【ラストメッセージ】再度診断士を受ける場合の戦略 10代目そーや

どーも、そーやです。

明日から一発合格道場11代目の記事がスタートします。私自身も読者の一人として次の一年間どんな記事が投稿されるのかとてもワクワクしています。そして一発合格道場のメンバーとして一年間やってきた身としては、ぜひ今の受験生に寄り添った記事を期待したいです。

10代目メンバーとしての思い

そんな私も一年前はどんな記事を書こうかワクワクしてました。

独学 × iPad × 問題演習しない系 × 気分屋

という全く王道と呼ばれる人たちのやり方にかすらない属性だったため、私自身は全員が共感する記事よりも自分の経験で伝えられることが一人でもいいので深く刺さるような記事にしたいと思って取り組みました。

ただし、一年を通して当初の期待通りの記事は書き上げきれなかったと思ってます。

私の場合は2月~3月は精神的に不安定で、4月に転職し、7月~8月は諸事情でメンタルが落ち込み、11月からは転職先も慣れて忙しくなってくる、など思った通りの一年は過ごせなかったです。というかメンタル面が繊細すぎて振れ幅がひどいだけかもしれませんが。

それでも書くこと自体は元から好きなため、自分の記事に反応があると嬉しかったです。コメント頂いた方々、本当にありがとうございます。非常に励みになりました。

投稿記事一覧

一年間で31記事の投稿、うちセミナー二本とOpenDay、受験体験記の記事、11代目紹介記事以外が下記の23本+合格体験記になります。

自己紹介&勉強時間と総得点の相関について+投稿記事分析
【今やっておきたいこと】現在地の測定方法と1次テキスト選び
タブレット(iPad)勉強法
経営情報システムの略語たち(SaaS/EA/ERP)
試験を受けるときのちょっとしたテクニック
(ゆるわだ)うつ症状と診断士勉強
H30年企業経営理論を振り返ってみる
【渾身】財務(デリバディブの概要と為替予約)
【渾身】運営管理(リフト値と少し物流)
【残り7週間】一次試験までの過ごし方
経済・財務を狙い撃ち~崖っぷち受験生の論点やま当て~
一次試験直前!三連休の前の心構え+中小企業政策対策動画
地方受験生のホテル対策
二次試験との向き合い方 ~助走編~
「超高得点解答にみる~」シリーズって知ってる?
二次初学者だった自分がこの時期に意識するようになったこと
80分の過ごし方から読み解く受験テクニック
【二次直前期だからこそ】軽めに読める過去記事集
令和元年二次試験お疲れ様でした!これからやった方がいいこと
減価償却がちょっとだけ好きになるお話
「中小企業診断士の転職活動」体験記
中小企業診断士とITストラテジスト
受験体験記を活用した試験対策

■私の合格体験記
【合格体験記】かつてない超短時間(150H)ストレート合格!”omさん”

年間アクセス数

そして、上記の記事の年間アクセス数のグラフです。(2月5日時点集計)

10代目道場メンバーの一般的な記事の平均PVが1,326(そーや調べ)であり、私の記事の平均PVが1,301でした。平均には届かない程度でしたが、狙った記事であるiPad勉強法や、超高得点解答に見るbyだいまつ記事を解説に反響があったことはとても良かったです。

一方で二次試験終了後からのコンテンツは、全体的にアクセス数が低めになってきます。転職ネタやITストラテジストネタはもとより考えていて道場アクセスのつなぎ止めにちょっとだけなったかな、と。

ただし一次直前のホテルネタは本当にニッチ中のニッチを狙いすぎました。一次直前期で600PVは切腹ものですね。

記事を書くことへの葛藤

10代目執筆参加が決まってから、直前期記事として一次2週間前の追い込み法などを書こうとずっと考えていました。ただし私個人としての経験を道場というプラットフォーム上で書くことは適切じゃないと思い結局お蔵入りしてしまいました。

結果として前回は中小企業経営・政策が大幅難化したこともあり、下手に記事を書かないで良かったとホッとしている面があります。たった一年での経験をあたかも普遍的に書いてしまうことの恐怖は、常々頭の片隅で執筆欲と格闘をしていました。

