2次試験(筆記)の意義と私の体験談振り返り

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こんにちは、どいこうです。

8月ももうすぐ終わり。過ごしやすくなってきましたね。おかげで私、仕事の意欲が急激に高まってきています!!

2次試験対策は(意外と?)役に立つ

2次試験、特に事例Ⅰ~Ⅲは、「掴みどころがない」という嘆いている方も少なからずいらっしゃると思います。私も嘆いていたクチだったのですが、先日、「2次試験のような修行は意外と役に立つのではないか」と思えるエピソードがありました。

先日、私が関与した比較的大規模な公募申請が、前向きに進展しております。その申請書類を作成する過程で、「あ、今、自分がチームを救っているんじゃないか?」といえる瞬間がありました。申請書が「質問文で問われていること」に答えていなかったことに気づき、それを指摘して無事に要素を盛り込んだ場面でした。

具体的な場面はこうです。申請書を数人のチームで作成していました。記載項目に「この事業で解決できる課題」というものがあり、その時点のチーム原案では、「当社が現在直面していて解決したい課題」が書かれていました。しかし、公募要領などの前提条件をよく読むと、求められていたのは、「この事業で解決できる社会的な課題」でした。つまり「この事業によって、どんな社会的課題を、どのように解決できるのですか?」を聞かれているのに、「うちの事業はこことここを何とかすればうまくいきそうなんです!!」と回答しそうになっていたのです。

どんなに良い事業であっても、行政側が用意した「問い」を外していれば、公募に採択することができませんから、上記のわたしが介入する前の状況はまさにピンチだったと思います。それを救った正義のヒーローが私でした!(すみません、自分のことを絶賛してて気持ち悪いですね。このあたりで止めておきます)

思うに、中小企業庁は、中小企業診断士が中小企業政策(補助金や経営計画等)を浸透させてくれることを期待しているし、公的機関の業務につくことも想定していると思います。そういうわけで、そうした場合に公的機関からの「問い」に的確に答えられる人を求めているのだと思います。

公的機関ではなく、企業とのやりとりの場面においても同じです。取引先のメールなどを的確に把握してそれに応えることは社会人に必須の能力ですし、特に専門家としてそれを行う診断士にはより一層きびしく求められる素養だと思います。

なので、あなたがいま2次試験の勉強をしていることは、たいへん実用的なスキルを向上させていることになると思います!

また、逆にとらえるならば、日々の業務で顧客の問いに答えようとする取組が、実は2次試験の勉強になっているかも知れません。

私の二次筆記試験対策(バッド・ケース・スタディ)

さて、今年の二次筆記試験まで2ヶ月を切りました。

そこで、今回は自分自身の二次試験対策と、その振り返りをしたいと思います。

私の1年目は、誰にもおすすめできない、適当なものでした。

まず、独学で準備をしていたので、誰も「2次試験の勉強をやらなくていいの?」と言ってくる人はいません。2次試験の申込みは間に合い、試験日をカレンダーに入れるところまでは順調だったのですが、そこから日々の仕事や雑事に追われ、つい忘れてしまいました。

そうこうするうち、試験間際(確か1-2週間前)に、受験票が届いたのです。それを見た私は、「そういえば二次試験がそろそろだ!」と思い出しました。慌てて市販(TAC)の過去問集を買ってきて(受験生のバイブル「ふぞろい」について聞いたこともありませんでした)、自分で3年分(12事例)くらい解いてみたのですが、時間切れでそのまま本番突入してしまいました。学習計画もあったもんじゃない、完全な行きあたりばったりでした。結果、残念ながら及ばず落ちてしまいました(そりゃそうか)。

