電卓の使い方を確認しよう【事例Ⅳ】

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こんにちは、どいこうです。

今日は特に事例Ⅳで相棒となる「電卓」の利用法を確認します。

電卓に関するルール

2次の試験案内には、以下の記載があります。よく読んで違反をしないようにしてください。

1)使用できる電卓はいわゆる携帯用電卓で、右の図(省略)に例示する機能のような、四則計算(加減乗除)、√、%、数値メモリなどの単純な計算機能を持つものです(サイズはおおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ30ミリ以内程度)。机上に1台だけ置くことができます。
2)次のような電卓の使用は禁止します。
a.関数電卓
b.プログラムの入力機能や記憶機能を持つもの。
c.電子手帳・携帯電話などに付属する電卓。
d.記録紙の出るもの。
e.他の受験者の妨げになるような音の出るもの。
f.電源コードを使用するもの。
3)上記基準に適合するかどうかは、監督員が試験室において判定し、適合しないものについては、その使用が禁止されます。使用を禁止した場合でも、電卓を貸与しません。

電卓「2個持参」のすすめ

万一の故障に備えて、試験会場には2個電卓を持参する方が多いようです。私も2個持参しました。

「まさか試験当日に電卓の故障なんて起きないだろう・・・」と思ったのですが、万一が起きて1年間を棒に振ることになってはイヤですよね?

キーの配列やピッチが変わると打ち間違いが生じうるので、同じ電卓を2個持参すると良いと思います。

2種類のメモリーを意識する

電卓には「GT(グランドトータル)メモリー」と「独立メモリー」の2種類の記憶領域(メモリー)があります。独立メモリーは、単に「メモリー」と呼ぶこともありますが、本稿では「独立メモリー」と記載します。

これらのメモリー機能を正しく理解することで、①「計算速度を速める」ことができ、また、②「計算ミス・転記ミスを減らす」ことができると思われます。

すでに確立された方は読み流していただければと思います。まだの方、一緒に確認しましょう!

GTメモリーの使い方

[GT]: グランドトータル
GTメモリー(グランドトータル:総計)の内容を表示します。
2回続けて押すと、GTメモリーの内容を消去します。

[=]: イコール
ご存知のイコールです。計算結果を表示します。同時に、GTメモリーに加算する役割もします。

《計算例》
問1) 100円3個、50円4個、10円15個で合計何円?

100 [×] 3 [=] → 300
50 [×] 4 [=] → 200
10 [×] 15 [=] → 150
[GT] → 650

※計算内容: (100×3)+(50×4)+(10×15) = 650

独立メモリーの使い方

[M+]: メモリープラス
入力数値や計算結果を独立メモリーに加算します。

[M-]: メモリーマイナス
入力数値や計算結果を独立メモリーから減算します。

[RM]: リコールメモリー
独立メモリーに記憶されている内容(数値)を呼び出します。

[CM]: クリアメモリー
独立メモリーに記憶されている内容(数値)を消去します。

《計算例》
問2) 100円3個、50円4個、10円15個入っていた財布から、500円の買い物をしたら残りは何円?

100 [×] 3 [M+] → 300
50 [×] 4 [M+] → 200
10 [×] 15 [M+] → 150
500[Mー]→500
[RM] → 150

※計算内容: (100×3) + (50×4) + (10×15) – 500 = 150

クリア関連

[CA]: クリアオール
表示数値、計算過程、GTメモリー、独立メモリーの内容を含めて、電卓内をすべて消去(ご破算)します。

[C]: クリア
GTメモリーと独立メモリー以外の数値が消去されます。
電卓内部の数値や計算命令を消去するときに押します。

[CE]: クリアエントリー
数字入力直後や独立メモリーの内容を呼び出したときなどに押すと、表示数値がクリア(消去)されます。
入力した数値全体を訂正するときに使います。

[→]: 桁下げ(右向き三角形の絵柄の機種もあります。)
最も右側に表示されている数字を一つ消します。 続けて押すと、押した数だけ数字が消されていきます。BackSpaceのような役割です。