ただ単に自分の経験をそのまま記事にすることは簡単ですが、読み手がどのようにとらえて、最終的にどんな結果に陥ってしまうのかまで考えてしまうと、あまり攻めたネタが書けなかったなという反省なのか葛藤なのかもやっとした何かがあります。

 

一発合格道場を通した思い

時代に合った発信方法の模索

ささやかな試みとして去年からTwitterで道場記事の投稿を行ってみました。理由はブログのリファラ先として、SNSツールが少なかったからです。年々ブログコンテンツを見るという習慣がなくなってしまっているためです。

ただしフォロワー数などの関係もあったり何人でやるか、といった部分でも変動はすると思いますが、この一年間で3倍近いリファラ数となりました。

検索エンジンと比較すると3%程度なのでまだ全然道場に呼び込む窓口にはなっていませんが、今後の道場としての発信方法は徐々に変えていかないと、いいコンテンツがあっても見る媒体が時代にマッチしていないと徒労に終わってしまうんじゃないかと危機感があります。

資格試験の敵前逃亡はもったいない

かわとものラストメッセージに「資格を受けるのは自由なんだから、とりあえず受けちゃえばいい!」と私が言ったと記述があり、酒の席でそんなこと言ってたなと思い出しました。

資格の受験なんてもっと気楽な気持ちでやればいいのに、というのは常々思っていることです。

去年の一次試験の場合の受験者数の例です。

申込者数:21,163人

完走者数:14,691人(必要科目をすべて受けた合格判定の対象となる人数)

7,000人、率でいうと30%以上が試験を受けなかった又は途中であきらめています。多分合格見込みがないと思って諦めているんでしょう。でも一日でもあれば合格ラインに乗る可能性だってあるのに何を諦める必要があるのか、少々残念に思います。

資格試験なんて受かればいいんだから、完璧な知識の有り無しなんて試験中は問われないと思います。出題された問題の知識さえ少しあればいいですし、なんなら一次であれば単純に各科目60点を勘でもいいので取ればいいので。

そして万が一合格してしまい、その知識が必要とされる場面にきてしまったら全力で勉強しなおせばいいだけだと思います。

私自身はふわっとした形で合格してしまった人間の一人です。
そのため道場関連でいえば渾身シリーズを書くときなどは再度調べなおして頑張って書きました。中小企業の方と相対するときに、診断士関連で分からないことは一度持ち帰って次お会いする際にはきちんとお答えできるよう準備しました。

もちろん本業や今までの蓄積で、診断士科目でいれば会計と情報は他の受験生よりも圧倒的に知識があると自負はしています。

話はそれましたが、知識がないことを怯えるのは受かってからで十分なので、とりあえず試験を申し込んだのならきちんと受けきる人が増えればいいな、と思っています。

 

もし私が再度診断士試験を受けるとした場合の戦略

最後に私が現時点から再度診断士試験を受ける場合の戦略を残して、ラストメッセージとさせていただこうと思います。

前提:一次独学、二次独学&予備校

0.準備(一次試験)

過去3年ないし5年分の過去問を集めて、すべての問題の難易度をTAC過去問題集などを参考に振り分けます。その際に各年度の平均点数も控えておき、一般的な合格年度で合格するためのラインを確認します。

難易度ABCはなおさん記事を参照ください。
平成30年度1次試験「運営管理」を振り返ってみた

1.一次試験に向けて現在の自分の実力を知る

7科目すべて一度は過去問を解く、もしくは問題を見て解答のイメージがつくかチェックします。これは時間制限などは全く気にせず、一年分の過去問を確認するだけで十分だと思います。

