【合格体験記】合格との間合いを見事に読み切り、あっぱれ一発合格!さいちゃんさん

みなさん、おはこんばちは!ブブです。

本日も、2件の合格体験記をご紹介します。 さいちゃんさん、パプリカさん です!

こちらでご紹介するさいちゃんさんは、基本、独学のスタイルながらも独自の情報収集で合格への間合いを測り、都度、調整することで見事、一発合格されました!

それでは、どうぞ!

=====ここから寄稿=====

(0)受験者情報

HN:さいちゃん・30代

(1)受験スタイル

技術系・子育て世代・隙間時間活用・孤独・2次短期学習型、診断士受験スタイル

(2)挑戦理由・きっかけ

中小企業診断士との出会いは、2017年の10月ごろ、泊りがけの出張中にTACで体験講義を受けたことがきっかけです。試験の面白さに感銘を覚え、確実に自分のキャリアに役立つと確信しました。
技術者でしたが、当面の目標は「製造業の経営者になること」でしたので、経営の勉強のマイルストーンの一つとして、中小企業診断士に挑戦することにしました。

(3)知識・保有資格

学習開始時の保有資格:簿記2級
得意科目:特になし
不得意科目:経営法務、事例III

(4)学習スタイル

1次試験 独学(2018年3月~2018年9月)
TAC通信(2018年10月~2019年8月)
2次試験 MMC通信(2019年8月~2019年10月)

基本独学でしたが、物理的時間的に補えない部分が出てきたので、通信に切り替えました。
【独学】
①メリット
様々なコンテンツから自分に合うものをスイッチングコスト少なく選択できる。
②デメリット
試験情報が不足しがち、試験合格のためのマイルストーン設定が難しい、孤独

【TAC通信】
①メリット
1次試験対策が充実。時間を問わず勉強できる。スケジュール管理しやすい。
②デメリット
独学よりお金がかかる(20万ほど)。2次の解法のレベルが高く、自分ではついていけなかった。

【MMC通信】
①メリット
理論と定型フォーマットが充実。通信でも早めにフィードバックがくる。初学者でも理解しやすくまねしやすい解答方法を習得できる。
②デメリット
独学よりお金がかかる(7万ほど)。(通学のほうがさらにフィードバックは早く学習効果は大きいはず。)

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

基本的に、子供たちの寝かしつけが終わった深夜から早朝(10:00~6:00の間)がメインの時間帯で、その他は通勤時、昼休みといった隙間時間を活用しました。まとまった時間は取れませんでしたが、1日0.5~1.5hの勉強をほぼ毎日継続しました。試験日の直前は日中も時間をもらいました。

・学習開始時期と受験回数
学習開始時期 2018年3月
1次受験回数:1回
2次受験回数:1回

・1次学習時間
学習時間580時間(17ヶ月)

・2次学習時間
学習時間230時間(3ヶ月弱)

・その他
応用情報技術者試験:学習時間60時間(3ヶ月)

(6)合格までの学習法

・学習開始~半年くらい
経営の勉強の手始めに簿記2級を取得した直後、
お試しで診断士の中古のテキスト、問題集を購入して学習を始めました。
最初に「企業経営理論」を学んでとても面白く、「運営管理」や「財務会計」には抵抗がなかったのですが、「経済学・経済政策」、「経営法務」、「中小企業経営・政策」の科目は知識が不足しており、全く読み進められませんでした。そこで、「石川先生の経済学」、「伊藤真先生の法律入門シリーズ」、「ほらっちチャンネル」の中小関係の動画を学習し、何とかテキストが読める、知識を定着できる状態になりました。問題集も一通り解きました。

また、「経営情報システム」にのめりこむようになったので、知識の定着と達成感を得るために、「応用情報技術者」の勉強に取り組み、同年に試験を受けて合格しました。

情報収集ですが、周りに誰も診断士を勉強している人がいなかったため、道場ブログやその他支援機関のブログを読み、スタプラに登録して、受験生はどんな教材を使っていて、この時期にこのようなことをしている、ということをベンチマークしていました。

熟慮の結果、試験当日にピークを持っていくスケジュール管理の重要性と、答練や模試といった多くの問題を解いて、知識をしっかりしみこませることの重要性を認識したので、職業訓練給付金もでて安定した実績があると思われるTACの受講を決めました。高い受講料を払ってでも、良い方法を使って知識を習得したいという自分の中の強い意志を確認したので、申し込むことができました。
・1次合格まで
TACの「1・2次ストレート本科生」を通信で受講、講義動画を見て、トレーニングを解き、答練、模試をこなし、決められたスケジュールに沿って学習しました。「経営情報システム」は科目免除で行くことを決めたので、講義の期間は、ほかの科目の復習の時間に充てていました。学習時間のバッファーになってとてもよかったです。

12月ごろにTACで2次試験の過去問演習がありましたが、時間内に解き終わらず、結果も5点~20点しか取れず、絶望的な気分に。とはいえ、まずは1次試験合格に向け全力で取り組みました。

直前期は、過去問の頻出問題を数年分解き、暗記系の「経営法務」や「中小企業経営・政策」は直前の詰め込みで対応しました。法律や中小企業の知識がないのは診断士としてどうかと思いましたが、概要を把握して後から自分で調べることができれば十分だろうと割り切りました。

・2次合格まで:
自己採点の結果、無事1次に合格してそうだと判明した後、2次の学習を始めました。

TAC流の解答は完成度が高いと思いましたが、3か月の短期間で習得することは不可能だと感じました。他に評判の良い「ふぞろい」などの参考書を試した結果、最もしっくりきた「まとめシート流ゼロから始める2次対策」に倣って、解き方をまねることから始めました。
また、圧倒的な練習不足、フィードバック不足を感じていたので、限られた選択肢の中で評判の良かった「MMC通信」を受講する事を決めました。

