Sランクインタビュー・ふんわり名人さん(後編1)

ということで、昨日のくれよん記事に引き続き、Sランクインタビュー後編をお送りします。
こんにちは、らいじんthunderです。

さて、前編ではふんわり名人さんの受験生時代の紹介と、くれよんの注目ポイントがまとめられていました。で、後編では、お待ちかね、リアルなやりとりを書いちゃいます。でも3時間にも渡ったインタビューは1回の記事では書ききれないから、分割して書いていきます。今回は診断士学習の開始から2次に取り組み始めたころまでのお話。

始めに注意。dangerくれよんも言ってますが、ふんわり名人さんに伺った内容は、普段道場ではおススメしないようなことも含まれています。意味を咀嚼せず、そのまま真似てもプラスどころか大きくマイナスに働くようなことがあるかもしれません。これはもちろん、ふんわり名人さんのやり方に疑問があるのではなく、むしろレベルが高すぎて突き抜けているから。

ですから、この記事を参考にして自分のやり方を変えたことで調子を崩しても責任はとれませんので、その点覚悟の上で、読んでください。

以下、ふ)ふんわり名人さん、L)lac_coさん、く)くれよん、ら)らいじんの発言です。ではお楽しみください。

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学習を始めるまで

ら)本日はお忙しいところありがとうございます。よろしくお願いします。

ふ)よろしくお願いします。

ら)早速ですが、ふんわり名人さんは今は経営企画室で働かれているんでしたよね?

ふ)そうです。経営企画といっても経営計画をつくったりとか、部門間調整をしたり、あと法務とIRですね。最初保険会社に数年勤めて、そのあと営業をやって、1年間海外勤務、帰国後は情報システムを担当、その後あるプロジェクトの担当になったあと経営企画がもう10年になります。

ら)これまで何か資格はとられているんですか?

ふ)TOEICくらいであとは独学です。マネジメントは大好きheart02で、本をいっぱい読んでました。でも、中小企業診断士の資格は知らなかったんですよね。

ら)何で(診断士を)受けようと思ったんですか?

ふ)奥さんがTACに通っているんですけど、何かの手続きにつきあったときにテキストをパラパラっと見ていたんですよ。そうしたら、企業経営理論とか運営管理だとか法務とか、経済学は全然わからなかったですけど、情報システムとか、業務とかぶってるなぁと思って、これはできるんじゃないかと。2次のことは知らなかったので、勘違いして、面白そうだなぁと思ったんです。happy01

く)勘違いして1位取っちゃうから困ったもんですよ。sweat02

ら)全く・・。coldsweats01 で、それですぐ(申し込んだんですか)?

ふ)いえ、まず家の近くの書店で販売していた診断士のスピードテキストを3冊くらい買いました。それが8月で、10月まで毎日電車の中で読んでました。本の虫なものですから。そして10月の体験授業に参加して、そのまま申し込みました。

得意科目と不得意科目について

く)1次、2次について、それぞれ得意科目と不得意科目は何でしたか?

ふ)1次は苦手だったのは経済学ですね。学習したことがなかったので。でも最後は好きになってましたね。

く)得意科目は?

ふ)運営管理です。以前業務プロセス改革プロジェクトのプロジェクトマネージャーをしたことがあって、そうするとチームが生産もいるし会計もいるし営業もいるし全部に関わっていたんですよね。そう意味で、初めて(運営管理の学習によって)全てがつながっていく感じがして面白かったですね。店舗はちょっと分からないところがありますけど。ファサードって何とかね(笑)。

ら)診断士の勉強は面白く学べるから、パッとできるようになる人が多いですよね。

ふ)勘違いして覚えていることもあるし。あれそうだったの恥ずかしい、みたいな(笑)

く)2次試験は?

ふ)財務会計(事例IV)がいちばん苦手意識がないですね。できないながらも点数がばらつかないから。あとは全部同じ。マーケティング(事例II)は好きなんだけど点数が伸びない。運営管理(事例III)は得意なんですけど、すごくいい時とそうでない時が・・。組織人事(事例I)はいつも低空飛行coldsweats01。0点にはならないけど、20点と60点の間って感じ。

ら)じゃあ、事例IVは別として、最初やった感覚としてIからIIIは、変わらなかったですか?この事例はいいけど、これはいやだとか、無かったですか?

