完成答練期の過ごし方:完成答練は本番の結果とリンク!

こんにちは。ハカセです。

完成答練期をいかに過ごすかという5回シリーズ。

JCの「完成答練は『お作法』を試す場」という提案、
ふうじんの「後の苦労は先にやる」、
アックルの「完成を意識する」、
ZonEの「インプットからアウトプットへのギアチェンジ」。

どれも、傾聴に値するものでしたね。
さて、「完成答練期」の過ごし方、最終回です。

■ 1次・2次ストレート合格は「逃げ切り」以外ない ■

ちょっと皆さんに生々しい情報を。まずはグラフをご覧下さい。1次・2次ストレート合格した受験生と、1次通過したものの2次は惜敗した受験生の「養成答練」「完成答練」「模試」「一次試験」の得点グラフの推移です。ただし、データ数 n=10 前後ですので多くありません。

ここから何が分かるでしょう。一見して 1次・2次ストレート合格者は須らく「先行逃げ切り」である ことが分かります。ここでは、中心線(平均点)のみならず、点数の幅も点線で示してありますから、「須らく」であることがお分かりいただけるでしょう。

でも、「先行逃げ切り」か「追い込み」かは、それぞれの学習のタイプであり、「逃げ切りで合格する人もいれば、追い込みで合格する人もいるハズ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

それは、理論的には正しいのですが、本質的には必ずしも正しくありません。この点はエントリーで説明しますね (次エントリー「完成答練期の過ごし方:先行逃げ切りの理由(わけ)」)。

■ 完成答練の得点 = 本試験の得点 ■

本質論を話す前に、「答練」「模試」「本試験」の難易度の話をしておきましょう。TACの答練や模試の難易度は毎年変化します。しかし、

   養成答練 < 完成答練 < 模擬試験   

という順番であることは間違いありません。「養成答練」は基礎知識を単純に問う設問が多く基本的にテキストから出題されます。「完成答練」は TACの「予想問題」としての側面が加味されるため、テキスト外でも知っておいて欲しい知識も出題される上に、出題形式もトリッキーになります。「模擬試験」もTACの「予想問題」という位置づけは「完成答練」と変わりませんが、受験生のモチベーションを向上させるためにわざと難しく作問してある側面があります。よって、模試は成績優秀者の得点が伸びにくい(平均点より高い側の偏差が小さい)と考えられます。

では、本試験はどの難易度に位置しているか

ずばり! 「本試験の難易度 = 完成答練の難易度!」 です!

下記の表を見てください。上記のグラフから、我々道場執筆メンバー5人のデータを抜粋したものです。完成答練と一次本試験の得点差が5%内外であることがお分かり頂けるでしょう。また、上掲のグラフを見ても、「完成答練の得点」と「本試験の得点」はほぼ水平(同じ)である ことがわかりますよね。

 

つまり、完成答練の得点は、本試験の得点を占うことになるのです! そう思うと気合が入ってくるというものではないですか?!

と、ここで、「いや、1次合格・2次敗退者は、完成答練と本試験の得点が結構違うじゃないか。だから難易度も違うんじゃないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

その点は、完成答練の重要性をご理解頂いた上で、次エントリー「完成答練期の過ごし方:先行逃げ切りの理由(わけ) 」に続きます!

by ハカセ

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