【合格体験記】過去問に始まり・過去問に終わる~七福神さん~

こんにちは。ZonEです。

診断士試験対策において、過去問とどのように向き合うか…は1つの大切なテーマです。

本日ご紹介する合格体験記では、「過去問への取り組み方」について語っていただきました。

それでは、七福神さんよろしくお願いします。

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過去問に始まり・過去問に終わる!私の合格勉強法♪

HN:七福神  受験回数 短答:1回 論文:2回

<中小企業診断士を志した理由>

私が中小企業診断士の資格を取ろうと思ったのは、会社の上司の薦めがあったからでした。私は社会人になっても勉強は続けたいと思い、幅広く素養を身に付けられる中小企業診断士の資格に魅力を感じ、受験を決意しました。

<専門学校選び>

私は短期間で効率的に合格したいと思い、「それなら独学よりも資格の専門学校に通おう!」と考え、専門学校選びを始めました。

結果的に、1次試験では資格の大原(通信講座)にお世話になりました。また、2次試験ではTAC(教室講座)にお世話になり、この度、合格までこぎ着ける事ができました。

専門学校の良し悪しについて議論が飛び交っていますが、個人的にはどこでも大差ないと思っています。今は情報や受験ノウハウが充実し、やる気次第で自分の実力を合格レベルまで引き上げてくれる能力が、どの学校にもあると思うからです。

<1次試験に挑戦!>

1次試験対策は、専門学校から送られてくるDVDを観て授業を受け、内容を復習するという作業を繰り返しました。復習は、徹底的な過去問の繰り返しです。(具体的内容は後述)

1次試験は8月に行われます。緊張しましたが、いつも通りやれば大丈夫だと自分に言い聞かせ、問題に取り組みました。私が受験した年は、経済学が非常に難しかったのですが、経営法務や経営情報システムに助けられ、平均で60点以上を確保することができました。(自己採点した時は手が震えてました)

<2次試験に挑戦!>

私は2次試験を2回目で合格することができました。

最初の挑戦はBCBCで総合Bの不合格でした。

不合格の1番の原因は、合格へのモチベーションが1次試験後に全く上がらなかったからです。ろくに勉強せず臨んだ本番は悲惨なもので、受けた瞬間に不合格を確信しました。

2回目の2次試験は「絶対合格!」という強い気持ちを胸に、TAC2次本科生(横浜校)として勉強し、何とか合格することができました。

しかし受験後の手応えはイマイチで、「まぁ、昨年よりかマシな答案が書けたかな」くらいの感触でした。特に今年は事例4が簡単だったようですが、私はあまり自信を持って解答できず、未だに何故私が受かったのかよく分かりません。。

<診断士試験対策の勉強方法について>

私はこの合格体験記を通じて皆さんにお伝えしたい事に、私が受験生の時に行った勉強方法があります。私が行った勉強方法をご紹介することで、受験生の勉強の一助になれば幸いです。

私が行った勉強方法は、1次試験も2次試験も基本的に同じです。

それは、「徹底的な過去問の潰し込み」です。

そして自分に言い聞かせていた合言葉は、「過去問に始まり・過去問に終わる」です。

しかし、1次試験は択一式試験である一方で、2次試験は論文式試験です。そこで、それぞれ個別に私が行った具体的な勉強方法を紹介したいと思います。

[1次試験対策の勉強方法]

上記で私が述べた「潰しこみ」とは、単に問題を解くことではありません。

私にとって「潰し込み」とは、過去問の全問題の肢について、「なぜこの肢が正解(不正解)なのか」を口頭で説明出来るようにする事です。

そして、説明できなければその肢にチェックを入れ、不足の知識や考え方をテキストで調べ、理解に努めました。次に過去問を解く時は、チェックを入れた肢のみを対象に同様の作業を行い、最終的に全ての肢について説明が出来るようにしました。言い換えれば、説明できなかったチェック箇所が無くなるまで、過去問を解き続けるという事です。

上記作業を終えた時、初めて私の中で「徹底的な過去問の潰し込み」が完了したことになります。その後は、専門学校の模試や演習問題を対象に同様の作業を行い、知識に穴が無いよう努めました。

私自身、1次試験を受けて強く感じたのですが、本試験問題を解く時に思い返した知識や考え方は、過去問を解いたことで得たものが不思議と多かったです。

専門学校の出題する問題も重要ですが、受験生の皆さんには、ぜひ「過去問に始まり、過去問に終わる」を合言葉にした勉強をして欲しいと思います。

[2次試験対策の勉強方法]