ふ)それでもやっぱり事例Iが苦手でしたね。何聞かれているかわからないし。IIは好きだったので、わかって答えたつもりになっているんですけど全然聞かれていないことを答えているので点数が低いんですよね。事例IIIは、なんていうんですかね、ああいう積木細工みたいなのが、好きなもんですから、うまくはまった時はすごく良かったですし、そうでない時でもそこそこでした。

く)事例IIを積木細工というかパズルのイメージでとらえる人は多いですけど、事例IIIをパズルのイメージでとらえているんですね。

ふ)なんとなくそうなんですね。工程とかそういうものを。あんまり覚えていないけど。(笑)

目標設定について

く)先日お話を伺ったとき、2次の勉強している時、知ってか知らずか合格基準は6割だと思っていたと聞きましたが、上位何パーセント(相対評価)というのは意識しなかったんですか?

ふ)一つ一つの演習とかでは意識していませんでした。

く)というと何点取るのが目標だったんですか?

ふ)だから60点取ることが目標でした。だって・・・coldsweats01

く)となると知ってかしらずか、もの凄く高い目標fujiを立てていたってことですよね。いくら行っても仙人のように、まだ先がある。勝手に無茶苦茶ストイックに学習を進めていたんですね。

ふ)だから2次模試も終わった時は、出来がよくなかったと思ってました。それで嫁さんと一緒に成績が送られてきたときに、「できなかったけど挫けず頑張るpunch」みたいに言って開けてみたら成績が良かったじゃないですか。「何これっ」て我が家は大爆笑happy02でした。

く)でも、それまでも演習とかで順位とか出るじゃないですか。そこでレベル感とか順位とか意識しなかったんですか

ふ)えっ、そんなのわかるんですかwobbly

ら)TACのHPで公開されるのでわかりますよ。coldsweats01 でも(スト生は)演習一回転したら模試ですからね。(くれよんに向かって)演習1回転の人に負けたんだぞー。delicious

ふ)いや、ちょっと違うんですよ。TACではストレート生のカリキュラムの中で、1月から4月の間に2次事例の通信添削のカリキュラムがあるじゃないですか。あれを解いたら、20点台とかで、これはダメだと思いTACに相談したんですよ。それで4月から通信の2次演習パックを申し込んだんです。既にカリキュラムは進んでしまっていたので追いつくのが大変だったんですけど、1次の学習は大丈夫だと思ったので、2次の勉強をそれからスタートして週末は2次対策にあてていました。だから演習の数だけはストレート生よりも、ずっと多くこなしていました

ら)ふうじん系だな。道場の執筆陣なんですが、同じように1次学習をがっちり固めた上で、2次カリキュラムをとって合格したっていう人がいるんです。

ふ)ああ、同じですね。

く)2次スタートアップ演習の結果を受けて、即PDCAを回してrecycle行動しているところが速いね。軌道修正が速い。やっぱり事例数をそれなりにこなしているというのはあるんですね。

ら)1次はGWくらいには大丈夫だと思っていたんですか?

ふ)中小以外は6月終わりの1次模試前から大丈夫だと思っていました。模試も結果は良かったので、大丈夫かなって。(lac_coさんに向かって)思ってましたよね?

L)いえいえ、私は(笑)

2次対策での学習時間

く)まずは2次対策として最初に何をやりましたどんなことを考え、計画しましたか

ふ)多分、皆さん同じだと思うんですけど1次の勉強はほとんど通勤時間にできたんですよ。片道40分、本を開いて。だから机に向かうのが少しで済んだんですね。でも2次って最低事例を解くのに80分、あれこれ考えると1時間半から2時間は必要ですよね。時間が取れなかったわけですよ。で、時間配分を変えたんです。1次の時は朝勉と通勤時間と決めていたんですが足りないので、かといって朝事例をやってしまうと仕事に差し支えるので、夜型に変えたんです。仕事を終えてカフェに行って80分で事例を解いて、翌朝振り返りをごく短時間だけやるという形に。

く)それは多くの人から聞かれる質問なんですよ。2次の勉強の時間の使い方はどうしたらいいですかって。

ふ)時間が無いんですよね。80分まとめて時間がとれない

く)細切れ時間で何をしますかっていう質問も多いんですよ。ちなみに細切れ時間には何をしていましたか?

