こんにちは。ハカセです。

今回は「模範解答を目指さない」という刺激的なタイトルでお伝えします。

■ ストレート合格はしたけれど ■

僕は結果的に初学者でストレート合格を果たしました。こういうと「すごいんだなぁ」と思われるかもしれませんが、まったくそんなことありません(恥)。

二次試験対策を始めたのは、一次試験が終わってから、しかも8月中旬以降です。完全にスタートダッシュに失敗しており、10月のこの時期は低迷の真っただ中でした。下記がTACに通っていた頃の成績です。

ご覧いただいて分かるように、事例 I ~ IV の単純平均で20%以上に達したことがありません。この成績でストレート合格できたのは奇跡に近い。少なくともSランク受験生だったとは言えず、よくてもAランク、下手するとBランク受験生だったかもしれません。

■ 初学者の「よくある」悩み ■

当時の僕の悩みは、

「模範解答が真似できない・・・bearing

というものでした。

僕は「過去問」よりも「予備校の事例演習」を重視する派です。その理由は(時間があれば)別記事で詳しく述べますが、簡単に言うと、

  • 事例演習の問題と模範解答は公開されることを前提に作成されている
  • よって、事例演習の問題と模範解答は「それなり」の妥当性と納得性を持っている「はず」である

というもの。

つまり、事例演習は、いわば「からくりがあることが分かっている手品」。

「からくりがあるのが分かっているのに、模範解答を真似できないとは・・・。それは合格レベルには達していないからに違いない」。そう思い込んでいたのです。

これは、「事例のルールと事例のゴール」理論です。事例のルールが与えられているんだから、(少なくとも事例演習では)、事例のゴールに自然に導かれるはずなのに、ゴールにたどり着けない自分を情けなく思っていたのです。だから、模範解答を細部にわたって「当てる」べく、悩んでいました。

結論から言うと、これは「誤解」でした

■ ハカセの転換点 ■

僕はTACの「2009年合格目標」で受験していました。2009年時点も、基本的なカリキュラムは同じで、

  1. 直前演習1~4
  2. 二次公開模試
  3. 直前演習5~8
  4. 最終特訓1~4
  5. オプションゼミ1~4

という5セットを受けていました(ただし、2009年は最終特訓以降は追加料金扱いで、余計にカネがかかりましたが)。

上記の最後の土壇場の「オプションゼミ」で、受講する校舎(講師)を変更したことが、僕の転換点でした。

誤解のないように言っておくと、僕は「迷っている人は講師を変えた方がいい」とか、「僕が受けた講師が最良だった」と言っているわけではありません。(よって、「どの講師だったのですか?」 というコメントは申し訳ない、お答えできません)

新講師は僕に新鮮な風を送ってくれて、僕に気付きを与えてくれたことは確かですが、それ以前に受講していた講師も言ってくれていたことだと思うし、もしかしたら「二次基本テキスト」にすら書いてあるかもしれません。僕が「気づいたこと」というのは、それぐらい、基本的なことです。

それは、

  • 模範回答作成者の意図なんて、分かるはずない
  • 解答の構造(記述のフレームワーク)を確立しよう
  • 点が取れるのはどこなのかを意識しよう

たったこの3点です。

■ ゴールは点線で囲まれている ■

それまで、僕は「模範解答そのもの」を真似する(=再現する)ことを意識していました。

つまり、「ルールが与えられているのだから、当然に導かれるゴールに到達できるのが当たり前だ」という前提のもとに回答を編集しようとしていた、というわけです。

しかし、ここで得られた新たな気づきというのは、「ルールに従って辿り着いてみても、そこは点線で囲まれているんだよ」ということです。前回も使用した「あの図」です。

断言します。たとえ過去問に比べて制約がしっかりしている(=ルールが多い)「事例演習」であろうと、80分間で模範解答(ゴール)を再現することは不可能です。いや、(模試で100点を取る人がいるので)不可能じゃないかもしれませんが、現実的ではありません。

ゴールの点線の範囲にしかたどり着けないのでは、合格答案は作成できないのでしょうか。

いいえ、違います。

多くの受験生が点線の範囲にすらたどり着けないのです(多分)。

辿り着いたとしても、点線の枠内でひしめき合っているのです(恐らく)。

だから、たどり着いた後、点線の枠内でどうやって加点を引き出すかがポイントなのです(間違いなく)。

■ 加点を引き出すための解答の構造化 ■

具体的に僕が何をしたのか。それは「解答の構造化」です。

それはこちらの記事に張り付けてある「ファイナルペーパー」にまとめてあります。

ちなみに、このファイナルペーパーは、オプションゼミが終了してから書いたものです。だから、オプションゼミではこのファイナルペーパーに基づく解法を試していません。僕はこの解法を、ぶっつけ本番で本試験に使用しました。最後の最後にS字の急上昇が訪れてくれたのだと思っています。