ただし平成30年の一次法務みたいに異常なまでに難しい過去問は参考にしない方がいいです。

ここで問題を解く必要はなく、単純に自分の現時点の実力と試験との間の乖離具合を把握するためです。それで例えば今時点の乖離具合が以下の通りとしましょう。

経営:半分は理解できるが、もう半分は初見で読むのも大変。40点は運が良ければ届くかも
財務:言葉は分かるが計算ができない。計算以外だったらいけるかも。30点行けるかどうか
運営:全く分からない。店舗管理とかは簡単そう。20点台
経済:大学の時やっていたけど完全に忘れてる。でも思い出したらできるかも。40点だったら届くかも。
法務:著作権とか興味はあるけど理解は出来てない。好きそうな科目。今は20点台
情報:IT音痴だからもう見るだけで苦痛。SLAとか略語が辛い。0点確定
中小:全くの初見。難易度も分からない。

 

2.勉強する科目の順序、強度を考える

例えばこんな印象の場合、優先順位としてはまずは好みで勉強しやすそうな科目、次に得点を取る科目と足切りを回避する科目でグループ分けします。

勉強し易そう、好み:経営、経済、法務
勉強し辛そう、嫌い:運営、財務、情報

得点を取る科目:経営(経済、運営、中小)
足切り回避の科目:財務、情報

好き嫌いは単純に思った通りでいいですが、得点を取る科目、足切り回避の科目は2次で使う科目も考慮して決めていった方がいいです。

このケースであれば財務の計算、情報が苦手な典型的な文系よりな例であるため、得意にしていくものは計算が不要なものを中心に決めていきます。また法務は得意としたところで大幅難化や2次で使わない科目のため、得点源にはしない予定とします。

 

3.好きな科目の勉強をとりあえず一カ月続ける

一日何時間やるかは人それぞれなので出来る範囲で勉強します。勉強法は、たっつーの(勝手に永久保存版)独学向け・一次試験の短期攻略法を参考にして、テキスト斜め読みとテキストに過去問を書き込みます。

これで経営、経済、法務などの好きな科目で勉強習慣がつけば、3月からは苦手科目の財務などに取り組みます。また人によると思いますが、法務、情報、中小の通称暗記3兄弟は少し後回しでもいいです。例年は4月ごろから力を入れて取り組む人が多い印象ですが、今年は一次が少し早いので、少し前倒しして始めることはおススメしますが。

 

4.科目ごとに目標点数に向けた調整

4月までに勉強習慣(1日5分でも)がついたのなら、科目ごとに目標点数を設定してそれに向けた勉強を進めます。

例えば上記ケースの得意不得意を考慮した場合だと
経営:70点、財務:60点、経済:70点、運営:60点、法務:60点、情報:40点、中小:60点と設定します。

40点目標は、0.準備で確認したABCランクのうちAランクさえきちんと取れるレベル
60点目標は、AランクとBランクをきちんと理解するレベル
70点目標は、AランクとBランクに加えて、Cランクも半分は理解できるレベル、を想定しています。

また財務は苦手でも二次試験の事例Ⅳで戦う必要があるので、この時点では60点を目標としたいです。ただし簿記が苦手な場合でも一次試験だけならファイナンス科目を中心に勉強すれば60点は超えられる可能性はあります。それでもAランクの簿記はきちんと理解すべきです。

 

5.一次試験本番

情報が結局得意になれず結局40点目標の場合でも、試験は最後まで受けましょう。

40点目標の場合は足切りの恐怖もあるため、合計が420点超えていても二次に進めない可能性があります。それでも今年落ちたからってすべてが無駄になってしまう人はこの世にいないので、勇気をもって受けて残念な結果であればまた来年受ければいいだけです。その場合は今年よりも習熟度は早くなるので、当然初学者よりは有利です。

 

6.二次試験に向けて

今年に限って言えば一次試験と二次試験の期間がオリンピックの影響で例年より伸びるので、一次ギリギリだな、と思っている人は二次対策は一次後でもなんとかなります。

ただし文章を仕事で書く機会がない、読書をする習慣がないなど、読む書くに慣れてない人は、なんらか感性を働かせて、今から読む書くに慣れてください

二次は予備校(TAC、MMCとか)と独学で進めます。

理由は、一つの情報源だけ鵜呑みにして勉強を進めると視野が狭くなり、二次試験本番までに「あ、二次試験ってこういうことなんだ」と気づき(道場では開眼と呼ぶ、ぐっち記事参照)を得られる可能性が低いと考えているためです。

