こんばんは、ふうじんです。
当記事は日曜深夜の更新。でも月曜朝につい会社の席で覗いてしまった人も多いと予想。朝っぱらに恐縮ですが、かなりドキッとする話から始まる。
診断士試験は実はカンタンな試験(命題A)。
でも毎年確実に難化する試験(命題B)。
え、何それ?「命題A」について、こちらの記事のうち2011/11/20以降分は全てこのテーマに基づくからここでは説明割愛。ではなぜ「命題B」が成立?その理屈は非常にカンタン、
仮定α:診断士1次は知識「検定」、2次は競争「選抜」。
仮定β:診断士受験生の試験対策スキルは年々向上(←説明省略)。
とすると、βの仮定に対しαの要件を満たしたい場合、
仮説γ:診断士試験の出題難易度を毎年高める
しか選択肢がない。だから診断士試験の出題難易度は毎年確実に上昇する。そしてここ2年で「診断士試験が難化」と言われるのは、実は、
出題難易度の上昇っぷりが、受験者側の事前予想を上回った
ということに過ぎない。何言ってるのか今は訳ワカラナイと思うけど、後でココ大事。それと「2次=競争選抜」とは、他人より良い点を取ることを必ずしも意味しないからややこしい。ココ要注意。
■簡単なことを難しく見せる方法と対策■
話は冒頭に戻る。診断士試験とは、(合格してしまった人にとって)実に簡単でシンプル。なぜなら、合格後に診断士試験制度の存在意義を振り返ると、
1次:経営者への助言に必要な知識を、広く浅く体得
2次:経営者の相談内容を聞き、知識を使って的確に助言
するための「教育手段」。そして実際の経営助言では聞き手の理解を超える用語はNGだから、難しい専門知識、例えば「企業会計原則」が必要になるケースは極めて稀。つまり、
1. これらの稀出論点は「試験を難しく見せるため」の出題。
2. 試験委員が本当に得点させたいのは 基本論点。
3. 従い基本論点+その応用で、合格基準(420点)は原則クリア可能。
ここまでぶった切るのはさすがに少々極端として、上記を言い換えると、
稀出⇔基本論点を見極める力を問うている
のが診断士1次。ほら、こう順を追って考えると、診断士試験って実は全てカンタンでシンプルな気がしてきたでしょ?
ちなみに、試験の難易度を手軽に上げるために高度な知識問題を増やすのは、多くの資格試験に共通する常套手段。そしてその知識問題を深追いすることは、まさに試験委員の術中。
一方、診断士試験は年20,000人以上が受験を申し込み、最終合格者はわずか800人弱。つまり「本質は簡単な試験」であっても、「簡単には合格させない」工夫があちこちに仕掛けてある。
でも心配不要。「難しいことをカンタンに見せる」のが中小企業診断士。そして確かに土日の教室講義を百人~数百人単位で満室にする人気講師の講義は極めてカンタンでわかりやすいことが特長。
しかしまた、人気講義を受講して「なんだ簡単じゃね?」とわかったつもりになると途端に実力が伸び悩むのが診断士学習。あぁ、痛し痒しでややこしい。
■合格しないための五者択一■
いよいよ本題に入り、議論が進む。ではまず、
合格体験記に、合格する方法を探しにいくのは間違い
と仮定(以下全て仮定の話だけど、煩雑なので「仮定します」を省略)。
なぜなら、
診断士試験の合格法なんて人それぞれ
だったから。
「診断士試験は実はカンタン」説に拠ると、合否分け目の大部分は
(B)一見難解な試験を、(A)自分なりに単純明快にするかどうか=開眼
しかし、「合格体験記」はある程度周囲と差別化しないと面白くないから、2次対策に注力した人ほど「(B)難しく見える部分に自分はかく対応した」の個別対応が記述の中心になりがち。でもこの「個別対応」部分なんて、診断士合否の「(A)本質」に無関係でしょ(図参照)?「カンタン理論」の根拠とは、わざわざ難しくしてある試験に、わざわざ難しく付き合う必要なし、ってこと。
それとこの対応(B)は人それぞれ。よって「自分で考える」のがベスト。従い「ボクの診断士2次対策ノウハウ」と称する文章は、ぎりぎり箪笥の肥し程度の価値を持つ程度、と言ったら厳しすぎ?
