【合格体験記】長年の苦闘の末のさとり~mishikonaさん~

こんにちは。くれよんです。

今年もたくさんの方に合格体験記・未合格体験記を寄稿頂きました。本当に嬉しいですhappy02

そんな寄稿もいよいよ終盤。本日は、mishikonaさんの合格体験記をご紹介します。
mishikonaさんは6年の歳月を費やし、念願の合格を果たされた方です。

苦闘の末にたどり着いたさとり、長期の闘いにおけるモチベーションコントロール、一味違った気付きになるのではないでしょうか。
それでは、mishikonaさん、お願いしますsign01

 

=====寄稿ここから=====

mishikonaと申します。平成23年度の中小企業診断士試験に合格致しました。長い期間を要した合格体験記をご報告いたします。

1.学習目的
生まれ来る娘と共に私も親として成長したいと考えたため。
・ビジネスで通用する技(わざ)を習得し、世のため、人のために今まで以上にお役に立ちたいため。

2.結果、学習ツール等
1年目:1次試験不合格(1科目合格、大手通信教育会社で全科目の教材学習)
2年目:同上(1科目合格、同上)
3年目:1次試験合格(大手予備校で5科目受講)、2次試験不合格(結果BBCC、同予備校で直前対策を受講)
4年目:1次試験免除、2次試験不合格(結果AACC、診断士育成・指導の専門学校MMCで通年コースを受講)
5年目:1次試験不合格(2科目合格、同予備校で2科目受講)
6年目:1次試験合格(同予備校で1科目受講)、2次試験合格(MMCで直前対策を受講)

3.学習内容
(1)1~3年目:経営の基本知識を学ぶ。
(2)4~6年目:企業診断の実践的なスキルを学ぶ。

4.私が行った合格するための学習方法
(1)1次試験について
・各科目の出題範囲はかなり広いため、効率的な学習をおこなうこと。
・具体的には、出題頻度が高い分野を中心にインプット学習をおこない、演習問題などで高いアウトプットを出すことを重点に置いている大手予備校の教材を中心に学習すること。
・経済全般と財務・会計(仕訳、原価計算)については、得点が伸び悩んでいたため、この2科目だけは基本知識・問題※を中心に取り組みました。

※経済:らくらくマクロ/ミクロ経済学入門(週間住宅新聞社)
※財務・会計:サクットとうかる日商2級商業/工業簿記(ネットスクール社)

(2)2次試験について
・MMCでご指導いただいたMMC独自ツールを中心に武器の一つ一つを磨く。

①各事例毎に専門用語集を作る。
(例)事例Ⅰ
・「事業構造」:儲けの仕組み、売上構成比、等。

②各事例の出題論点毎にキーワードマトリックス(MMC用語)を作る。
(例)事例Ⅱ、機能別戦略>プロモーション>宣伝・広告>ホームページ
・問題のキーワード:現在は更新が途絶えがちである。
・改善のキーワード:○○※等の告知を徹底し、定期的な情報更新を行う。
※○○:各事例文に記載されている用語を記入する。

③頻出論点に対する「解答の金型」を作る。
(例)事例Ⅲ、戦略的方向性の決定
・解答の骨子:【外部環境の変化】+【市場機会(の発見)】+【経営資源(強み)】+【強化する点】+【展開のキーワード】
・解答の金型:(例)事例Ⅲ、戦略の方向性
「○○が進む中、○○等の顧客要請が増加しているため、○○による製品拡大/売上拡大/継続的な取引の機会と捉え、C社は、○○等の〔技術/開発/人材/製品のブランド力〕を活かして〔競争優位性の構築/自立した経営/成長・維持の向上〕を目指す。」

④各事例の解答手順(事例文へのメモ書きのルール化も含む)を作る。(独自ツール)

(例)
・0~5分:与件の斜め読み
・6~25分:設問読解(解答骨子のメモ書きも含む)
・26分~50分:与件(本文)の読解
・51分~75分:解答編集作業
・76分~80分:解答の誤字脱字、句読点、文字の見づらさ等のチェック

⑤試験当日の基本戦略と個別戦略を立てる。
(例)基本戦略(各事例共通)
・解答作業:丁寧な字で主語と述語を明確に。
・緊急対応:何を書いていいか分からない設問に対しては、(この程度しか分かりません等の解答は書かないこと)自信を持っていつもの切り口とキーワードで対応する、等。