予備校のカリキュラムはそっちに任せますが、そのうち何を勉強するかは自分で取捨選択します。

独学の方は9代目だいまつ記事をテキスト替わりに勉強します。ただし初学者には刺激が強い可能性があるので、まずはだいまつ記事を解説した記事がおススメです(笑
「超高得点解答にみる~」シリーズって知ってる?(byそーや)

また二次対策ではド定番のふぞろいですが、もし次に私が受ける場合には使わないと思います。単純に優先順位の問題であるので時間があればいいですが、予備校+だいまつ記事だけで相当時間は食うので、次点ということで。
それでもかわとも記事で良くまとめてくれているので、手元に一つはあった方がいいとは思います。よくわかる!ふぞろい書籍一覧表

 

7.二次試験で悩んだ時の勉強方法

また今年の合格体験記でよさそうだなと思った二次の勉強法はこちらです。解答作成に悩んだら、何がいいのか比較して自分の中の気づきが発現するように刺激を与える方法です。
【合格体験記】過去問の模範答案を比較分析し、見事リベンジ!TKDさん

また11代目でも勉強法で実践していた、勉強会に複数回参加し周囲の方と自分のギャップを洗い出すことも重要かと思います。
【合格体験記紹介】自分を常に客観視し、合格への道筋を見極めた見事の合格!!いけちゃんさん
【合格体験記】ベンチャー社長を見返すべく、勉強会を上手く活用して一発合格!Tomatsuさん!

 

8.二次試験本番時の時間配分理論とマークの仕方

本番時の時間配分やマークの仕方などは、私が見る限り最近は大きく2宗派あり、これはどっちが自分に合うか試してみてもいいと思います。

CN法(11代目CK命名)きゃっしぃなおさんの色ペン法
劇薬理論(10代目たっつー)【劇薬注意】80分では時間が足りないあなたへ

 

9.再受験勉強法のまとめ

ここまでの内容が私が再度診断士試験を受ける場合の戦略の一案となります。勿論人それぞれのやり方がありますが、私はこれがいいかなと思います。

またこのまとめた内容を見ると、一次はある程度パターンが決まってますが、二次は手探りです。二次合格に向けたベストプラクティスはまだ存在していないように思えるので、少しでも確率を上げるために

予備校+独学+勉強会、の二次勉強法を記載させて頂きました。

また勉強時間の想定としては、一次300時間、二次200時間を想定しています。月50時間程度ですね。さらに効率を上げたり事前知識があったりする場合は、月30時間(一日1時間)まで減らせると思います。

 

10.念のため補足

一日1時間で100%合格できるかというと、そうではないと思っています。でも診断士試験を受けるにあたり家庭や仕事、趣味などどっかしら犠牲になる人も多い中で、この時間でも合格できる可能性があるんだから受けてみてもいいんじゃないの?というのが趣旨です。

 

ラストメッセージ

一発合格道場に出会えたことで中小企業診断士試験にストレート合格できました。自分の経験が少しでも誰かの役に立てるのならと思い、1年間執筆メンバーとして活動してきました。

働き方も変わってきて、国際社会も大きく変化し、私たちの日常もダイナミックに変化しています。

2005年時点で、あと十年以内に私たちの生活がスマートホンという新しい機械に大きく依存する、と言われてもピンとこなかったと思います。

一発合格道場も今後も続いて受験生により良いコンテンツを送って行ってほしいと思う一方で、中小企業診断士試験も社会の変化とともに変わる可能性があり、受験生の考え方も当然変わっていくため、それに最適なコンテンツを提供できる柔軟なプラットフォームになってほしい、とも思っています。

それは読者から、受験生からもより多くの発信があれば変化のスピードは大きくなると思います。ぜひより良いコンテンツを作っていくためにも、一緒になって一発合格道場を盛り上げましょう。

それが受験生の時は読者として、合格後にメンバーとしてかかわってきた人間の思いです。

以上、そーやでした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です