が高いのではないかと思います。データを集めることができたら考察してみたいテーマです。

    時々といわず、これからも引き続きおいで下さい!

  4. 通りすがりの受験生 より:

    を~さん、初めまして通りすがりの受験生です。私もほぼ独学なのでとても参考になりました。独学はモチベーションの維持が難しいです。今後も時々覗かせて頂きます。

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