かつ、診断士試験は「他人のやり方を模倣して」合格しに行く試験ではない(、と仮定)。なぜなら 同じことやってるように見えて、実は何かが違ってる のが資格学習だから。とすると診断士試験をささっと通過したいなら、合格自慢話にいちいち付き合うより、
どうやったら不合格になるか
⇒診断士試験対策はなぜ難しく感じるのか
を知る方が近道になり得る。では以下にその厳選5パターンを紹介。
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□不合格になる方法1:過去問解いてから養成答練□
・基本講義→過去問で力試し→養成答練、という順序で学習する人は多い(ざっと見て約80%)が、これは遠回り。
<理由>
・簿記2級のような「検定試験」とやや異なり、診断士1次は「合格者を絞り込む」役割を持つ。そのため過去問には高得点阻止用の奇問難問が含まれ、「難しい」イメージを持ちやすい。
・T○C等の本科生コースでは、テキスト+過去問がセットで配られる。そもそもこれが勘違いの始まり(←例えば1年前の過去問集を受講開始前に一気に配り、後で最新1年分を追加で配れば、この悲劇は防げますけどね)。
<具体的対応例>
・過去問正答率A~Eランク問題のうち、A~Cランク問題は必ず理解し、D・Eランクは後回しにする。
・過去問は、基本講義終了後でなく、講義事前or講義と並行して解き終える。養成答練前は過去問でなくあの問題集を使う。理由は二つ。①基本講義時に重要な基本論点を漏れなくカバーできる ②論点順に並んでいて理解を体系化しやすい。
□不合格になる方法2:暗記する□
・診断士1次は暗記で通過できる試験。でも「それなら暗記しよう」と考える人は診断士に不向き。
<理由>
・実務的に言うと、企業経営や診断の現場には、暗記で対応できない未知の事項が山ほどあるから。
<具体的対応例>
・試験対策的に言うと、暗記を減らす工夫をし、理屈で理解し長期記憶で体系化。その後試験直前期に暗記事項を短期記憶に詰め込むのが知識試験の勝ちパターン。
・例えば、「財務会計」テキストにある公式は、ほぼ全て暗記不要。
・なお暗記に自信があるなら、最初から暗記向きの資格を受ける(例:税理士・社労士)。
□不合格になる方法3:平均的・人並み学習□
・平均的・人並みの学習(=養成答練60点)ペースだと、短期合格はまず不可能。1次に2年、2次に2年使って計3~4年はかかる。それもあくまで合格すれば、の話。
<理由>
・受験校講師が「今ならまだ間に合います」と励ますのは、「平均的な受験生を(複数年かけて)合格させる」意味で、企業利潤最大化の観点から極めて妥当。しかし出題側は「平均的な学習をした受験生があえて間違える」ように作問するから、平均的・人並みな学習ペースは極めて不利。
<具体的対応例>
・平均的・人並みの学習をこなした上で、+αの工夫を重ねる。勘違いを誘発しやすいヨコ文字を使うことに個人的に疑念はあるけど内容的には例えばこれ。
□不合格になる方法4:集団思考(グループ・シンク)□
・受け入れる情報量が増えると、(脳の処理が追いつかなくなり)人は思考停止になりがち(ex. 情報のシャワー)。グループ学習は、正しく使うと学習加速効果を持つ一方、同じ情報がループして集団ごと誤った方向に進むリスクがある。
<理由>
・例えば同じ校舎・講師・講座の中で学習グループを作り、常に仲間内で議論する。これは情報入手や学習を「したつもり」になるけど、情報を取り入れる幅を自らわざわざ狭める選択。特に環境が絶えず変化するのに、誰か特定人物(リーダー格)の意見に左右される集団は高リスク。
<具体的対応例>
・グループ学習は、受身でなく自ら主体的に使う。大人数の会に「参加」するより、実力が近い者同士で気軽に離合集散。
・Facebook・twitter・mailing list・ブログなどの情報ツールは、受け手でなく発信側だけが一方的に得するツール。受験生同士の発信情報は原則同じネタに尾鰭背鰭がついてループしているから、自ら発信側に回って小賢しく利益を享受。またはさっくり無視or半値八掛け。
□不合格になる方法5:積み残し□
・補助レジュメABランクおよび養成答練レベルで理解不十分な点を残す。または過去問・スピ問に未解答の問題がある。「後でやればいいや」と積み残す。
<理由>
・「後でやればいいや」は赤に近い黄信号。そもそも5月以降の直前講義期は、基本講義とは違う課題が山積みになって待ち構えているけど、「後」っていつのこと?
<具体的対応例>
・「積み残し」と「意図的な先送り」は、他人から見ると一見同じような行為だが、内容は全く異なる。一つの目安として、一通り理解を試みた上で不明な箇所に付箋をつけ、後日確実にやり直す意思があるなら「先送り」OK。
■今日のまとめ■
あぁ、爽やかに一週間のスタートを切るには濃度が濃すぎた・・。でも「不合格になる方法」があるのなら、「合格に近づく方法」は自分で考えるか、とプラス思考な方限定で役に立つ可能性。
かつ上記に隠し文字で書かれた「具体的対応例」は1月いっぱいぐらいは我慢して読まない方が吉。だって形だけ同じことやっているように見えても、目的意識次第でその効果が全く違うから。自分の軸を持って自力で考える方が有利。
ではうだうだ書かれた個別指摘は気になるトコだけ今晩改めて読んでやることにして、今はさらっとまとめ。
・診断士は簡単な試験。でも難しく見せる工夫が毎年凝らされる。
・難しいことをわかりやすく説明するのが受験校講師の力量。
・合格する方法を探すより、不合格理由を知り自ら考える方が有利。
byふうじん







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