私が実践した2次の解法 (事例Ⅰ~事例Ⅲ共通)

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みなさん。おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。
今、ブログを更新していましたら、優しい虫の音が聞こえてきました。
もぅ、秋ですね。
みなさんが受験した1次試験のあの熱い暑い夏はもう終わりました。
「1次合格」という熱狂を感じたのも束の間、今度は「思考の壁」・「時間の壁」が大きく眼前に立ちはだかったと感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな時はこんな風に考えてください。

台風で穂が大きく揺らいだとしても、長雨で雨水に大きく浸かったとしても、それを経て実は熟すもの。
暗中模索のなかだとは思いますが、そう信じて今は進んでください。

さて、今回は、私が実践した2次の解法についてお話します。
事例Ⅰ~Ⅲ、特に事例Ⅰ~Ⅱにおいて意識すべき点について、の内容となります。

【図表1】

 

ポイント➀考える順序を間違えない事
事例Ⅰは、組織と人事、事例Ⅱはマーケティングについて問われます。
上記の図表1における機能戦略です。ここで重要なポイントは、この表を思い出して上位から考えることです。常に意識しておくことはこの事例企業の経営理念、ビジョンは何なのか?
これは与件文にそのまま、理念=〇〇とはっきり書いているケースもあれば、書いていないケースもあります。
なければ、文脈から社長の想いを類推していきます。
そして、次に内部分析[強み・弱み]×外部環境分析[機会・脅威]を把握します。
それをもとにした経営の方向性やドメイン等の経営戦略・基本戦略を意識します。
そこからスタートして事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲにつながる機能戦略を考えなければなりません。
これを外すと大コケします。
あるあるですが、自分の得意な分野や経験値の高いものがあれば、ついついマーケティング等の保有知識ありき、となるのです。率直にいえば、経営者の想いを置いてけぼりにしてしまう。
例えば、ネット系広告会社に勤めている方が、(自身の培った経験と知識を活かして)ネットを最大限利用し広範なターゲットにリーチすべき、と考えたとします。
ところが、事例の経営者は”ネットをあまり使わない層である”高齢者に対して、生活の不便を解消することで地元顧客の生活度向上を叶えたいという想いがあったとします。
そういったケースに、前者の答えを作ってしまうとドツボにはまります
では、「地元地域の高齢者の生活向上を実現」そんな経営者の想いを実現するために、行うべき手法は?
この順番で考えると、取るべき手法はネットではなくて”ベタな”老人会でのチラシ配布や地域活動支援による関係性強化等が思いつきます。
ネットではなく、口コミ。そして顧客関係性の強化。となると人的資源が重要、人的資源の強化による顧客満足度向上といえばインターナルマーケティングという方向性(ロジック骨子)が見えてきます。

ポイント➁因果を考える
2次試験とは、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を判定するものであり、それは1次試験で学んだ基礎知識を活かして、事例にもとづき診断及び助言できる能力があるかどうかを紙上で判定してくるものです。
逆にいえば、①事例企業の状況をしっかりと与件文から読み取れること。➁適切な診断、助言を基礎知識から導き出して答えを作り出せること。➀➁が出来れば合格要件を満たすこととなります。
その対策として、私は設問に対して常に因果で成り立つ骨子をロジックツリーで作っていきました。

例えば、問題分析能力を問う問題では、その問いてきた問題点に対して「それはなぜか?」をまず、遡って考えます。そして、その「遡った原因」が起きるのはなぜか?と次の原因を深掘りしていきます。
その思考過程を「与件文に書いていること」と「1次の基礎知識」で組み立てます。

単純な設問で仮定しますが、「B販売部門の営業成績が落ちている」理由について問われれば、「(与件文より)モラールの低下」→(それはなぜか)→「(与件文より)B販売部門の部門長が変更し、方針変更が従業員に浸透していない」→(それはなぜか)→「(1次知識より)共通目的、貢献意識、コミュニケーション不足」といったカタチで骨子を組み立てます。

改善提案を問いてきた場合には、「(与件文より)方針変更が従業員に浸透していない」→(そのためには)→「(1次知識より)共通目的、貢献意欲、コミュニケーション不足の解消」→(そのためには)→「(具体的な提言内容として)➀会議等にて方針の浸透➁意思決定の判断基準を策定➂従業員も参画する目標管理制度の導入」→(その狙いは)→「組織の活性化とモラールアップを図る」として骨子を組み立てます。

ポイント➂与件文をしっかりと読み込む
合格のためには、前提として読解力。すなわち与件文をしっかりと読み込める技術が求められます。
その為のテクニックとして、いくつかの要素で与件文を切り分けていくことが有用となります。
その切り分け方の私流のテクニックは以下の4つ。
1.時系列/青蛍光ペン
2.社長の想い、経営理念、ビジョン/赤ペン
3.SWOT/プラス要素(強み、機会)=緑ペン、マイナス要素(弱み、脅威)=青ペン
4.設問に対応する関連内容/蛍光ペン※青色以外
【図表2】

(クリックすると拡大します)

 

上記のポイント➀で記載のとおり、「社長の想い・理念・ビジョン」そして「SWOT」は抑えるべき重要ポイントになります。その為にそれらの要素が与件文のどこにあり、何を書いているのかを色分けを利用することにより把握します。
そして、もう一つ大切な点は時間軸を理解しておくこと。与件文に書いていることはいつの時代のことなのか。そして、設問文で問われていることはいつの時代のことなのか。それを整理しておかないと大きく外してしまいます。
例えば、「A社の先代の社長はリーダーシップを強く発揮。現社長はタイプが異なり推進力が弱いことが課題。だが、メンバーの協調性は高い。」のようなケースにおいて、現在のA社の強みが問われたときに「社長のリーダーシップです!」と書くようなエラーです。当然、これを書くと大こけですよね。
(これは単純化したのでわかりやすいと思いますが、実際の問題でかつ本番になると混乱しがちです)
ですので、時代の切り分けも忘れずにしておく必要があります。

あとは、設問文に対応する因果を与件文の何処から拾ってくるのか。それを見分けるために蛍光ペンを多色使います。
なお、赤ペン、青ペン、緑ペンを使っている理由は、蛍光ペンの色数が設問数+時代の青色で使うため多色過ぎて対応できないからです。。。

まとめ
あらためて、本日の学びを最後に纏めておきます。
➀「考える順序」を意識すること
➁「因果」で考えること
➂「与件文」をしっかり読み込むこと
本日は以上です。

「試験ではなく、支援」
1次⇒2次筆記⇒2次口述⇒実務補習と進んでいく過程のなかで、「診断士に求められるものとは?」という本質に気付くことがあります。その本質とは「支援」。そう私は感じます。
支援を通じて見つかる新しい自分の未来。それを信じてがんばってください、ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

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