Sランクインタビュー・ふんわり名人さん(前編)

こんにちは。くれよんです。

早いもので、もう1次試験の合格発表がありましたね。
合格の方、本当におめでとうございますhappy01。ぜひこの勢いに乗って2次の合格まで突っ走りましょう!
残念ながら合格に届かなかった方despair、今、確かに気持ち的に辛いものがあると思います。が、ここで2次の勉強を諦めてしまっては本当にもったいない。来年の大きなアドバンテージとするため、ぜひ2次試験の勉強を続けてもらえたら嬉しいです。



では、本日の記事。
今回はいつもの記事と毛色を変えて、らいじんthunder&くれよんの合同企画。

題して「Sランクインタビュー」

道場で何かと出てくる“Sランク”という単語。(コレコレコレコレなんかに出てきます)

「合格ほぼ確実の実力者」を指している道場用語ですが、「ストレートでもSランクになる方法は無いだろうか?」というテーマで盛り上がってしまった、らいじん&くれよんが、「Sランクの人に色々聞いたら何か見えるかもflair。。。」という至極シンプルな発想で企画したもの。

ストレート生ながらTAC2次模試全国1位を獲得し、ストレート合格を果たした正真正銘Sランクの「ふんわり名人」さんをゲストに、現役受験生代表として「lac_co」さん、そして、らいじんthunder&くれよんのWインタビュアーが会したのは8月のとある夜のことでした。

色んな意味で我々の想像を超える内容に、驚き・納得・感心などなど、ちょっと一筋縄ではいかない感想を持ったところです。
ボリュームたっぷりでとても一度にお伝えできないので、前編後編の2本仕立てでお伝えしますね。

今回の前編では、メインの内容である後編のインタビューを楽しんでもらえるよう、ふんわり名人さんの受験生時代を合格体験記風にご紹介しつつ、くれよん的に注目したポイントをまとめていきます。次回の後編では、らいじんから、インタビューでのリアルなやりとりの紹介&らいじん視点のまとめをしてくれる予定です。

さんざん前振りをしましたが、それでは早速前編の本題へ。

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◆経歴

金融からメーカーに転職後、「営業⇒情報システム⇒業務プロセス改革プロジェクト」を経て、現在は経営企画部門にて経営計画や重点施策の部門間調整の他、法務・IR等を担当。
上司である素敵な社長・役員とかわいい4人の部下に囲まれた中間管理職として、日々奮闘中。
目標は「最高の経営者になる」こと(赤面)!

◆受験のきっかけ

2009年8月
社労士の勉強をしている妻の付き添いでTAC大宮校に同行。
暇なので本棚の出版物を立ち読みしていると、企業経営理論、財務会計、情報システムなどのタイトルが並んだ「中小企業診断士」に興味を引かれる。本をパラパラめくるうちに、「これはやるしかない!」と決意。

◆1次試験まで

2009年8月
会社帰りに行きつけの本屋にて、1年前のスピードテキストを3冊程購入。通勤電車やカフェで楽しみながら読書。(2時間/日ほど)
このとき、経済学がチンプンカンプンで戸惑う。

2009年9月
TAC大宮校にて体験クラス参加。すぐに「1・2次ストレート本科生(10月開講)」に申込み。
体験クラスにて1次試験の合格率20%、2次試験も20%と聞き、ということは・・・4%しか最終合格できない試験なのだと知る。
絶対合格してやる、とメラメラ燃える。
情報システム、中小以外のスピードテキストを買い足し。開講前に予習を終えるべく、引き続き読書。

2009年10月
1・2次ストレート本科生講座開講
事前にテキストを読み込んでいたため、授業は復習の位置づけ。先生の勧めに従い、過去問題集を毎朝3科目各5問ずつこなすことを日課とした。

2010年1~4月
「1・2次ストレート本科」に添付されていた2次演習を提出。採点の結果、20点~50点!こりゃイカンとびっくり!
同時期、1次についてはテキストの読み込みと過去問への取組みが進んでいたこともあり、一部科目を除き自信を深める。

2010年4月
2次に自信が持てない点につき、大宮校の先生とスタッフさんに相談。Webの「2次演習パック生」に申込み。既にコースがスタートして4ヶ月以上経過していたため、遅れを取り戻すため週末を中心にWebにて集中して演習をこなす。