「まとめシート流」で参考になったのは、設問を読んで先に回答の金型を決めてしまうこと。
与件を読んでいるうちに、設問に対して正面で答えられなくなりがちだったのを、著しく改善できました。
「MMC通信」の演習のフィードバックと、解説のわかりやすさで解法の定着を早められたと思います。でも、やっぱり通学で受けたほうが得られる効果は大きいと思います。
KSKNさんが運営しているオンラインコミュニティ」のWeb勉強会にも参加し、過去問の議論を通じてなんとなく正しそうな解答の方向性と、自分の癖を確認することができました。初学者だった私でも議論に参加させていただいて、コミュニティの皆さんに能力を引き上げていただきました。

学習は終盤に差し掛かりましたが、模試の出来は酷く、TACはC判定、MMCもBBBB。特に事例IIIは安定して点がとれませんでした。試験当日の解答戦略を練るにあたり、特定の予備校の点数を取るための戦略では意味がないと思ったので、本試験の採点者が点数を与えやすいような解答を書くための戦略をずっと考えていました。

いよいよ試験まで残りわずかとなり、試験当日に以下の事ができるようになることを目標に据え、ラストスパートをかけました。

1.時間内に余裕を持って解けるようにする。→冷静な判断と、できるだけ読みやすい文章にする余裕を持つため
2.聞かれたことに正面で答える。→与件と設問に対して、一目ピントがずれないようにするため。
3.皆が解ける問題(解釈の余地が少ない問題)に時間をかける。→最低限の点数を確保するため。

各事例への対策です。事例IVは、経営分析のみを18年分解いてパターン化し、市販の問題集を繰り返し解いて、定番問題を解けるようにしました。
事例I~IIIは、道場のきゃっしぃさん、だいまつさんの記事をベースにキーワードをまとめて引き出しを増やすことと、金型解答の定着を図りました。
ファイナルペーパーは、道場のなおさんと、かわともさんの記事を参考に、カスタマイズさせていただきました。多くの工数が削減できとてもありがたかったです。
結局、経営分析を除いて過去問は3年分しか解けませんでしたし、まったく自信が持てませんでした。それでも、事例の演習によって、どんな問われ方をしても、時間内に・素直に・ポイントを押さえて回答するベースを築けたと思っています。

・再現答案
再現答案採点サービスに送っていろいろ楽しもうと思っていたので、試験当日すぐに作成しました。

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

・1次試験当日
途中退席してそのまま戻ってこない人が結構多くてびっくりでした。本気で受けに来ている人はそれほど多くないことをこの時実感しました。「経営情報システム」は免除のため、最後の科目である「中小企業経営・政策」の再確認の時間に充てることができました。

・2次試験当日
見た目40~50代が中心で明らかに1次とは違う手練れが多い雰囲気でした。細切れ学習のため、事例を通しで解いたことがなかったので、かなり疲れました。反省点ばかりでしたが、試験前に掲げた目標を80%位は達成できたと思っています。

・2次試験後
再現答案採点サービスをいくつか送りましたが、合格判定は1社だけで、その他は惨憺たる状態でした。
結果的にただの気休めでしたが、各社模範解答を並べて、なぜ解釈がばらつくのか分析するととても良い勉強になりました。また、事例を味わい尽くして勉強する事の大切さをこの時に実感しました(遅すぎですね。)

・口述試験当日
上記の各社回答分析のおかげで、頭の中に与件が刷り込まれていました。試験当日はとても楽しんで回答できました。

・試験を経験してみての所感
受験に関する情報収集から合格戦略を立てて実行するまで、試験勉強に取り掛かることからすでに診断士としての素養が試されていると感じます。
巷には多くの情報があふれ、各受験支援団体が独自の理論を流布して、(穿った見方ですが)受験生をターゲットにいかに自分たちの利益を得ようかと画策している受験環境の中で、結果がダメだった時、思うような成果が上げられなかったとき、どこが間違っていたのかを、客観的に俯瞰する必要があります。私はそのフィードバックを自分に合う予備校と勉強会にゆだね、最終的には自分で判断するようにしました。
目先の利益を得るためにどうしても近視眼的、短期思考的になりがちですが、①冷静に俯瞰的視点を外さない姿勢と、②失敗してもすぐ軌道修正して目標にたどり着こうとする姿勢を保つことが、受験生、そして診断士のあるべき姿であると考えています。

今後は継続的な学びの機会として診断士を活用し、次のマイルストーンに向けがんばっていきます。

======ここまで=====

いかがでしたでしょうか。合格ルートを辿るために非常に参考になる要素が詰まっている、と私は感じました。それは、一発合格道場のセミナーでも幾度もお伝えしてきました逆算思考、常にゴール(合格)を起点にして、組み立てている点です。

具体的には、先ずは独学で様々な情報収集のうえ、試行錯誤したのちに自ら必要なもののみを取捨選択し、時には通信講座で補う等の軌道修正をしながら合格への間合いを詰めていかれています。そして、何より合格者へのアドバイスとして最後に書かれたメッセージは私の心に強く残りました。

情報収集から合格戦略を立てて実行するまで、試験勉強に取り掛かることからすでに診断士としての素養が試されている

受験予備校等に通うことで安心して受け身になってしまうと、なかなか合格できない試験ではないのだろうか、と考えたりします。さいちゃんさんのようにゴールを見据えて、自らを客観視し、間合いを詰めていけるようにみなさまも合格目指してすすんでください。

合格おめでとうございます!!


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