診断士のマーケティング環境分析【企業経営理論】

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一発合格道場 夏セミナー2019

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大阪:8月11日(日)

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時間・場所は後日告知いたします。
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こんにちは、どいこうです。

はじめに:シェンゲン協定発足34年

今日は6月14日。昭和60(1985)年のこの日、ヨーロッパでベルギー、フランス、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの5か国が国境検査を撤廃する「シェンゲン協定」に署名しました。5年後の平成2(1990)年にはシェンゲン協定施工協定が署名されました。その後、平成9(1997)年にアムステルダム条約が署名され、シェンゲン協定が欧州連合(EU)の法律となりました。現在は26ヶ国に広がっています。

旅行者にとっては楽で良いですが、シェンゲン圏の国では移民・難民が続々と流入して問題が発生している地域もあるようです。ヨーロッパ各地で国境管理の厳格化を主張する政党(大手メディアは「極右政党」と称しますが右・左・真ん中は誰が決めているのでしょうか?)の得票率が増えて議席を増やしている点からすると、各国民の関心は相当高まっていることが推察されます。

診断士のマーケティング環境分析をしよう!

さて、本稿では、「マーケティング環境の分析」をおさらいします。

「晴れて中小企業診断士の資格を取得したら、多少なりとも中小企業診断士として活動しよう」と考えているアナタは、自分の診断士スタートを例に考えてみるとオモシロイではないでしょうか。

マーケティング環境の分析では、「どういう強み・弱み・チャンス・脅威があるか」を検討することが重要です。

大別すると、以下のような項目を検討します。

①マクロ的外部環境の動向
②ミクロ的外部環境の動向
③活用できる内部資源

マクロ的な外部環境

マクロ的外部環境には以下のようなものがあります。

・経済: 景気動向、物価、消費動向、為替・株価・金利・商品価格など
・人口動態: 出生率、人口規模、世帯構成など
・社会文化: 文化、宗教、イデオロギーなど
・技術: 新技術の開発、インフラ整備、ITインフラ・アプリ
・政治・法律: 法律、規制、税制・補助金、政治の変動
・自然: 天然資源、環境など

項目が多くて覚えにくいので「PEST(Politics, Economy, Society, Technology)」という略語で大枠を覚える方もいます。

中小企業診断士にとっては、例えば以下の項目に影響を受けます

・経済状況が悪化すると「事業再生」案件が増えるかも知れません
・新技術、例えばAIの登場でRPAが盛んに取り入れられています
・新な補助金が始まれば、新規顧客の開拓につながるかも知れません
・「働き方改革」等の法規制に関する需要が増えるかも知れません

ミクロ的な外部環境

ミクロ的な外部環境には以下のようなものがあります。

・消費者: 消費者市場、消費者購買行動、等
・競争企業:競争構造、等
・利害関係集団:供給業者、仲介業者、金融機関、マスメディア、等
・産業状況:産業規模、供給構造、流通構造、等

中小企業診断士の場合は、例えば以下の項目に影響を受けそうです。

・コンサルフィーを払ってくれそうな顧客は誰か
・中小企業診断士やコンサルティング会社がどんな活動に注力しているか
・顧客を斡旋してくれる業界団体、金融機関、士業、等
・仲間として一緒に仕事をできそうな中小企業診断士

内部資源

内部資源には以下のようなものがあります。

・人的資源:経営陣、営業担当者、研究開発担当者、等
・財務資源:収益獲得能力、安定収益、資金調達構造、等
・物的資源:保有資産、等
・その他:情報、経営ノウハウ、技術力、顧客基盤、社風、ブランド、知的財産権、等

中小企業診断士の場合は、以下のようなものがあるでしょうか。

・業界経験(○○業界で20年、等)
・個別スキル(営業能力、資料作成能力、ウェブサイト作成、Webアプリ開発、等)
・人間力(コミュ力、雑談力、飲み会マネジメント)
・お友達ネットワーク(○○に詳しい人にその場で電話できる、等)

なお、内部資源を評価する際に、「VRIO分析」というのフレームワークがあります。以下の4要件をすべて満たす経営資源は、持続的な競争優位の源泉となる可能性が高いというものです。

・Value(資源の価値): その資源・能力があれば、機会を獲得でき、脅威をしのげるか。
・Rarity(資源の希少性): 競争相手があまり持っていない資源か
・Imitability(資源の模倣困難性): その資源を競争相手が獲得・開発しようとした場合にコスト(経済的・時間的)がどの程度かかるか
・Organization(組織): 資源を十分に活用できるような組織を有しているか

外部環境と内部資源をざっくり分析するツール

3C分析というフレームワークがよく使われます。それぞれ、自社(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)です。ざっくりと全体を大づかみに把握するのに適していると思います。

SWOT分析もよく利用されます。強み(Strength)、弱み( Weakness)、機会(Opportunity)、脅威( Threat)を列挙する分析手法で、3C分析と同様、簡易的に全体像を評価できることがメリットと言えそうです。

まとめ

上記のとおり環境分析をざっくり実施した感想としては、中小企業診断士のお仕事は、顧客(中小企業の社長)だけでなく、仲介してくれる機関や診断士仲間ともお付き合いをしていくことが多い感じがします。

私も試験に合格してから約半年が経過し、多くの中小企業診断士とあって来ましたが、愉快で意欲も能力も高い方が多いです。「飲み会王」「コミュリョクイーン」「ハラグロオヤジ(戦略的という意味)」「エロオヤジ(気を使わなくて良いという意味)」などと呼びたくなる個性的な方々にもお会いできました。これからも同期や先輩合格者とのつながりを大切にしたいと思うとともに、自分もこうした多士済々の中で覚えてもらえるような「内部資源」を磨く必要性を感じています。

ぜひ、みなさんもご自身の「マーケティング環境分析」をやってみてはいかがでしょうか。

さらに、それだけではなく、商品内容やプロモーション等の「マーケティングの4P」なども考える必要がありそうですが、それはまた次回以降。

それでは!


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