理解で攻略!運営管理

運営管理もそろそろ答練に向けて、ちゃくちゃくと知識の積み上げを行えている頃ではないでしょうか?こんにちはJCです。

そもそも、日本のサラリーマンの大半は第3次産業に勤めているわけなので、工場ってよくわからんなぁ…というお悩みは、診断士受験生の多くの方が感じていらっしゃるのじゃないでしょうか?
でも、逆に工場勤務をしたことがないのは、ほとんどの受験生に共通していることですから、別にみなさんに不利なわけでもありません。心配しないでくださいね
例えば以前、こんな「工場を持たない会社に勤める人のために」という記事を書いたこともありました。

◆デスクワークとの違い◆
工場に勤めたことはないんだけど、小学校の頃の社会科見学とかで誰しも1度くらいは工場に足を運んだことがあるんじゃないでしょうか?あるいは最近はテレビ番組でも工場見学は結構いっぱい放送されてますよね。

僕もそうですが、第3次産業で働いていると、時間というものをそれほど気にしない方が多いんじゃないでしょうか。終業時間が5時半だとしても、5時半ぴったりに会社を出る人はまれで、残業するのは当たり前みたいな感覚だったりするし、逆に終業後の時間の方が余計な電話がかかってこなくて集中できちゃうよね。なんて方もいるんじゃない?
あるいは、昨日飲みすぎちゃったので10分遅刻しちゃったという人が課の中にいても、あなたの仕事に対しては、それほどの影響は出なかったりしませんか?

◆工場のイメージって?
でも、工場をイメージしてみましょう

一つの製品を最初から最後まで一人で担当するような完璧なセル生産のような場合なら、あてはまりませんが、一般に我々がイメージする工場はひとつのラインに原材料を投入して、工程①で原料を混ぜ、色をつけ、工程②で形を作り、工程③で部品をくbottleっつけ、工程④で組み立てて、工程⑤で検査をし、最終工程で箱詰めをするというような流れがイメージできますよね。

この場合に工程②を担当する人が飲みすぎ遅刻しちゃったら、ライン全体が動かなくなります。工程④の人だけが、夜中の方が集中できるからって一人で残業しようとしても、それでは製品は作れません。

◆工場って時間が命◆
というわけで、9時始業だとすると、9時ぴったりには全担当者がラインに並んでいないと、ラインを動かせないという状況が生まれます。終業も全員が一斉に仕事を終えることになります。

僕が昔ある工場を見学に行ったときのことです。ライン生産ではなく、大きな機械を作るために、作りかけの製品の周りを工員の方が取り囲んで、作業を進めているような工程でしたが、終業のベルが鳴った瞬間に、全員が仕事を終えて製品から離れたことに、すごく違和感を覚えました。僕らの会社だと終業のベルがなっても、パソコンを打ち続けている人がほとんどだから。

でも、工場ってきっとそうでなきゃいけないんでしょうね。ラインが止まったところで作業を終えないと、次の作業の順序が狂う等の問題が発生したりするのでしょう。

◆作業工程の短縮が命題◆
運営管理ではQCDとかレイアウトだとか活性示数だとかいろんなことを学びますよね。これらのほとんどは、作業時間をいかに効率化する、あるいは手待ちを減らすか等の時間を短縮することが目的であることが多いです。作業工程をいかに短縮するかが経営者の命題になります。工程を短縮できれば、それだけ多くの製品を作ることができる。多く作れたものが売れれば、それだけで単純に売上の増加を期待できるからです。
なんとなく5Sを整理、整頓、清掃、清潔、躾と暗記するのもいいけれど、整理することでどれだけの時間が短縮できるか、整頓することで使いたい工具を迷うことなく手にすることができ、それが時間の短縮につながったりする。時間を短縮することはそのまま工程を標準化することにもつながりますので、標準に従って作業することで安全も確保できるはずです。

◆2次試験にもつながる考え方◆
運営管理は企業経営理論と同様に2次試験特に、事例Ⅲにも大きく絡んできます

事例Ⅲのいつものテーマは工場のどこかの工程にボトルネックがあり、そのボトルネックをどう発見しどうやって解決してゆくかが試される傾向が高い。ついでにその解決には情報の流れの混乱をなくし、必要な情報が必要な人々にタイムリーに伝達できることを求められたりします。
他の科目の学習でも暗記じゃなくて理解を!ということを道場では何度も申し上げているかと思いますが、運営管理を勉強するときにも、しっかりと理解しながら、このレイアウトがどのような効率化を実現できるのか、どのような段取り替えをすれば、無駄な時間が削減できるのか、そんなことを常に考えながら学習していってください。必ず来年の夏以降に”あーよかった”と感じると
思いますよ。

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運営管理も覚えることがいっぱい。だからこそ、暗記に頼るんじゃなくて、自分の中での事例をたくさん作ってゆくことです。
こちらの記事「おもしろすぎる運営管理」 では、工場見学ができる会社の検索サイトもご紹介しています。まだ時間に余裕のある時期ですので、なんとなく「工場がピンと来ない」という悩みで学習が進まないようであれば、さくっと行って実物を見てくるのもアリだと思いますよ。

運営管理はやればやるほど成績が伸びる科目です。かなり多くの方が貯金科目に仕立てています。

ぜひ頑張って攻略しちゃってくださいね。

by JC

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