ふ)え~っと、本を読んでました。happy01

ら)また、参考にならない回答を。coldsweats01

ふ)あー、いやいや、事例IVの計算問題集を解いていました。電車の中で2007年Good Design賞の小さい電卓を使って事例を解いていました。

く)個別問題ですね。私も同じでしたね。

ふ)細切れで出来るのは事例IVだから。IからIIIはできないですよね。

ら)そうか、(事例IVが苦手な)私にはそれが足らなかったんだ。

く)やる気がなかった(突っ込み)

L)ふふふ・・。(微笑)

ら)うるさい!pout(笑)

2次対策の学習方針について

ふ)事例I~IIIは80分まとめた時間をとってやらないと意味がないじゃないですか。だから必ず80分時間を確保して解いていたんですね。で、毎回カフェにいって解いてたんですけど、たまに敢えて女子高生が一杯いて騒がしいマックとかに行ってやったりもしました。女子高生に負けない集中力secret、これがあれば本番で貧乏ゆすりをする人や体臭のキツイ人が周りにいても大丈夫じゃないですか。

く)ことごとく本番を意識していますね。

ふ)私は大宮校だったじゃないですか。だからやっぱり情報とか少ないし、学習仲間とかも作らなかったですから。

く)勉強会はやらなかったんですか。

ふ)やってる時間がないじゃないですか。

ら)でも迷いませんでしたか?大宮校でいいのかなって。

ふ)(きっぱり)全然sign01 だって、テキスト同じだし。

く)信じきってやれるってところがスゴイ。TACの模範生みたいな感じですね。

ふ)いろいろ教えてもらったと思いますよ。勉強の仕方から何から。耳栓買えって言われれば、その場で買ったし。

ら)アドバイスに対しては、まずはそれを体験してみて合うか合わないかで判断されている感じですね。

く)理屈を先行させないで、まずやってみるタイプですか?例えば耳栓の例でいけば、よく「耳栓なんていらねーよ。俺合わないし。」とか言ってやらないng人って多いじゃないですか。また、やるにしても、その目的とかも考えずにとりあえず言われたからやる人もいますよね。

ふ)やってみて効果がなければ止めてしまうんですけどね。

ら)やっぱり意識してることのレベルに違いがあるんだなぁ。

L)そうですね。

ふ)もちろん私もどうしても合わないなって先生は正直いましたよ。なんていうのかな、私の求めているのと少し違うというか。やっぱり先生には完璧を求めたいんですね。そのために予習penもして真剣に授業に臨んでいるわけですよね。そんな時に例えば言い間違えがあったりだとか、説明が曖昧だったりするとちょっとね。そんな場合はWebで講義を受けてましたね。

く)う~ん、ハッキリしてるね。

ふ)Web講義も凄く集中できるし良かったですから。

ら)それにしても素晴らしい。ストレート生の間で今(8月中旬)飛び交っている話題でとても多いのが、「何処に授業を受けに行くか」「誰の授業を受けるか」「誰の授業なら受かるのか」ってことなんです。そうじゃない「お前だぞsign01」って言いたくなっちゃう。気持ちはとってもわかるんだけど。

く)それなら、とりあえず一通り受けてみて判断すればいいのに、聞く前から「誰がいいか」を延々と議論ngしてる。
ふんわり名人さんの場合は、まずやってみているんですよね。さっきの気に入らない講義の話でも一旦は聞いてみる、聞いた上で、ダメだと判断したら次の行動に移る。すごく素直でドライな感じですよね。

どうやって急上昇をつかんだか

ら)(2次)パック講座を始めた時、最初はどのようにしましたか?答えを書くにも、何をどう書いたらいいかよくわからないですよね。困らなかったですか?