2次試験対策の基本方針も、「徹底的な過去問の潰し込み」です。

しかし、私の中で2次試験対策における「潰し込み」とは、3つの意味を持ちます。

それは過去問を使って、

  1. 80分以内で解けるようにする事(=時間を計って解く事)
  2. 効率の良い解答手順を模索し、自分流のルールを確立させる事
  3. 自分が書いた答案とTACの参考答案を比較し、相違点や疑問点を明確にする事、です。

これら1~3を完了して初めて、過去問を潰し込んだと言えるようにしました。

また、私はTAC 2次本科生として1年間の勉強期間がありました。日々の勉強のモチベーションを維持する為に、TACの演習をペースメーカーとして活用しました。

つまり、毎週月~土曜日は演習で高得点を取るために準備をし(ココで過去問を使って勉強)、日曜日は演習を受ける、という生活を送っていました。

この点、上記1~3の内容を更に具体化してご紹介したいと思います。

1の目的は、本番を想定して80分以内で答案を書き上げる対応力を養うことです。ここでポイントなのは、文章で答案を書き上げる事まで行うという点です。

答案を書いている間にも新たな閃きや迷いが生じ、これ等への対応力を養うという意味でも、答案を書き上げる訓練は非常に重要だと思います。また、設問要求に対して答えを導き出すという技術と、読み手に考えを分かり易く伝える技術は全くの別物です。後者の技術は答案を書く訓練を積むことでしか、十分に養えないのではないか?と私は考え、答案を書き上げる事を続けました。

2について、具体例を挙げると、マーカー派にするか・白黒派にするか、設問全体を検討してから答案を書くか・個々の設問毎に答案を書くか等、答案を完成させるまでの自分流のルール作りを行うという事です。

私自身も様々なルールを試しましたが、ルールが自分に合っているか否かを検証する為には、本試験と同じ条件で実際に問題を解いてみる事が一番確実だと感じました。

3については、参考答案を基にして、自分の答案を採点しました。

採点をする事で自分の答案を客観的に眺めることができ、分かり辛い表現がないか、因果関係の飛躍はないか等のチェックをする事ができました。

また、自分が参考答案と違う答案を書いた場合、参考答案の解説を読み、どのような思考プロセスで答えが導き出されたのかを理解しようとしました。解説を読んでも納得いかない場合は、高久先生や補助講師の方に質問をし、自分の答案の妥当性や参考答案の解答プロセスについて疑問が残らないよう努めました。

このような勉強方法は、決して私がオリジナルで開発した画期的なものではありません。

むしろ、どこの専門学校や参考書でも強調されている非常にオーソドックスな勉強方法だと思います。

しかし、私は受験生の時に密かに感じていたのですが、周囲の受験生は安易に「過去問をやり込んだ」・「過去問はもういい」と決め付けすぎだと思いました。特に2次試験の過去問について、私は解く度に新たな発見があり、非常に奥深いものだと思っています。

受験生の皆さんにぜひアドバイスさせて頂きたい事は、自分の過去問への取り組み方を見直して欲しいという事です。出題者の意図は理解できたか、経営課題は明確になったか、分からないまま放置している知識・用語はないか等、今一度、振り返ってみて欲しいです。

<最後に>

以上のような経緯で、私は中小企業診断士試験に最終合格をすることができました。

私の受験生活を振り返ってみると、非常に多くの人に支えられて勉強を続けることができました。そのような人達に心から感謝しつつ、これからも努力を怠らずに自分自身を磨いていきたいと思っております。

最後に、熱い指導をして頂いた高久先生や補助講師の方々、手厚いサポートで快適な受験環境を整えてくれた事務局スタッフの皆様、受験仲間、家族、友人のみんなに感謝の意を述べて筆を置きたいと思います。

本当にありがとうございました!

以上

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七福神さん、ありがとうございました。

たしかに言葉にしてしまうと同じ「過去問を1回転」でも、取り組み方の深さによって効果は大きく異なりますよね。

私も「◯時間勉強した」とか「過去問を◯回転させた」とか言うのは、(もちろん目安にはなりますが)あまり意味が無いと思っています。

同じ1時間の勉強でも集中しているかどうかで学習効率は大きく異なりますし、同じ1回転でもどこまで深く理解するかによって学習効果は大きく異なります。

皆さんもこれを機に、自分の過去問への取り組み方を今一度見つめ直していただければ幸いです。

それでは、今日はここまで☆

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