決めておきたい、時間の過ごし方、使い方。

   道場 春セミナーのお知らせ   

 

<一発合格道場 読者の皆様>

春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(日)より「こくちーず(告知’s)」で募集を開始する予定です。

一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。

決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

 

一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定

タキプロ・ふぞろい・一発合格道場 合同セミナー2020春 in 名古屋
2020年4月5日(日) 午後 @名古屋市西生涯学習センター
別途、受付開始予定

一発合格道場 春セミナー2020 in 大阪
2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
別途、こくちーずにて受付開始予定

一次試験・二次試験学習の進め方、相談会等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご予定ください!

         

 

twitterもよろしくお願いします。

 

~きょうの過去問~

※わんことか、料理とかを意識している訳ではありません。記事を読みつつも、頭の体操を…

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP


【経済学・経済政策】平成27年度・第6問

拡張的な財政政策、たとえば政府支出の拡大は、下図の IS 曲線を IS から IS′ へ とシフトさせる。ただし、Y は GDP、r は利子率である。下図に関する説明とし て、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 政府支出拡大の結果、利子率の上昇によって投資が減少するため、GDP は Y1 となる。

E2 では、貨幣市場において、貨幣の超過供給が発生している。

c 「r1r0」で表される利子率の上昇は、政府支出拡大による、貨幣の取引需要増加の結果生じた。

d 「Y1Y0」が政府支出の拡大分に相当する。 

<解答群>
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

 

正解&簡素な解説は最後に。

 

~時間のとらえ方~

カワサンです。

急ぎの仕事をしていて、全然進まない時は「もう締め切りまで1分しかねえのかよ!」などと思いますが、

もう1分しかない」そう思っていたら、本当にありません。

しかし「まだ1分ある」と思ったら、何かできる気がしませんか?

 

試験本番では、この「時間のとらえ方」が超大切です。

1分でも1秒でも「ない」と思うのか「ある」と思うのかでは、過ごし方に大きな違いが出てきます。

 

試験本番の話は追っていたしますが、今日はもっとロングスパンで見た「時間のとらえ方」での試験への準備、ということで「時間捻出の方法」について書きます。

 

~時間の捻出~

これから試験勉強に向き合う方、作戦立てている方、すでに向き合っている方、前回も紹介した初代の記事は読んで欲しいです。時間は24時間しかありません。

仮に「24時間を30時間分使うゾ!」と思っていても、それは自身が30/24時間=1.25倍の過ごし方をするということに同じ。歯磨きや食事は可能そうですが、会議や役所の手続き待ち時間、カップラーメンの待ち時間まで縮めて1.25倍には出来ない(多少硬くてもいいなら前倒しで食べてもいいけど)。睡眠時間は縮めたら疲れませんか?

他人他者と関わった瞬間、24時間を増やすことは難しいですよね。問題を解く時間を1.25倍の速さにするのは、練習すれば可能そうです。しかし、そもそも解く時間を捻出するのが難しい方は多いのでは…?

 

まず、時間の使い方を見直すから始めねばなりません。

ふつうに過ごせば、勉強時間は見当たらないかもしれません。だからこそ、時間をどう「捻出」するか。こんな感じで棚卸しましょう。

 

(1)使えそうな時間をとにかく洗い出す

1日の過ごし方で、生活上必要な時間を差し引いて、自分が自由に使える時間はどの程度ありますか?24時間の中で、誰にも何にも拘束されない時間を探しましょう。

「じゃあ、何時間勉強すればいいんだ!」という疑問が沸きますが、それには絶対の正解がありません。

合格体験記を見ると、勉強時間はそれぞれですが、各自同じ知識量でスタートしている訳ではありません。陸上競技みたいにスタート~ゴールの距離は同じではありません。走る距離が違います。どれだけ走らねばいけないのか…それは、自分の知識量を見極めて前に進むしかないのです。

得意科目・理解力がある科目…得点力を伸ばす?後回しにして試験前に追い込む?

苦手・頭に入らない科目…60点狙いでたたき込む?早めに手を付けて毎日続ける?

(参考:ビーフが先か、野菜が先か

 

他の国家試験に合格して科目免除している方、既にほかの資格で勉強のスタイルを確立している方、遊びまくっていたがスパっとやめて勉強スタートした方、中小企業診断士って何それおいしいの?から勉強した方…さまざまな合格の仕方があるのです。だから、合格体験記の一覧をサーっと見て「一次試験を100時間程度勉強して合格しているなら自分も…」等と安直に考えるのは、危険です。

 

受験料とテキスト代、投入する時間と犠牲になる物事を考えれば、相応の計画や作戦は立てておきたいものです。
まずは投入できる時間を粗見積。あとは、その時間内で自分がどれだけ「あがいていけるか」なのです。
その参考として、粗見積した時間から近い合格体験記を読んでみてはいかがでしょうか?
当道場の合格体験記以外にも、受験する方向けのブログや体験記は沢山ネット上にあります。ぜひ沢山調べて参考にして下さい。

 

私は、1年目は4月から勉強開始、翌年合格狙いでしたが、欲が出て実質4ヶ月で1次試験7科目をたたき込み、全科目受験しました。粗見積して、勉強時間は約300時間。

7科目受かればいいな!と思ってテキストと問題集は何とか一巡させ、結果は3科目合格。何とか7科目一巡すべくあがいても、7科目合格は出来ませんでした。

一方で、合格体験記では4月(やそれ以降)スタートで一次突破している人もいます。その違いは勉強時間や勉強方法だけでは語れません。それぞれの勉強外で培った知識量、家庭、仕事環境…さまざまな背景があるのです。

 