ふ)困りました。本当に聞く人もいないし、だからWebの先生の言うままですよ。やってみて、できていない、できていない理由もわからないので、写経じゃないですけど模範解答として出てるものを、「これ、どういう組立てでこう書いたのかなぁ」とか「こう書いてあるけど、どうしてこうなるんだろう」とか考えてみたりして。でも上手くいかない。しばらくは上手くいかないままで、正直1次試験が終わるくらいまではダメだったですね。それでってところが知りたいわけですよね。

く)そう、どうやって殻をやぶったか

ら)今の時期、何をやったらいいかが分からないんですよね。

ふ)2次対策ってことですね。まず事例IVの対策ですね。パック講座についている事例IVの問題を解いたり、過去問を事例IVだけ切り離して何回も何回も解いてました
でもI~IIIがなかなかできるようになりませんでした。100点でもおかしくないと思って解答を書いているのに、20点台から良い時でも50点台しかとれなかったんですね。それで何で取れないんだろうかと思って、出来ていることと出来ていないことを分けて考えたんです。
問題文の解釈は早合点しなければ大丈夫でした。与件と問題文の紐付は、みなさんどうしてました?私は色ペンを使ってたんですが。

L)私はシャーペン1本です。

ら)私もシャーペンだけですね。

く)私は赤ペン一本派。

ふ)わぁ、みんな違う。まぁ、それでいいと思うんですけど、いずれにせよ私の場合は紐付けはうまくいっていることが多かったんです。
解答要素の抽出では、なぜか与件に書かれていないことが自分の解答に紛れ込んでしまうクセがあったので出来ていませんでした。あと因果関係とういうのも結論はいいんだけど、書くことに一生懸命だから、結論に至る論理構成がハチャメチャでした。解答を書くテクニックについては、演習の数だけは沢山こなしてたし模範解答も沢山みてきたので、それっぽい解答は書けるようになってました。
ということで、この時期は要素の抽出と論理構成を誰かが教えてくれれば得点を取れる実力・・・それじゃダメじゃん、試験では横で教えてくれる人もいないし、ってことでこれらの点について改善recycleしていこうと思いました。

く)どうやって。

ふ)それから演習をまた積み重ねていくんですけど、解答要素を与件から素直に抽出するということ、よっぽどの根拠がない限り与件に書いていないことは書かないということと、ちゃんと因果関係を頭の中でしっかりと考えてから書くようにするということを気を付けてやりました。

く)ちなみに過去問はどのくらいやりましたか?

ふ)事例I~IIIは1回転。IVは5回転くらいですね。

ら)I~IIIでは、本当の解答がないじゃないですか。どのように振り返りをしたんですか。

ふ)その点は、どうせわからないんだからTACの答えを信じました。少なくとも自分の書いた解答よりは「なるほど」と思うし、しかも書いてない要素でもそれらしいことはTACの解答は入れ込むじゃないですか。「あ、なるほどそういう考えもあるな」ということで、それも織り込んだ解答にできたらいいなぁと。自分の解答の方が良いなんて一度も思わなかったですね。

ら)受験予備校が発表する模範解答というのは、絶対に80分では書けない回答だから、あんなの目指しても仕方がないと言われるケースが多いんですよ。

ふ)初めて聞く話ですね。

ら)だから違う次元で取り組んでいたんじゃないかと思いますね。不揃いの合格答案とかご存じですか?

ふ)知ってます。でも使い方がよく分からなかった。欄外が面白かったですけど。happy01

L)参考書とかは使われましたか?

ふ)参考書は、役に立ったかは別にして村井さんの本を読みました。電車の中で読みやすかったので。一つ一つの解答要素をクオリティーの低いまま盛り込んでも得点につながらないですよね。この参考書では要素をつきつめて入れ込むということを書いているので、その点では参考になりました。

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さて、いかがでしょうか。あれ、意外と自分と変わらないなぁという部分も沢山ありますよね。考えてみれば当然なことだけど、ふんわり名人さんでも2次試験においては初期段階でとても苦労していますよね。

一方で、かなり浮世離れしているというか、突き抜けている部分も散見されます。特に、判断と行動の速さ確固たる自分の判断基準を持っている点が参考にすべき点shineとして非常に印象に残っています。

この続きは後編2をお楽しみに。では、今日はこれまで。motorsports

by らいじんthunder

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Sランクインタビュー・ふんわり名人さん(後編1)”へ2件のコメント

  1. らいじん より:

    まもなくを予定していますので、もう少しお待ちくださいね。
    by らいじん

  2. ざあらし より:

    「後編2」を楽しみに待っているのですが。。。

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