情報:雪だるま式記憶法
こんばんは。ZonEです。
私はSEなので経営情報システムは得意でした(当たり前ですよね)。
答練や模試では80点台後半~90点台を確保できていたので、(申請すれば免除科目になるのに)貯金科目として受験しました…。
ところが、フタを開けてみれば、68点。自信喪失。試験委員(出題者?)、やり過ぎです…。
(気を取り直して)さて、昨年の問題について、全体として難易度が上昇したのはご承知の通りですが、
- 知識が深いとかえって迷う、玄人泣かせの問題が出題
- 誰が解けるの?…って思わずツッコミたくなるほど、難易度の高い問題が出題
といった一方で、
- 皆が解ける難易度の低い問題も、相当数出題
されているのも事実です。
つまり、SEでも高得点が取れない問題構成である一方、基本をしっかり抑えておけば50点程度は確保できる…言い換えれば、上値が重い試験だったわけです。
そこで今年の難易度予想ですが、昨年の反動で易化は期待できるものの、SE対策として高難易度の問題もある程度出題される可能性が高いと思われます。
よって、
- SEなど経営情報システムが得意な方は、もし思うような手応えが得られなかったとしても平常心を保つ(心の準備をしておく)
- 経営情報システムが不得意~普通の方は、取れる問題をしっかりと着実に拾って得点を積み上げる
など、ご自身の目標/レベルに応じた作戦を練っておいていただければ幸いです。
雪だるま式記憶法
私を含め多くのSEは、この科目を得意としていますが、もちろん最初から色々な知識を持っていたわけではありません。
仕事を通して、必要に駆られて、会社や先輩に強制されて…などきっかけは何であれ、最初は地道な記憶作業からのスタートでした。
しかし、どんな勉強でもそうだと思いますが、一定以上のレベルに達すると、記憶した様々な知識の点と点が線で繋がって加速度的に学習効率が高まります。
概念的な例としては、Aという知識を持っている状態で、Bという新たな技術に出会った時に
- AとBとの共通点や類似点と相違点を把握
- Bが出現した背景 → Aのデメリットに対抗するBのメリットに注視
- Bを実現するために関連する技術を連想
など、ゼロベースで新たな知識(点)を覚えるのではなく、既存の知識(点)と関連させて、知識のネットワークを活性化するわけです。
具体例で説明すると、VPN(Virtual Private Network)について学習する際に、
- 専用線(≒Private Network)との共通項は、「複数拠点間を機密性の高い通信網で結ぶ」手段
- 専用線のデメリット「高コスト」に対して、VPNはインターネット回線を利用するので「低コスト」
- VPNを実現するためには公共性の高いインターネット回線で機密性を確保するための暗号化通信技術(IPsec等)が必要
のように専用線やIPsecと関連させて学習することで、用語以外の特徴や他の技術との関連性を把握できるだけでなく、既存の関連記憶の強化を同時に図ることができます。
私はこのような学習法を雪だるま式記憶法/学習法と呼んでいます。(比較的短期決戦なので)診断士試験に合格するための学習には不向きかもしれませんが、中長期スパンで学習を計画している分野などで、ぜひお試しください。
なお、時間軸の違いこそあれ、昨日のハカセの投稿にもあるような串刺し記憶法やストーリー記憶法も基本的な考え方や効果は同じだと思います。
計算問題は取りこぼさない
分担した私がフォローすべき分野は「通信サービス・LANの繋ぎ、通信速度計算」なので、通信速度計算についても少し触れておきたいと思います。
といっても、ポイントは1つ「ビット(b)とバイト(B)の違いにご用心」これだけです。
1バイト(B)=8ビット(b)
で、データはバイト(MBやKBなど)、通信速度はビット(Kbpsなど)で与えられることが多いのでくれぐれもご注意ください。
横文字は一字一句覚える必要は無い
あと、非常に紛らわしい2つの用語として、イーサネット(有線LAN)のアクセス制御方式であるCSMA/CDと無線LANのアクセス制御方式であるCSMA/CAについても触れておきましょう。
CDはCollision(=衝突) Detection(=検出)の略で
衝突が起きても良い→衝突が起きたことを検出したら時間をズラして再送
CAはCollision(=衝突) Avoidance(=回避)の略で
無線だと衝突を検出できない→送信状況を常に監視して、衝突を避ける
…といった感じで、最後の一文字がD(検出)なのかA(回避)なのかを、有線と無線とのイメージで抑えておけば十分だと思います。
経営情報システム、経営法務、中小企業経営・政策の3科目は記憶しなければならない事柄が多くて大変だと思いますが、「努力すれば報われる」という見方もできるかと思います。
…とはいえ時間は限られているので、無駄な努力はしたくありませんよね。最小限の努力で最大限の得点を取る、費用対効果の高い記憶を目指して、引き続き頑張ってください。
by ZonE