(2)必要なこと、必要ないことの仕分けをする

私の試験勉強は孤独でした。リアルな環境に仲間はいない。

そこで、結果はどうであれ、誰にも理解されなくてもいい、自分なりにとことん頑張るわ!そう決めました。「嫌われる勇気」(※外部リンク)という本に出会った影響もありましたが、漫然と同調圧力に従う生き方にお別れしないと、合格は望めないと決心。自分の場合は以下を見直しました。

①飲み会
会社勤めとして違和感ない程度のお付き合いに限定。

②テレビ
話題になったものは、まとめサイトやtwitterで押さえ、話についていけるよう調査。

③ネット
パソコンを子どもの寝部屋に封印。

④深夜のドライブ
試験本番で「あのドライブの時間を勉強時間に充てていたら」等と後悔したくないと思い、やめる。

⑤残業
何時までに帰る、会議は1時間、長引いたらパソコン開きながら参加。今日はどこまで仕事進める/部下にお願いする範囲は○○まで等、上司や同僚にどう思われていたか分かりませんが、限られた時間であがく努力。

反対に、育児や家族と過ごす余暇は減らさないよう努めました。さすがに試験直前は家族にお願いし遠出しませんでしたが、家族には極力「いつも通り」で過ごせるよう心がけましたし、家事もできる限りは行いました(しかし家族や周囲の評価は不明…知らないほうが幸せなこともある)。

 

(3) この試験を頭の片隅に

不意に隙間時間が出来た時に、覚えたことを振り返る、過去問1問解く、1テーマのインプット学習をするなど、小さな積み重ねも大切です。日々試験内容に触れることで、脳の記憶がすぐ呼び寄せられるようにしたいものです。

①仕事で
学んだことに関して仕事で触れる機会があればチャンス!理解度を図ることが出来ます。

NPV計算の案件が出た時、後輩に「ここ利子率計算するけど、今の100円は貯金したら利子ついて将来101円になるよね?だから将来の100円の今の価値は100/101円なんだよ」と説明して「え?後にも先にも100円玉には変わりないじゃないですか…」と突き返されて悩む、そんな感じです。
(※NPVはこちらの記事で解法をチェック

②買い物で
私はスーパーやドラッグストアで「この商品は定量発注方式かな~」とか「○○陳列だな~」等と心の中でつぶやきニヤニヤしていました(※試験本番ではニヤニヤしても良さそうですが、口に出してはいけない)。
(※発注方式はこちら陳列方式はこちら

③車の中で
妻の送迎等で車の中で待つことがあれば、子どもはDVDを見て、私はスピード問題集や過去問マスターを読んでいました。隙間を「間」にし無為に過ごさない
(※隙間…この記事を参考に

④ふとした隙間で
「分からないな~」という言葉や概念が出てくるケースがあります。
そんな時は、言葉や概念をEvernote等にメモしておき、勉強道具も何もない隙間時間にスマホで調べていました。

今はスマホで何でも調べられる時代です。テキストと問題集があれば、それ以上のインプットはGoogle先生にお任せでも、何とかなります。
(※隙間時間活用はこちらも参考に

 

~俺の事例~

最後に私の受験勉強時代の1週間のタイムチャートを紹介いたします。
私のケースは医学的な見地や健康管理面で保障できませんのでご注意ください
。体質的に合わない人も多いと思います。が、私が健康を維持しつつ時間を創るためには、これがベストでした。
(※クリックで拡大)

今でも週の約半分は上記のリズムで過ごしています。勉強の時間は、読書等に変わっていますが…
2度寝に行きついたのは以下の理由からでした。

眠いまま学習しても記憶に定着しなかった→一度寝てから勉強することに

早起き学習しても、朝の支度が差し迫り集中できなかった→勉強後は寝て、朝を迎える形に落ち着く

皆さん、身体と相談して時間の捻出や過ごし方を作戦だてて下さい。

 

~回答&簡素な解説~

正解:ア

<選択肢の解釈>

a:正。Y2まで拡張を狙ったものの「政府支出増加→国民所得増加→金利上昇→投資資金調達しにくい→想定したGDPより押し戻しを食らう」という流れでGDPがY1になる(=クラウディングアウト)。

b:「超過供給」が誤り。利子率軸で見てIS曲線<LM曲線の時は「供給不足」。

c:正。

d「政府支出の拡大分」なので「Y2Y0」が正しい。「Y1Y0」はGDPの増加分。「Y2Y1」はクラウディングアウトした分。

 

マクロ経済学の基本、IS=LM分析の問題ですね。

経済学・経済政策は微分積分とグラフが苦手という方も多いと思いますが、グラフを出たら、まずは以下を抑えましょう。

・縦軸、横軸は何を指すのか

・線上の値が「増える/減る」、傾きが「急になる/寝る」と、何が起きるか

・曲線(便宜上直線化される場合ほとんど)に名前がついている場合、何を示す線なのか

以上の観点を踏まえて、選択肢と正誤を照らします。

もっとグラフや関数の基本的なところから抑えた方がイイかな?と思った方は、こちらを参考に。

 

「経済学・経済政策」は「財務・会計」みたいに、曲線や直線の関数から「数値」を出させる問題はほぼありません。専ら概念的な正誤を問うてきます

経済学は概念を数学にしたものです。取っ掛かりは計算や数式に拘らず、まず概念的にどういうこと??という視点で見ることが大切なんです。

式が分からなくても、まずグラフで何を言いたいのか押さえ、理論の外観を掴む。次に、数式で文字が何を指すかを(rは利子率でIは投資で…等)押さえて、理解を深めて下さい。

 

次回も過去問からテキトーにピックアップします。

では、また!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です