2010年5月~8月
平日は朝勉強と通勤電車を中心に1次対策(テキストと過去問)。土曜日はTACおよび一次対策、日曜日は2次のWeb学習を中心とした。1次模試の結果が良く、一次については「このままでよい」と自信を深めた。一方、2次対策としては、事例4を除き演習の点数が安定せず、焦りが募る。

2010年8月
1次試験本番。自己採点の結果合格に達していることが分かり、気持を切り替えて2次対策に集中することに。

さて、ここからが大事な2次対策のお話。

◆2次対策

2次試験はまとまった時間が必要になるため、細切れ時間中心の学習スタイルから、会社帰りにカフェで事例1~3の演習を解き、翌朝振り返るスタイルに変更。毎日少なくとも1事例をこなしました。
さらに、自宅では事例4対策として、パックの演習、模試、過去問に繰り返し取組みました。(この頃の私は通勤電車の中でもおもむろに電卓を叩く迷惑な人だったと思います。)

私の悩みは、事例1~3の点数が事例4に比べ安定しないことでした。
そこで、なぜ事例1~3の点数がイマイチ伸びないのか、出来ていること、出来ていない
ことに分けて考えてみることにしました。

1)○問題文の解釈
⇒落ち着けば大丈夫なはず。
2)○与件と問題文との紐付け
⇒5色のこすると消えるペンを使っていました。
3)×解答要素の抽出
⇒与件に書いていないことがなぜか自分の解答に紛れ込むクセがありました。
4)×解答要素の因果関係を意識しながら解答を組み立て
⇒毎回、どこかで論理の飛躍をさせていました。
5)○模範解答っぽい構成のスッキリした解答を書くテクニック
⇒演習を数多くこなしていたこともあり、「てにをは」や接続詞など、2次特有の記述に慣れ、間延びしない書き方が身についていたように思います。

以上をまとめると、この時点での私には、誰かが私に解答の「要素」を教えてくれ、それらを論理構成に従って矢印でつないでくれさえすれば、得点に繋がる
解答が書けるというレベルの実力が備わっていたことになります

それじゃダメじゃん(T_T)ということで、
★解答要素を与件から「素直に」抽出すること
★各要素につき、各要素間の因果関係の矢印を意識しながら丁寧に解答に盛込むこと
の2点を意識して事例に取り組むように心がけました。

2次本番直前までがむしゃらに過去問5年分を含む数多くの事例に取り組みましたが、上記2点を意識して学習を進めたことが、二次模試や本番での結果に繋がったんじゃないかな~と思います。

そして、2011年1月 2次試験合格!(筆記・口述)

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いかがでしたでしょうか。
私なりに注目したい点をインタビューでの話も交えて挙げてみます。

■急上昇の処方箋
意外なことに、Sランク筆頭のふんわり名人さんでも、2次試験の事例が最初から上手く解けたわけではないことが分かりました。
確かに、他の大多数のストレート生よりは若干早いスタートを切っているものの、受験経験者よりは遙かに短い期間で一気にSランクに駆け上がったことになります。

道場では何度もおなじみの上の図。この急上昇の処方箋は、人それぞれなのですが、それを見つけ出す過程において、ふんわり名人さんが凄いのは、以下の部分。

「なぜ事例1~3の点数がイマイチ伸びないのか、出来ていること、出来ていないことに分けて考えてみることにしました」

つまり、自分の解答作成作業を「分解」して問題点を見つけ出していたこと。
この「分解して洗い出す」考え方はとても有効。ぜひ盗むことをオススメ。

■Sランクへのヒント
この合格体験記の内容だけでは、Sランクへはまだ遠いはず。。。と、訝っていたワタシ。しかし、これについては、色々とお話をさせて頂いた中で、「なるほど!」と思うヒントがいくつかがありました。
あくまで私的にピンと来た点ですが、それは、以下3点が飛び抜けて高いupこと。

①素直さ!
私よりも年上な方に対していささか失礼な表現ですが、いやはや、本当に素直な方なのです。
非常に知識も豊富な方なのですが、講師に敬意を払い、アドバイスに素直に耳を傾け、必ずまず実践してから可否を判断しているんですね。
「そんなこと言ったって、○○だよね~」と、何かと理由をつけてやらずじまいにしてしまうのとは対極的です。
まずは素直に耳を傾けて実践してみるというのは、簡単なようで大事なヒントかもしれません。