敗戦理由を振り返ると以下のようなところかと思います。

・スケジュール管理が甘かった
・情報収集が甘かった
・事例Ⅰが組織で、事例Ⅱがマーケ、等の区分けが頭に入っていなくて、多分、事例Ⅰにマーケの施策とか書いたと思う
・練習が不十分で、他の受験生がさらっと答えるであろう問題(事例Ⅳの経営分析)もうんうん考えていた
・与件文の根拠を重視はしたが、つい、自分の経験からのアイデアを書いていた(経験を積んでしまっている中年のサガだと思います)

そうした理由で失敗しましたので、振り返って反省しました。「受験料、もったいなかったな」と。そこで、2年目に改善プランを立てました。

①スケジュールをミスらないように予備校をペースメーカーにする。TAC通信の演習講座を受講した。
②各事例ごとに領域が異なることを頭に入れる(当たり前ですね・・・)。
③特に定型的に処理できる問題が多い事例Ⅳは重点的に練習する。TACのオプション講座を受講した。
④記述問題では、原則として、与件文に根拠があることしか書かない。

結果、TAC演習(通信講座)の7セットと、事例Ⅳオプションの演習事例(確か講義を6回受けたと思います)を解いて、「2次試験って、こんなもんかな」という感触を掴み、合格できました。

残念だったことは、最後まで「ふぞろい」を知らなかったことです。合格後に「ふぞろい」の有用さを知り、その点は「損したな」と残念に思いました。情報収集を怠った自分が悪いのですが。

勉強するときに特に意識したこと

百戦錬磨の道場メンバーの中では、比較的ノウハウ蓄積が手薄だった私ですが、意識したことはありました。以下のようなものです。

・事例4はどちらかというと「手に覚えさせ」ました。解答解説を読んで「よし!こうするのか」と思っても、同じ問題が出たとき解けません。きっちり手を動かして、解答を作成します。解答を見て、できなかった問題は、むしろ解答を丸写しして「手に覚えさせて」「脳にも焼き付ける」イメージです。一つ一つの局面で「次は何をする」を理解することが重要で、これを繰り返すうちに、無意識で手が動くようになります。

・事例1~3は、何よりも「問に答えてない」回答を出すリスクを減らすことを考えました。このため、最初に質問文をかならず確認して、アンテナがたった状態で与件文を読む手順にしました。また、骨子を書いたあとに「問いに答えているか」を再確認する流れを採用していました。

・リスクヘッジのために、解答欄に一つでも多くの要素を盛り込みたいと思いました。そこで、同じ意味でより短い単語を選択するよう心がけました。

・よほどのことがない限り本文中の根拠に対応させ、オリジナルな発想を抑制しました。

他のみんなが書いていることと同じで全然、新鮮味がないと思います。ただ、合格者の共通点ということですから、これらの基礎動作を愚直にやると、確実に合格に近づくのだと私は思います。

まとめ

今日の記事では、2次試験も現実世界のニーズに基づいていることを考慮して、試験準備と実務との相互関連を意識することをご提案しました。

また、私の悪い例を参考に出しました。特に独学の方は、周囲からの情報や働きかけがないですから、勉強が中断してしまうと再スタートのきっかけがなかなかありません。私のように中断させてしまわないよう、毎日、少しの時間でよいので、勉強を続けるようにするとよいのではないでしょうか。

それでは、また!

 

 

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2次試験(筆記)の意義と私の体験談振り返り”へ2件のコメント

  1. Kazu より:

    貴重なアドバイスありがとうございます。
    事例Ⅳは「手におぼえさせる」とのこと、本当にそうだと思いました。問題文をみたらどの公式を使うか、勝手に手が動くくらい繰り返し問題集を解こうと思います。

    1. どいこう より:

      Kazuさん、コメントありがとうございます!お役に立てたなら幸いです。
      踏むべきステップ、「計算処理(公式があったりなかったり)」だったり「文章から必要数値をもってくる」だったり、「表で情報整理」だったり、様々だと思います。
      ぜひ、一連の情報処理を「手に覚えさせ」て、合格を勝ち取っていただきたいと思います!

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