来る12/10(土)・11(日)は財務会計養成答練。目指したい得点目安は

60点(平均点程度、上位50%)  ←会計初学者
70点(平均点+10点、上位20%)←簿記2・3級などの学習経験者

脅し、と受け取っていただきたいのですが、養成答練点数の高低は、「財務会計」のみならず計1年間の診断士学習の成否を大きく左右します。
 

■前提A:養成答練の重要性■

こんにちは、ふうじんです。今日もまたまた脅しからのスタート。
でも「養成答練」、とりわけ「財務会計の養成答練」はそんなに重要?では理由を3点挙げます。

□理由① 養成答練点数=学習量×学習の質□

従い、

点数が計画通り
⇒現在の学習量、学習方法ともに正しい
⇒引き続きこの学習ペース継続でOK。

一方、

点数が予定以下
⇒学習量不足 or 学習方法が正しくない、
    のいずれかあるいはその両方。

前回述べた通り、診断士学習の進捗が遅れた時、「ピンチをチャンスに変えるプラス思考力」は不可欠。でも毎年多数の方が

点数が悪いのは学習量が足りなかったから。
よってこの先の学習量を増やせば良いだろう。

と自分に都合良く解釈し、不合格一直線。この解釈が間違いである理由はもうお気づきですね?

学習時間不足により答練低得点
⇒自分の学習方法が正しいか否かが検証できない。
⇒「正しいかどうか不明な学習方法のまま」学習時間を増やす。
⇒学習時間は増やしたけれど、結果が出るか否かは不明。

ごく当然の話ですが、正しくない方法で学習継続しても結果はついてこない。つまり

①学習時間増を考える前に、自分の学習の質・方向性の検証が必要。
②答練で「学習の質」を検証するには、「一定量以上の学習」が不可欠。

こんなニワトリとタマゴのような不毛な議論を避けたければ、いま採用する選択肢は、

財務会計養成答練までに、自分のベストと思える死力を尽くす

これ一択(昨年も全く同じこと言ってます)。養成答練の機会を逃すと、自分の財務会計学習法の妥当性測定機会は、来年5月中旬の「財務完成答練」までない。
 

□理由② 財務会計に必勝法なし□

はっきり断言しますが、「財務会計」対策に特定の必勝法・学習法・手順・時間目安は存在しません。理由は、

スタート:知識のスタートラインが人により異なる。
途中経過:どこでどうつまずくかの原因が人により異なる。
ゴール:「財務会計」「事例Ⅳ」での目標得点が人により異なる。

 

スタート・途中経過・ゴールが人それぞれバラバラだから、「財務会計」対策は人それぞれオーダーメード。これが診断士1次7科目のうち、「財務会計」の学習法⇔教え方を最も難しくしている。また自力で考えなきゃいけないから、ブログに探しに来ても無駄。
 

□理由③ 答練点数重視のメリット□

理由①②まで読み、理由③で「ははーん」と察しがついた方は鋭い。特に「財務会計」対策においては、前述の理由から学習方法云々を論じるより、

高得点を取る学習方法こそ、その人にとり最適

と割り切って考えた方が結果を出しやすい。

・答練までに一通りの学習メドをつける。
・答練で問われそうな「重要度順に」予想・復習する。
・限られた時間内で問題を処理する能力を磨く。
・周囲や平均点との比較により、自分の強み弱みを知る。
・答練結果を踏まえ、学習方法や学習計画修正が可能。
・答練高得点により復習時間減。次科目への学習移行がスムーズ。

指定された期日までに全ての答練に参加すること、また可能な限り高得点を重ねることは、いいことづくめです。
 

■前提B:1次学習スタイルは、科目ごとに微調整■

ここで「財務会計」から「1次7科目全体の最適学習法」の話にいったん話を広げます。「道場基本理論」では、予習中心の能動学習 を推奨していますが、それは2年前の環境下の話。「Webフォロー/予習」が普及した現在では、以下の逆張り戦術だって選択可能。

不得意科目に限り、講義1周目はあえて受身で臨む

もちろん7科目すべてにおいて「予習重視」「能動的」を経て「理解・理屈で納得」がベスト。

でも、初めて臨む知識科目(→運営(生産管理)・経済・法務・中小))は一般的にどうしても不得意になりやすい。

、不得意感のある科目まで「完璧さ」や「養成答練80点」を追い求めたら、診断士学習は苦しくなる一方。

とすると、上述の「講義1回目(or Web予習)は受け身で参加し、講師の言うことだけひたすらメモ」戦術により、学習の苦しさを緩和する効果が期待できる。ただしスト合格を狙う場合に限っては、

養成答練までに復習・問題集を確実に仕上げ、
養成答練は計画通りの点数を取り続ける。

ことが大前提。
 

■「財務はコツコツ」の勘違い■

さて今日は、財務会計養成答練を間近に控えたこの時期に、

前提A:養成答練で高得点を重ねることは短期合格に有利
前提B:各科目の得意・不得意に応じ学習方法を微調整する

と説いています。この前提から導く結論とは(大方の予想に違わず)