②「やらないこと」の選択眼
勉強自体は、事例演習中心に「質×量」を最大化する王道の勉強法でしたが、ふんわり名人さんは、限られた時間で質を維持ししつつ、量をこなすために、「やらないこと」を選択する意識が大変高く、自分の時間という資源を何に集中投下していくかの選別が徹底していました。
普通は、どうしても「アレもやろう、コレもやろう」という気持ちになりがちなところですが、敢えて「やらないこと」を意識するのは大切かもしれません。

③診断士の“先”にある目標設定
ふんわり名人さんは、「最高の経営者になること」を目標においているため、診断士の勉強もその過程にある勉強と捉えているので診断士の勉強を楽しみながらやっている印象が大変強かったです。
試験勉強だと、つい合格・不合格に目が行きがちになりますが、フッと一度肩の力を抜いて、「本当は何のために勉強してるんだっけ?」と心の持ち方を変えるとメンタルの安定感がぐっと変わるかもしれませんね。

これらは、診断士を志す方々であれば、当然に持っているスキル(あ、自分は①が欠けてるかcoldsweats01。。。)ですが、ふんわり名人さんはそれが飛び抜けて高く、それでいて、本人はそれを自覚していない(=それが普通だと心底思っている)のが印象的でした。

そういえば、ふんわり名人さんが受講していた某講師も、ふんわり名人さんを「とても素直」と評していたっけ。と思い出しました。

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さて、序章はこれにて終了。次回はいよいよ、メインのインタビュー内容に突入です。
受験生が気になる色々なトピックについて、具体的に聞いていますので、乞うご期待sign01
(と、らいじんthunderのハードルを上げてみる。。。)

超多忙の中、お時間を割いて頂いたふんわり名人さん、試験勉強の時間を割いて参加してくれたlac_coさんに感謝です。
ありがとうございましたsign03

by くれよん

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Sランクインタビュー・ふんわり名人さん(前編)”へ4件のコメント

  1. うらさん より:

    1次試験自己採点にて、感情的なコメントしてちょっと恥ずかしのでコメントしずらいのですが、1次試験落ちていました^^

    1次終了後、30点も足りないのに、もしかしてと思い2次の勉強やってみたところ、1年間あれば受かると勝手に思い12年試験も受けることにしました。

    いつも楽しみに読ませてもらっています。

    今回もSランクになれる人の考え方や、学習方法楽しみです。

    1. くれよん より:

      うらさん様

      コメントありがとうございます。くれよんです。
      再チャレンジされるということで、嬉しいです。ぜひ一緒に頑張りましょう!

      私見ですが、今2次試験対策を十分に積んでおくことは、次のストレート生に対して圧倒的なアドバンテージ構築に繋がると思います。
      モチベーションコントロールは難しいと思いますが、ぜひ、2次試験の勉強を進めて頂くことをオススメします。

  2. hiro より:

    こんにちは。一次試験直後の自己採点で417点。あと3点に泣いたとコメントしたものです。

    昨日の合格発表、科目合格(4つあるはず)を探したのに、見つからず・・・
    念のために一次試験合格者をみたら、自分の受験番号を見つける事ができました。
    本当にびっくりです。

    コメントの返事で「没問題があるかもしれないから、二次対策を」と言って下さったのに、全くこの1ヶ月勉強しませんでした。
    一次試験前に二次試験の対策をする余裕もなく、昨日慌ててネットショップでテキストを注文したところからスタートです。(与件文も昨日初めて読みました)

    一次試験の追い込みのときに、このサイトを見つけて参考にさせていただいていました。ありがとうございました。(独学で一発合格狙いです)
    二次試験でも参考にさせていただきながら、かなり厳しいとは思いますが、最後まで悪あがきしてみます。

    また旦那と子供に迷惑をかけるのが心苦しい所ですが...

    1. くれよん より:

      hiro様

      くれよんです。コメントありがとうございます。
      そして、合格おめでとうございます!!
      独学での2次対策、かつ、超短期でということですので、あれこれ手を出さず、「設問で問われていることに素直に回答する」ことと、事例Ⅳの経営分析対応など、優先すべき内容に思い切って注力されてはいかがでしょうか。

      2次試験は知識をインプットして勝負する試験ではないですので、短期挽回もある意味1次試験よりあり得ます。

      頑張って下さい!

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