定数計算

定数(同じ数)を足す/引く/掛ける場合や定数(同じ数)で割る場合に、特別の操作があります。定数計算の方法は、CASIOとCASIO以外(Sharp、Canon等)とで方法が異なります。

<CASIOの場合>
定数を先に入力して、四則演算と[=]を入力する(1回目)。2回目以降は[=]を入力する。

《計算例》

問3a-1)512に2を5回足す
2[+][=]512[=][=][=][=]→ 522

問3a-2)512から2を5回引く
2[-][=]512[=][=][=][=]→ 502

問3a-3)512に2を5回掛ける
2[×][=]512[=][=][=][=]→ 16,384

問3a-4)512を2で5回割る
2[÷][=]512[=][=][=][=]→ 16

 

<CASIO以外の場合>

計算対象(定数以外の数値)を先に入力した後に定数を入力して[=]を入力(1回目)し、2回目以降は[=]を入力する。
ただし、掛け算の場合は、先に定数を入力した後に計算対象(定数以外の数値)を入力する。

《計算例》

問3b-1)512に2を5回足す
512[+]2[=][=][=][=][=]→ 522

問3b-2)512から2を5回引く
512[-]2[=][=][=][=][=]→ 502

問3b-3)512に2を5回掛ける (注:掛け算の時だけ入力順序が違います
2[×]512[=][=][=][=][=]→ 16,384

問3b-4)512を2で5回割る
512[÷]2[=][=][=][=][=]→ 16

定数計算の例題(NPV計算)

《計算例》
問4) 各年度のキャッシュフロー(CF)と割引率(5%)を用いて正味現在価値(NPV)を計算しなさい
ただし、各年度のCFは以下のとおり。
CF(0)=-300, CF(1)=200, CF(2)=150, CF(3)=200

<CASIOの場合>
300[M-]→ 300
200[÷]1.05[M+]→ 190.476xxx
1.05[÷][=]150[=][M+]→ 136.054xxx
1.05[÷][=]200[=][=][M+]→ 172.767xxx
[RM] → 199.298xxx

<CASIO以外の場合>
300[M-]→ 300
200[÷]1.05[M+]→ 190.476xxx
150[÷]1.05 [=][=][M+]→ 136.054xxx
200[÷]1.05 [=][=][=][M+]→ 172.767xxx
[RM] → 199.298xxx

※独立メモリー計算内容: -300 + (200÷1.05) + (150÷1.05÷1.05) + (200÷1.05÷1.05÷1.05)= 199.298xxx

その他

[+/-]: プラス・マイナス
表示されている数値の「正(+)」と「負(-)」を入れ替えます。

[%]: パーセント
百分率(パーセント)の計算をします。

《計算例》
10000 [×] 10 [%]→  1000
3 [÷] 10 [%]→  30

まとめ

私自身は最初に手にとったのがSHARP電卓であったため、今でもSHARPを利用しています。

電卓は大切な相棒ですので、しっかり理解して生産性を高めたいものですね!


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電卓の使い方を確認しよう【事例Ⅳ】”へ2件のコメント

  1. ウルトラゾーン より:

    以前、日商簿記の勉強をしている時(←試験はまだ受けてませんが)に、電卓の使い方の本を図書館で借りてきて一通り読んだんですが、常日頃から使っていないとすぐ忘れてしまいますね。
    電卓の使い方を読んだ頃は、毎日、素振りのように繰り返して、左手でブラインドタッチできるくらいにしよう!と、思ったものですが三日坊主で終わってしまいました(T_T)。

    1. どいこう より:

      ウルトラゾーン 様

      コメントありがとうございます。電卓は、PCやスマホの発展により使用頻度が減っただけに、おろそかになりがちですよね・・・

      私も簿記の勉強で電卓をきちんと使おうと思った一人で、左手ブラインドは現在も活用しております。
      ただそれ以上の高度な利用がなかなか定着せず、診断士試験で覚えました。忘れないように時々は使おう、と思っています。

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