「財務はコツコツ」は間違い

でも実をいうと、「財務はコツコツ」は決して間違いではない。

<正しい「コツコツ」>
・会計とは「帳簿を作るルール」。理論・理屈よりも「作り方の体得」が先決。
・「体得」とは、頭に頼らず手と体を繰り返し動かして身に付けること。
・診断士の「財務会計」は基本論点中心。問題集1冊でほぼカバー可能。
基本的な良問を繰り返し解くと、実戦に必要な理解理屈が後から備わる。
・初学段階の「体得」には、長時間学習より小時間学習の毎日反復が有利。
・よって基本講義期に、「財務会計」に限り定期/規則的な復習が不可欠。

逆に「理解できた」からといって4月まで「財務会計」を放置すると、来年5月の完成講義・答練時に「手が動かずに、問題が全く解けない」事態を迎えます。これを「お父さんの運動会」状態と呼びます。

ではなぜ「財務はコツコツ」は間違い・・、というと言い過ぎなので「勘違い」と断言できるのか?
 

□根拠A:「財務会計」学習は、収穫逓増□

最初の根拠は、「財務会計」が時間をかければかけるほど得点力が伸びる「収益逓増」科目であること。この場合、JCが説くように「財務はどっぷり・サクサク」こなすことで、「財務会計」が貯金科目になる。

一般的に資格学習は、ある一定点を超えると時間をかけても得点が伸びにくくなる「収穫逓減期」を迎えます(細かい説明は省略)。

 

しかし診断士出題レベルの「財務会計」に限っては、時間をかければかけるほど「得点力」が伸びる「収穫逓増」状態が続く。

その理由は、「診断士は広く浅くの学習だから、深くやり込む余地が多い」のも一因ですが、

学習を重ねるにつれ解答所要時間が短くなり、
同じ制限時間60分で解ける問題が多くなるflair

ことが主因。全員にお勧めはしませんが、「財務会計」はやり方次第で1次本試験80~90点を取れる「荒稼ぎ科目」。それなら

「財務はコツコツ」と言われたからって、
ホントにコツコツやるなんて馬鹿らしいでしょ?

ということ。筆者が折にふれ簿記2級学習(3級でも可)の優位性を強調してきたのは、ここが理由。簿記2級知識そのものは、診断士「財務会計」得点UPにあまり影響しませんが、「コツコツ」レベルをイチ抜けし、「荒稼ぎゾーン」にいち早く到達できるメリットはガチ。
  

□根拠B:コツコツ学習の非効率さと悪影響□

次の根拠は、手短に行きます。
診断士1次合格・2次受験者(1年目)の「財務会計」「事例Ⅳ」学習時間は、平均で300時間強、やや多い方で400時間程度。これを他の会計系資格の学習期間・時間と比べると以下の通り。

診断士「財務会計」⇔公認会計士・簿記検定は出題範囲が異なるから単純比較はできませんが、会計学習専念者から見れば、「年400時間学習」とは簿記3級+2級に毛が生えた程度、会計士受験生なら3か月強でこなす程度の学習量に過ぎない。言い換えれば、

診断士「財務会計」とは、そう難しい知識を要求している訳ではない

ということに気づくかどうかがポイント。少々脱線すると、

「財務会計が難しい」と感じるのは、診断士受験生視点での理屈。
会計専業の立場で見れば、「財務会計」出題は基本的論点の繰り返し。

従い、「財務会計」に苦手意識がある場合、

得点調整用の奇問難問を含む過去問はさらっと1回解く程度にとどめ、
基本的な問題集を先に2~3周解き直すことが実力向上への近道

になるケースが多い。そしてここに気づかないと、いつまでも「コツコツ学習」を続けた挙句、他科目の学習量確保に悪影響する結果を招く。

前述の通り「財務会計」講義終了後の定期的・反復的な復習継続は不可欠ですが、特に「運営(生産管理)」の受講・復習時間はしっかり確保しましょう。冒頭に挙げた

60点(平均点程度、上位50%)  ←会計初学者
70点(平均点+10点、上位20%)←簿記2・3級などの学習経験者

とは、橋げた理論に基づき、心残りなく「運営管理」学習に移行するための、最低限の到達目標

 
■まとめ:12月からの学習計画■

今日はいきなり厳しい現実の話の連続。でもここは「厳しい現実を乗り越えることが、将来周囲に適切なアドバイスをする自らの力を養っている」とプラス思考で考えたい。ちなみに、

診断士スト本科生講義はまだ始まったばかりですが
スト合格の可能性は、財務養成答練時点でほぼ決着済
(理由は上述)。

ポイントは、診断士試験を1年で合格する必要はないこと。診断士1年スト合格とは、原則「たまたま」。2年で合格すれば上出来。職業として診断士を選択するなら3年以上かける選択肢だって妥当。では自分はどの程度の時間をかけ、どこに到達することを目指すか?多くの方が選ぶ現実的な答えが、

2012年1次試験7科目を一発合格

であるはず。ZonEが指摘する通り、この12月は自分の学習計画を修正する大チャンス。そして講師に助言をもらっておけばなお良し。かつその時までに以下2点を意識しておくとさらに有利。

診断士受験は、計画遅れを挽回する力を養う「セルフプロジェクト」
「財務会計」養成答練は、計画進捗(早め⇔遅れ)を測る序盤の大好機。

byふうじん

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