(例)個別戦略(事例Ⅳ)
・得点目標:全体で5割の得点を目指す。
・得点構成:経営分析の設問で落ち着いた対応でがっつり点を稼ぐ。
・時間配分:経営分析の配分は最大で30分とする。
・計算結果は、メモ帳にきれいな字で残すこと。(検算のため)
・緊急対応:行き詰ったら周囲の競争相手を観察すること。(競争相手を見て平常心を保つこと)

⑥事例Ⅳ(財務・会計)では最低1日・1問※を取り組む。
※MMCの事例問題(過去の事例演習、模試を含む)を繰り返し演習。
※苦手分野の「意思決定会計」は、「日商簿記1級 とおるゼミ/テキスト工簿・原計(3)【直接原価計算、意思決定会計編】(ネットスクール社)」で対策。

(3)私が2次試験の試験本番で目指したものは
MMCでは、「2次試験での事例企業に関する業種・業態は毎年異なるものの、各事例で問われている論点は基本的に毎年同じである」と教えていただいておりましたが、学習を始めて6年目にしてようやくそれを信じることができ、2次試験の対策では「解答の標準化」を目指しました。

【理由】
①各事例に与えられた解答時間は80分しか与えられていない。
⇒出題者は、各事例の環境分析、戦略の方向性、機能別戦略上の課題等の対策を中心とした大局を捉えた答案(与件文から推測できる範囲内でのごく普通の内容)を期待しており、「個性的であったり、キラリと光る優れた答案を期待されていない」と考えました。

②(解答時間は80分と短いながらも)解答字数は合計で500字を超える。
⇒一つの設問に対して解答欄が200字もある場合があります。出題者は、一つの切り口で与件文から逸脱した提案や、ビジネス専門書に書かれている難しい提案などではなく、(例えば、解答欄が200字の場合、4つ相当の切り口で)多面的な提案(解答)を期待していると考えました。

③(私の場合)各事例に場当たり的な対応で脳をフル回転された場合、私の脳体力は試練の320分間を戦い続けることができなかった。
⇒私は4年目の2次試験では午後の事例Ⅲからは脳体力が急激に低下し、考えることに疲れたり、計算ミス等のポカミスが発生しました。

5.最後にお伝えしたいこと
①合格への最短コース。
それは、私の場合はMMCの学習方法を信じることでした。6年目に受験した2次試験での学習時間は、わずか2ヶ月程度でした。その中でも「解答の金型(試験前に解答の骨子ができている)」を中心に「解答の標準化」を磨きをかけたことが私が合格した最大の要因と考えております。

②ビジネス社会での成果。
合格までに6年もの時間が経過しましたが、学習期間中の辛く、悲しい話ばかりではなく、診断士学習を通じて実際のビジネスで通用する技(わざ)が身についていることを実感できました。
(例)成果
学習4年目:全社施策のタスクフォースメンバーに選抜。
学習5年目:社長への企画書提案制度で採用決定。

③診断士学習のさとり。
学習5年目には、暫くの間、診断士の学習を中断しました。何のために勉強しているのか、自分は本当に何がしたいのか、等の目的の再確認や、5年間の診断士学習で何が身に付いたのか不安になりビジネス会計2級、ビジネス法務2級、簿記2級等の取得により精神の安定を図りました。(診断士学習の長期戦でつらいなと思いましたら少しお休みいただくことをお勧めいたします。)
終わりになりますが、私のような多年受講生が一発合格道場さんで合格体験記を寄稿させていただきたいと思いました理由は、

◆一発合格道場さんの高品質で効率的な学習方法は、ストレート合格志望者だけではなく、私のような多年受験生にも大変役に立つ情報をご提供くださっていることをお伝えしたい。
◆「解答を予め予想して問題本文を探し読みを行う(上記では解答の金型」と記載いたしましたが)」、私は診断士の学習を始めて6年目にしてそれが試験当日に有効な対策(私にとっては目から鱗が落ちる思いでした)あることに気付いた一方で、一発合格道場の執筆者メンバーには1年目の学習でその対策を使いこなしているお方が多くいらっしゃること。
◆希望者が多い中、口述試験対策の機会を私にも与えてくださり、また、フィードバックが試験本番で一番役に立ったためです。

=====寄稿ここまで=====

mishikonaさん、ありがとうございましたnote

長年の苦闘の末にたどりついた合格の対策(特に2次試験)が、道場メンバーの使っていた手法と類似していたこと、そして、道場の記事にお墨付きを頂けたことは、私たちにとってもとても心強い限りです。また、そのフィードバックとして、こうして記事を寄稿頂いて、本当に嬉しいです。

この記事に気付きを得て、また新たな寄稿が生まれるようなサイクルができたら素敵ですねhappy02
道場がそんな役割の一助となれば幸いです。

by くれよん

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