【合格体験記】55歳の挑戦。勉強会仲間との絆を胸に合格!ほなけんさん

こんにちは!かわともです。

本日も合格体験記紹介です!ほなけんさん・おべんと君 のお二人を紹介いたします

ほなけんさんは50代で受験を決意。定年後の活躍を視野に、診断士を目指されました。予備校仲間との勉強会の活用、そして緻密な学習スタイルと1500時間という学習時間が底力となり、2年目で見事合格を勝ち取られました。

ほなけんさんの合格体験記をおすすめしたいのは、以下の読者の方です。

〇50代以上のかた
〇几帳面な学習スタイルのかた

ちなみに、ほなけんさんは1年目の私の勉強仲間。チャーミングな紳士でいらっしゃいます!

それでは、どうぞ!

 

==========ここから寄稿==========

(0) 受験生情報

名前(HN):ほなけん
年齢:55歳

(1) 自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

過去問でアウトプット、不明点を予備校でインプット、時間をかけて頭の整理

(2) 診断士に挑戦した理由・きっかけ

定年が視野に入る中、退職後も社会と関わりを持てるコミュニティを持ちたい、今までの経験を活かしながらも新しい仕事を、特定の会社に頼らないで広く社会貢献したいと思い、挑戦しました。

(3) 学習開始時の知識・保有資格・得意科目・不得意科目

保有資格:技術士(経営工学部門)
得意科目:運営管理、情報システム
苦手科目:経済学、経営法務

(4) 学習スタイル

T予備校通学(1次、2次試験とも)

【メリット】
① 体系化された知識、試験に出る要点・出ない点、覚えにくい論点の簡単暗記法、時期に応じた効果的な学習法などの情報が容易に手に入り、インプット時間の大幅な短縮が可能な点。講師との対面でのコミュニケーションで得られる情報は貴重。
② 診断士である講師は、意欲が高く、できる方が採用されているので、講師から垣間見える診断士の世界が魅力的に映り、モチベーションUP。
③ 勉強仲間ができること。特に2次試験では、私の場合、これが予備校活用の全てだったかも。大手予備校の場合は、幅広いバックグランドの受験生が集まるので、独学では得がたい勉強仲間ができる確率は高まる。

【デメリット】
費用がかかること。ただし予備校の面倒見のよさ、派生のメリットを考えると、投資以上のものあり。

(5) 合格までの受験回数、学習時間とその作り方

学習開始時期:2017年12月
受験回数:1次試験1回、2次試験2回
総学習時間:1次1000時間、2次1回目370時間、2次2回目1500時間

時間の作り方:完全な朝型

平日は、早朝4時30分起床、自宅にて80分、通勤電車往復で80分、会社出勤前の近くのカフェで60分、昼休み30分、これでノルマの4Hが達成できると、夜は余裕を持って過ごせます。ただし、夜22時30分を過ぎると意識がなくなるので飲み会は原則パス。
土曜日は、予備校の講義+予備校の自主勉強会で8時間。日曜日は、午前中家族サービス、午後と夜で3時間ずつ。

(6) 合格までの学習法

<1次試験>
まず過去問解いて(アウトプット)→出来なかったところを予備校で聞いて(インプット)→要点を整理してノートにまとめ→まとめノートをボイスレコーダに録音して記憶定着、の繰り返し。

7科目と広範囲だったのと、1から10までやらないと気がすまない自分の癖を克服して時間ロスを防ぐため、過去7年間に出題された論点、キーワードだけに特化して学習。80点は必要なく60点あればいい、悪くても40点あれば得意科目で何とかなると腹をくくり、決めた範囲は問題を見ただけで答えが浮かぶことを目標に。

最初に何もインプットせずに過去問を解いても、今までの人生経験や常識で50点そこそこはとれる科目もあります。(さすがに苦手科目はそうはいきませんが、どこに強弱をつければいいか分かるかも。)特に、企業経営理論は、あまり細かいことを深追いせず、理論の狙いを理解して重点学習。

具体的な学習法は、過去問のヨコ解きをするため、診断協会の過去問を縮小印刷し、問題ごとに短冊状にばらして、同じキーワードや論点でグルーピングし、A4用紙1~2枚にまとめて再コピー。自分専用の問題集とし、出来ない問題を何度も解き直し、間違う論点の自分の弱点を赤ペンで書き込み。手間がかかりますが、一度自分でやってみると作業を終えた時点で重要論点の感覚を体で覚えることができます。また、最初は、どの問題が関連性があるのか調べるにも骨が折れるのですが、この作業自体が勉強になったと思っています。
ただし、法律が変わり新しい情報が必要な経営法務と中小企業経営・政策は、同友館の「過去問完全マスター」を活用しました。同様に同じテーマで過去問が編集されているので効果的。

