中小企業経営・政策の特殊性

こんにちは。ハカセ です。

皆さんはいま、「中小企業経営・政策」に取り掛かっている頃でしょうか。ハカセから、二回にわたってこの科目の取り組みのコツについてお話させて頂きます。

目次はこちら:
◆ 中小企業経営・政策 の特殊性 ◆
◆ 中小企業経営(白書) の取り組み方 ◆
◆ 中小企業政策 の取り組み方 ◆ (次回)

◆ 中小企業経営・政策 の特殊性 ◆

正直、苦手意識を持っている方、多くないですか? (・_・;)
ボクが「中小企業経営・政策」に取り組んだ時の心の叫びを列挙します。

◇ 白書の数字なんて、なんで覚えなきゃいけないの?!
◇ なんでこんなに政策が複雑なんだ! 似たような政策ばかり!
◇ なんでこんなに支援する窓口があるんだ! 一つのところでやって!

正直、僕自身がこの科目に取り組んでいた際は、「怒り」に近いものさえ感じました。「ナゼ オレハ コンナコトヲ ヤラナケレバ イケナイノカ (-_-)」と。

この科目の特殊性は、「これまでの知識が全く役に立たない」ことです。企業経営理論や運営管理などの科目では、高尚な理論や知識までは知らなくても、これまでの経験や一般常識からなんとなく正答を見つけることが出来ることがあったものです。社会人経験が豊かであればあるほど、有利といっていい。でも、「中小」は全くそうした「経験則」が通じない科目なのです。

自己啓発の一環として診断士資格取得を目指す、「独立は視野になく、企業内診断士を目指す受験生」にとって、この科目は天敵です。モチベーションが上がらないこと、この上ない。だって、白書より日経ビジネスの方が世の中の全体の経済の動きはよく分かるし、中小企業を助けようという高い志を契機に診断士を目指したわけでもないから、きめ細かい(けど複雑な)政策に明るいわけじゃない。

でも、よく考えると、「中小企業診断士」であれば、「当然」知っていなければいけない知識なんですよね。確かに、「そのピタリ数字を覚える必要あるの?」と、白書の細かい数字まで問うことの意義に関する議論はあります。が、そういう一部の例外を除けば、この科目は「中小企業診断士のアイデンティティ」なのです

だって、
中小企業診断士以外、誰が中小企業白書を精読するのでしょう?
中小企業診断士以外、誰が中小企業向けの政策を熟知するのでしょう?

こう考えれば、むっちゃ逆説的になりますが、複雑な法律、重複する政策、分散する受付窓口は、「中小企業診断士が存在するために経済産業省から与えられた専任領域(ドメイン)」なのかもしれません。つまり、法律・政策・窓口 が複雑・重複・分散するからこそ、中小企業診断士が存在し得る、というわけです。これが単純明快に整理され、窓口が一本化されたら、フツーの経営コンサルタントで十分であり、「中小企業診断士」という資格は存在意義を失ってしまうかもしれないのです。というわけで、「中小企業診断士」を目指す以上、この科目は避けては通れないのです。

昨年の「中小企業経営・政策」は、難易度が大幅に上昇しました。それは「自己啓発目的で診断士を目指す受験生諸君、診断士資格はそんなに甘くないのだよ。本当に中小企業の役に立ちたいと思っている受験生が浮かばれるような試験にしてみたぜぃ!」と言っているかのようですね。

というわけで、仮に自己啓発を目的に診断士を目指すことにした方も、「中小企業診断士」の存在意義を鑑み、曲げてこの科目に取り組まなければいけません。なに、対策はありますgood

引き続き、

◆ 中小企業経営(白書)の攻略法! ◆
記事はこちら

◆ 図表を攻略せよ! ◆
(記事はこちら)

で、具体的な方策 を伝授します!

by ハカセ

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