受験直前の受験生に予断を与えたくないので、余り多くを語るべきではないと思いますが、簡単に言えば、こういうことです。

つまり、「事例のルール」で導かれた「事例のゴール(点線部分)」で勝負するのではなく、途中の「チェックポイント」で勝負しようと思ったのです。

■ 模範解答の「構造」を必ず再現する ■

話を元に戻しましょう。この記事のタイトルは「模範解答を目指さない」です。

上記のように、模範解答を目指すと、一番当てるのが難しい「ゴール」にどうしても目が行ってしまいます。「こんなの書けるわけないよ」、「これが書けないと合格できないのか」。そんなことを考えてしまいます。

もう、「模範解答を目指さないようにすればいい」、と割り切ってしまったのです。

いや、正確には「模範解答のうち、『ルールに従えば到達できる部分』で点を稼ぎ『ルールだけで到達できそうにない部分』は宝くじ程度に考えることにする」と決めたのです。

そのかわり、ゴール以外の部分で点を稼ぐために、「模範解答の文章構造」だけはキッチリ真似できるようにしたのです

この「解答骨子」の重要性については、きょくしん も この記事 で述べています。

また、昨年、僕は こちらの記事「記述のフレームワーク」ついて述べています。

そして、そのためのトレーニングというのが、ZonEが この記事 で述べている「設問文解釈トレーニング」なのです。

『模範解答は目指さないけど、構造だけは外さない』

これが今回のエントリーの肝です。

■ まとめ ■

というわけで、本日のまとめは以下の通り。

  1. 公開されることが前提となっている事例演習ですら、「事例のゴール」を「当てる」ことは困難だという前提に立つ。
  2. 「事例のルール」で示しているチェックポイントで点を稼いで確実に他の受験生と差別化することを目指す。
  3. 「模範解答そのもの」を目指すのは自重し、「模範解答の構造」を再現することを目指す。

僕はこの発想の転換がなかったら合格していなかったと思います。

ではまた次回。

僕の最後の宿題、「プラスαな解答を作成するには」が書けるといいのですが。

by ハカセ



コメント & トラックバック

ハカセさん、こんにちわ。

道場2次セミナーでは、お世話になりました。ありがとうございました。

あの後、事例Ⅲを固めたおかげでそこそこ点が取れるようになりました。その代わりといってはなんですが、事例Ⅱで圧縮解答しすぎて、オプションの事例Ⅱはボロボロでした。orz 事例Ⅱは素直に書かないと駄目ってことですね。

さて、「お団子1個」の件、セミナーで聞こうと思っていたのですが、聞きそびれてしまいました。コレ
とかコレコレで雰囲気は分かるのですが、期待して待っています。では。

ハカセさんへ
ハカセさんが過去問をやらない理由がやっと分かり、ちょっと親近感が湧いてきました。これまでの記事から因果をたどれば、今日の記事はゴールだと思いました。
ありがとうございました。

>ざあらしさま、いえいえ、こちらこそ、セミナー参加頂きありがとうございました。事例IIIが上昇したのはいい兆候です。事例IIは気をつければ大丈夫。すぐに元に戻ります。お団子一個は余り特別なことではないのですが、間に合えば書いてみたいと思います。ラストスパート頑張ってください!!

> yamadaさま、コメントありがとうございます。その通り、鋭いですね。この記事でもう僕が言いたいことはほぼ言い尽しました。何かのお役にたてば幸いです! 頑張ってください!

ハカセさんへ
早速TACの問題で、模範解答の構造をやってみました。うまく表現できませんが、完璧を目指していませんから精神的にいいでね。
このような受け止め方で、ハカセさんの意図は外していませんか?
それと、TACの問題は各設問は個別対応で解答するような構成になっていますが、本試験の過去問を分析してみると、設問間で繋がりがある場合も見受けられます。全てではありませんが。このような場合は、80分で解答できるように配慮されていると勝手に解釈しましたが、如何でしょうか?また、このサイトでは、設問間の関連性についてコメントされた記事はないと思っていますが、重要視されていないのでしょうか?
この時期に来て、試験問題はコンサルティングレポートだと位置づけると、ストリーがあると思った次第です。
長くなりましたが、ご指導お願いします。

yamadaさま、コメントありがとうございます。正直、本試験時点では自分は「劣等生」だと思っていました。合格するには程遠いと。だから、「とにかく愚直に聞かれたことを答える」ことだけを考えていました。設問ごとのストーリーとか一貫性とか、そういうことを考慮する余裕はありませんでしたよ。何年も対策して実力と実績がある方ならそういうことも考えるでしょうが(逆にそれがために迷ってしまうこともあるかもしれませんね)、僕には無理でしたね。でもそれがよかったのだと思いますし、それでよかったのだと思います(今、「ストーリーまで考えられればもっといい答案が書けたのになぁ」とは全く思っていません)。とにかく愚直に解くこと。これが事例への基本的なことだと思いますよ。頑張ってくださいませ。

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