<2次試験>
最初、事例はまるで80分で爆発する時限爆弾を目の前にして国語の問題を解いているようでした。しかし、事例を解くことが日常ルーティンになるくらい、朝飯前に事例Ⅰ~Ⅲのどれか1事例、夜に事例Ⅳを1事例を解くことで、それなりに慣れてきました。

2年目は、予備校の先生の与件文理解のルーティン化、パターン化手法を学びました。これは、焦る気持ちを抑えてくれる精神安定剤となりました。
昨年度の合格体験記にあった「いくみんさん」の「スキル面からのアプローチ」を私も徹底的に練習しました。
【合格体験記】いくみんメソッドに注目♫~いくみんさん
今振り返っての反省点は、「スキル面でのアプローチ」を優先させたため、「いくみんさん」「知識面からのアプローチ」の着手が遅れたこと。国語の問題から企業診断の問題であることが直感的に分かるようになったのは、既に9月に入ってからでした。

予備校の自主勉強会は、ペースメーカーとして、合格レベル感の把握、モチベーションの維持、解答の評価・意見交換の場として、私にとっては最も大切な存在でした。しかし、自分の解答の評価は、50歳を過ぎた私に厳しいダメ出しはやりにくいのか、少し物足りない感がありました。そこで、8月の予備校の公開模試が残念な結果に終わったのをきっかけに、過去問や予備校答練の自分の答案を、妻にダメ出ししてもらいました。ダメ出しする比較対象として、自主勉強会の優秀者の答案を見せてもらいました。
妻をはじめ、多くの仲間のサポートがあって、合格できたのだと心から感謝しています。

(7) 学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

いくら予備校で受験テクニックを習いそれを武器に身にまとっても、極度に緊張した試験会場の中で結局メッキは剥がれてしまい、最後は今の実力そのままの素の自分が精一杯戦っているだけ。例えば、一本釣りの解答はリスクが高いため分散解答すべき、など。何十項目に及ぶ2次筆記攻略のためのお作法を時間をかけて身につけていたのに。気がついてみると、自分の書きたい事を、採点者に伝えたい事を、何度も消しゴムで消して、消した後の白紙の解答欄を見て気が動転して震える手で、それでも無我夢中で思いっきり書きました。そして、たぶん落ちたと思いました。習ったお作法の半分も出来なかったから。

それでも、合格できました。今でもなぜ合格できたか分かりません。もしかして1回目の2次筆記の一本釣りと、2回目のそれとは、少し何かが違っていたのかもしれません。それは、予備校の先生のご指導と2年目1500時間の勉強時間が、知らず知らずのうちに一本釣りの精度を高めてくれたのかも。

長期間の勉強は、弱い私一人では到底できないことでした。自主勉強会の仲間の励ましによるものと感謝しています。だから私も、勉強会仲間の最後の一人が合格するまで、応援を続けたいと思います。

 

==========ここまで==========

ほなけんさんの合格体験記からは、学習への向き合い方の中に、合格のカギとなった重要なポイントがあると推察されます。それは、

目標から見た現在位置や、ご自身の弱みを客観的に把握することで、改善のアクションに繋げている

ということです!例えば・・・

1から10までやらないと気がすまない自分の癖を克服して時間ロスを防ぐため、過去7年間に出題された論点、キーワードだけに特化して学習。

自分の解答の評価は、50歳を過ぎた私に厳しいダメ出しはやりにくいのか、少し物足りない感がありました。(中略)過去問や予備校答練の自分の答案を、妻にダメ出ししてもらいました。

さらに、もう2つ重要なポイントがあると推察します。それは、

予備校講師や勉強仲間から積極的に学び、情報を収集している

ご自身に合ったオリジナルの学習方法を工夫している

 

ということです。

勉強会では若い世代の仲間と率直な意見を交わしあい、予備校では講師にどんどん質問されています。ふぞろいやタキプロでも評判の高い「いくみんメソッド」も取り入れられています。

オリジナルの学習方法だと、ボイスレコーダーにまとめ内容を録音して聞いたり、1次試験の論点別過去問集を作ったりと、ほなけんさんの几帳面な性格を活かした方法を工夫されています。

そして最後は本番対応力です。

気がついてみると、自分の書きたい事を、採点者に伝えたい事を、何度も消しゴムで消して、消した後の白紙の解答欄を見て気が動転して震える手で、それでも無我夢中で思いっきり書きました。

このくだりを読んで目頭が熱くなってしまいました。。
今年の事例Ⅲ、私だったら本当に気が動転すると思います。最後まであきらめずに向き合われたとのこと、本当に素晴らしいです。

本番の「修羅場」の状態で合格レベルの答案が書けたのは、国語の問題から企業診断の問題であることが直感的に分かるようになった(=開眼でしょうか?)という境地に達したからではないかと思いました。

*    *    *    *

ほなけんさん、どうもありがとうございました!

合格おめでとうございます!


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